解説
本作は、『オズの魔法使』(39)で、17歳にして一躍スターダムを駆け上がり、その波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで、伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランドが47歳の若さでこの世を去る半年前の1968年の冬に行われたロンドン公演の日々を描く。ジュディを演じるのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズや、『シカゴ』、『コールド マウンテン』のレネー・ゼルウィガー。物語は1968年、ミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨していたジュディが、度重なる遅刻や無断欠勤により、映画出演のオファーも途絶え、巡業ショーで生計を立てているところから始まる。住む家もなく借金も膨らんでいくばかりでまだ幼い娘と息子をやむなく夫に預けたジュディは、1968年起死回生を賭けてロンドン公演に旅立つ。英国での人気は今も健在であったが、いざ初日を迎えるとプレッシャーから「歌えない」と逃げ出そうとするジュディ。しかし、一歩ステージに上がるとたちまちディーバと化して観客を魅了していった。ショーは大盛況でメディアの評判も上々であった。そして、新しい恋とも巡り会い、明るい未来に心躍るジュディであったが……。