『blank13』監督の齊藤工、海外で受けた“ある言葉”に「どんな賞よりも重く嬉しい出来事」

映画『blank13』初日舞台挨拶が3日、都内・シネマート新宿にて行われ、高橋一生、神野三鈴、リリー・フランキー、監督の齊藤工が登壇した。

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blank13』は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて“最優秀作品賞”にあたる、ゆうばりファンタランド大賞の受賞を皮切りに、第20回上海国際映画祭[アジア新人賞部門]では、日本人俳優として初となる《最優秀監督賞》受賞、第15回ウラジオストク国際映画祭【長編コンペティション部門】にて、高橋一生、リリー・フランキー、斎藤工の3人が最優秀男優賞トリプル受賞(日本人初&映画祭史上初)、第3回シドニー・インディ映画祭では4部門にノミネートされ《最優秀脚本賞》を受賞する快挙を成し遂げている。

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海外での反応に、齊藤監督は「文化の違うところで、この映画がどう響くのか。とても不安があった」と心境を吐露。

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ハートランド映画祭での上映の際に「上映中に声を出しながらツッコんでいらっしゃるマダムの方がいました。手厳しいなと思っていたんですが、作品が進むにつれて空気感が変わっていくのを僕も感じて。終わった頃に、そのマダムが涙を流しながら『これは私の物語だ…なんでわかるんだ』とハグをしてくれたんです」とエピソードを披露。その反応に「いただいた、どんな賞よりも重く嬉しい出来事でした」と明かした。

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他の映画祭でも同じような言葉をかけられたようで「そういう現象が世界中で起こった。映画の共通言語、素晴らしい役者さんたちがこの作品に込めたもの。世界で他人事ではなくなる瞬間に立ち会えて、本当に幸せでした」と語った。


俳優の斎藤工が「齊藤工」の名義で長編監督デビューを果たした本作。放送作家・はしもとこうじの実話を基に、13年前に突然失踪した父が余命3カ月で見つかったことから始まるある家族の物語。主人公・幸治役に高橋一生、彼女役に松岡茉優、失踪した父親役にリリー・フランキー、母親役を神野三鈴が務め、斎藤工自身も主人公の兄役で出演する。音楽監督は俳優・ミュージシャンとしても活躍中の金子ノブアキ、スチール撮影を世界的フォトグラファーのレスリー・キーが務め、製作には福山雅治も名を連ねている。

映画『blank13』はシネマート新宿にて公開中/2月24日(土)より全国順次公開

【CREDIT】
監督:齊藤工
出演:高橋一生、松岡茉優、斎藤工、神野三鈴、榊英雄、金子ノブアキ、村中玲子、佐藤二朗、リリー・フランキー他
公式サイト:www.blank13.com

(C)2017「blank13」製作委員会

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