<こだわりのミニシアター特集3> 新文芸坐

こだわりのミニシアター特集<新文芸坐>

1956年に開館した「文芸坐」。多くの観客で賑わっていましたが97年に惜しむ声を受けながら閉館。その3年後の2000年にオープンしたのが「新文芸坐」。
今回は、新文芸坐オープニング時から劇場スタッフとして働く花俟良王(ハナマツリョオ)さんにお話を伺いました。

第3回 新たな名画の魅せ方を仕掛ける映画館〈新文芸坐〉

新メイン

優れた旧作映画を上映する映画館のことを“名画座”と呼びます。その老舗ともいうべき映画館が、新文芸坐。池袋駅東口から約徒歩3分。初めてだと1人では行きづらいという女性もいますが、一度行ってみるとまた行きたくなる魅力たっぷりの映画館です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA★上映作品も一覧でき、映画ファンにはたまらない内容になっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA★昔のパンフレットや映画に関する書籍なども売っています。

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想定外の面白さが味わえる!映画2本立ての魅力

「感動はスクリーンからー低料金2本立ての名画座」と謳っているように、1枚のチケットで映画が2本観られるのが特徴的。どの回からでも入場出来ますが、映画をちゃんと楽しんで欲しいという思いから、開始30分後は次の回を観て頂くこだわり。

そして2本立ての魅力は、なんといっても“期待して観に行っていない”もう一つの作品と出会えるところ。前知識もなく、頭が空っぽな状態で映画を観られるのは、とても貴重な経験ですよね。

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──当館は画面も大きいし音響もいいんですね。特に音響に関して、よくお褒めの言葉を頂くんですよ。

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年間で多いときには700作もの映画が上映されており、作品の選定は支配人を筆頭にスタッフ達が厳選。多くの人に楽しんでもらえるように取り組んでいます。
名画座の中でも大きい266座席で、音響もいいと評判。その特徴を活かし、リクエストが多かったのが、音響設計にこだわった『ゴーン・ガール』。映画のリクエストは、劇場内のアンケートボックスから出来るそうです。

──5年前と今のプログラムを比べると、新作だったりアート系といったものをかける頻度が高くなってきています。やっぱり若い方に映画館で映画を観るという行為を習慣にしてもらえると嬉しいですね。

様々な仕掛けを施しているオールナイト上映

──オールナイトなんて若いうちでないと観られないし、寝ちゃうのもコミコミの体験。絶対に忘れないですから。

昔は当たり前だったオールナイト上映。しかし、近年では毎週プログラムを組んで継続的にやっているのは、日本全国を探しても新文芸坐だけではないでしょうか。シネフィル系だけでなくアニメやホラーなど、学生や若い人が来やすい特集を組んでいます。

特別ゲストのトークショーもあったり、花俟さんたちスタッフが智恵を絞って盛り上げる工夫をしています。オールナイト上映で、忘れられない映画を見つけたり、体験をして楽しんでみてはいかがでしょうか?

贅沢な時間の過ごし方がここにはある

映画の楽しみを知って貰うために、大体2ヶ月に一度行われている「新文芸坐シネマテーク」というイベント。上映後の映画批評家・大寺眞輔さんによる講義は、その映画の伝えたいこと、監督の人物像など知れて、映画が何倍も面白くなります。来てくれた人に“付加価値”を与えたいという新文芸坐と大寺さんの熱意が込められており、7月に開催される作品も日本では通常公開されていません。

また、下記の<おすすめ特集>でも紹介する、近年日本で上映したエンタメ作品ばかりを選んだ大特集にも注目!若い人が気軽に映画を楽しめるラインナップで、花俟さんが是非大きなスクリーンで観て欲しいとオススメの『群盗』、映画祭のみで上映された『ランダム 存在の確率』など、観れば絶対面白い作品ばかり!

──今や名画座での過ごし方は、逆に贅沢な時間の過ごし方になっていると思うんです。これだけいろんな事が出来る時代に、4時間、5時間、映画館に籠るのは非常に贅沢だと思うんですよ。是非、その贅沢をしに来て欲しいですね。

名画座“新文芸坐”は新旧問わず、様々な名画と出逢わせてくれる場所。そしてその魅力を存分に楽しめる場所です。そんな新文芸坐にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

新文芸坐のおすすめ特集
『スクリーンで観ておきたい珠玉の名編Vol.21特盛りエンタメウィーク!』
『新文芸坐シネマテークVol.5アメリカン・インディーズの青春』

■スクリーンで観ておきたい珠玉の名編Vol.21特盛りエンタメウィーク!
期間:7/15(水)~7/25(土)
特盛りエンタメウィーク

7/15(水) 驚愕のアクション、過激な青春
『ザ・レイド GOKUDO』
『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』

16(木) 嘘をついているのは誰だ!?
『デビルズ・ノット』
『オオカミは嘘をつく』

17(金)、18(土) 面白さ保証付き!アジアの2大痛快作!
『激戦 ハート・オブ・ファイト』
『群盗』

★19日以降は下記サイトへ
http://www.shin-bungeiza.com/program.html#d0715

■新文芸坐シネマテークVol.5アメリカン・インディーズの青春
上映日:7/17(金)、24(金) ※19:30開映、22:10頃講義終了予定
シネマテーク

7月17日(金)『アメリカン・スリープオーバー』
7月24日(金)『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』

★詳しくは下記サイトへ
http://www.shin-bungeiza.com/program.html#d0717
http://indietokyo.com/?page_id=2021

おまけ
★映画館近くのネパール料理店「サグーン」と提携して、映画を観ている最中でも音をたてずに食べられる食事を3種類販売。上映後に買って帰られるお客様もいらっしゃるほど、味は抜群!お値段もリーズナブルです。
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