青い瞳をした足の速い少女の幸せとは
アイルランドの田舎。恵まれない家庭環境の中、親戚宅に預けられる少女コット。そこで大人に愛されることを経験する。9歳とは若干遅いと感じるがそれを経験できたことは人生にとって大きな効果だ。 門までコットを追いかけて来る父。捕まるであろうコット。少女にとっての幸せとはなんだろう。 2026.2.10
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コット、9歳。家族がいても孤独な日々におとずれた、“特別な”夏休み。少女のささやかな願いに心洗われる、愛おしさに満ちた希望の物語。1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、丁寧な生活を過ごすうち、コットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、自分の居場所を見つけていく。
©︎ Insceal 2022
アイルランドの田舎。恵まれない家庭環境の中、親戚宅に預けられる少女コット。そこで大人に愛されることを経験する。9歳とは若干遅いと感じるがそれを経験できたことは人生にとって大きな効果だ。 門までコットを追いかけて来る父。捕まるであろうコット。少女にとっての幸せとはなんだろう。 2026.2.10
アカデミーノミネートのアイルランド映画。複雑な家庭でよそ者扱いされているコットが母親に子供が産まれる中で知り合いの夫婦に出されたひと夏を描く。細かい描写に加えコットや息子を失った夫婦の心が通い出す様がなんとも心を動かされる。この作品が初監督という。次回作も期待。
ギャンブルや酒に溺れるニート父の元、歳の離れた姉3人と小さい弟さらに赤ん坊が産まれようとしている貧乏家庭ではみ出しっ子として育つコット。 一夏預けられた叔母夫婦の元、大切にされ人間としての幸せを感じていく。 夫婦の夫のほうは最初ぎこちなくコットに接していたが、深入りして亡くした自分の子供との別れを思い出してしまうから? ラストの2つ目の「ダディ」の意味が泣ける。よい映画でした。
小学校のうちに親と離れて過ごす夏が特別になるのは『冬冬の夏休み』を挙げるまでもなく定番、とは思うけど、兄弟が多く、お父さんに問題ありな(と思える)コットは物静かで気弱で、多分他の家族には「難しい子」に思われていそうに見える。彼女を預かるアイリンとショーンも戸惑いながら彼女を受け入れて思い合う様が丁寧に描かれてよい。夏といっても暑くなさそうな、北の国の透明感のある映画だった。アイルランド語がメイン言語というのも珍しいので新鮮。
コットが一夏預けられた親戚の家。 最初は叔母さんだけが優しくコットに接してくれていたので2人の話なのかな?と思って観ていましたが、叔父さんのお菓子を一つ置いて行くシーンから徐々にさりげない優しさでコットに接していきコットと信頼を育てていくシーンは感動的でした。 近所の叔母さんがコットに昔に亡くなった息子の話をしても、その女性を悪く言う事もなく本当に優しい人達です。 その様な生活なので心が育つのでしょうね。
とても良い映画でした 夏休みの日常ってただでさえいつもと違うものですけれど遠くそしておそらく初めて家族から離れて過ごすひと夏を静かに丁寧に背が伸びるようにゆっくりとでも確実に変わってゆく様子を木々や水の光の揺らぎに映して
子供が温かな記憶に包まれるのは、その後の人格を決定づけるのに必要不可欠。彼女の人生はここから走り始めた!
コットのナチュラルなみずみずしさと、自然に育まれるスペシャルな夏休み…。観終わって、いろんなことを想いますね。
見事な作品でした。 コットの中に閉じ込められた大きな感受性が、丁寧にそおっと開かれていく表現や演出がすごい。 寡黙と静寂の中にある、それらと反するものを抱えたコットの心を感じる映画でした。 ラストは恥ずかしいほど滂沱の涙。 コットが同じ単語なのに異なる意味のセリフを2回言う、そのラスト演出に圧倒されました。 今年が始まって間もないですが、今年これ以上の感動作を見れる気がしません。 『ごめんねビスケット』は私の中で、忘れられない名シーンになりました。
大家族で育つ良さもあるとは思うので、それが一概に問題とは言わないが、父親にはどうも色々問題があり、既に人生前途多難な9歳の少女。 常に周りを窺いながらオドオド生きる表情が何とも辛い。預けられた先で大人からの愛を知り、少しずつ心がほだされてゆく様が素晴らしい。 アイルランドの田舎の素朴な風景、明るいけどどこか控えめな日差し、特にポストまでの並木道が印象的。 わかっちゃいるけど、のラストシーンは必見。 非常に明るい気分にはなれないが、心がじんわり熱くなり、自分の家族について想う作品。