共感し爽快な物語
starstarstarstarstar - 1年前
クロネン監督みたいなボディホラーと思って油断していたら(その要素もあるけれど)、深い家族愛の物語でした。
途中何度も涙が出る。
世界がこんな状況になった中、家族を守る為どうするかという父の思いと行動には共感しかない。
先日見たアシッドが非… 続きを読む
クロネン監督みたいなボディホラーと思って油断していたら(その要素もあるけれど)、深い家族愛の物語でした。
途中何度も涙が出る。
世界がこんな状況になった中、家族を守る為どうするかという父の思いと行動には共感しかない。
先日見たアシッドが非共感・胸糞・陰湿(←個人評)だったのに対し、こちらは超共感!好感!爽快!
オープニングとラストシーンの対比演出も見事。
異質なものを過剰に拒否し排除していく人間たちは、変異し新生物となった者よりもよっぽど人間性を喪失していました。
とてもとても面白い作品。
生物界はデビルマンを…
starstarstarstarstar - 1年前
人間が何らかの理由で動物化していく。思い出すのは、何らかの理由で悪魔化していく、不動明や飛鳥了の登場した、初代デビルマン(マンガ原作)である。今から50年以上前の少年マンガなのだが、デビルマンもこの映画同様に人類の世紀末(ディストピアの未来… 続きを読む
人間が何らかの理由で動物化していく。思い出すのは、何らかの理由で悪魔化していく、不動明や飛鳥了の登場した、初代デビルマン(マンガ原作)である。今から50年以上前の少年マンガなのだが、デビルマンもこの映画同様に人類の世紀末(ディストピアの未来)=人間性の欠損 という示唆に溢れていた。
以下は、ネタバレです。↓ ので見た人だけ
エミールという16歳の男の子を主人公として、意地悪な同級生いたり、ADHDの女の子のとのほのかな恋心を、予感させて普段の高校生活なんだけど、エミールのカラダの変化と共に、通常の高校生活は、徐々に破綻していく…
森で出会う鳥化していく男のメイク、演技、造形が、素晴らしく、飛べないシーンも、飛べたシーンもそれぞれ印象深い。しかし新生物化してゆく者を人間界は隔離して、軍隊は異生物として火砲を向けてゆく
ラストは感動的。さすがのフランス🇫🇷風。振り返ると映画冒頭に、父フランソワがエミールに「反骨こそ人生」と語る場面があり、オレにじゃない体制(システム)にだ。と諭していた。父の思いはラストに親心とヒューマニズムとを爆発させる。久しぶりにあとあじスッキリの映画です。
どんな姿になっても
starstarstarstarstar - 1年前
怯まない
愛してる
守りたい
生きて
家族の愛が詰まっていた
観てよかった
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
全力疾走したくなる。車を下りて走れーーー!!!!!!!!っていう感じのラストがよかった。
動画界
starstarstarstarstar - 1年前
『動物界』鑑賞。
不思議な不思議な作品だった。2時間半があっという間。最近の作品はほぼ観てないので的を得ているか否かわからないんだけど宮崎駿の世界観を実写で撮った感。
家族愛、説教臭。からの、美しい森と音と映像。美しいだけでは終わらない良作。
俳優陣も良い。
久々に映画館で観たいと思わせてくれた作品。(最近配信旧作大会ばっかりだった。)
圧倒的
starstarstarstarstar - 1年前
動物界、こちらを見つめる目が印象的なチラシに惹かれ鑑賞。とつくにの●●、メイドイン●ビスに通じるような、人外との関わりを深く考えたくなる作品。設定がしっかりしており、クリーチャーの作り込みも、質感や動きがリアルで圧倒的、素晴らしかった。
あれ?
starstarstarstarstar - 1年前
口コミを見て見に行ったけど、皆さんの言う様にはあまりよく感じなかったかな。フランス映画をあまり見た事が無かったから、楽しみ方が分からなかったのかな?
森の美しさに圧倒される
starstarstarstarstar - 1年前
あまりに高レビューで、しかも渋谷も有楽町も池袋も満席?!
それは観に行かなければ...と出かけました。新宿はそんなに混んでいませんでした。
この世界観は不思議。近未来なのか?でも車とか生活様式はむしろアナログ。息子エミールは肌が汚いけど妙… 続きを読む
あまりに高レビューで、しかも渋谷も有楽町も池袋も満席?!
それは観に行かなければ...と出かけました。新宿はそんなに混んでいませんでした。
この世界観は不思議。近未来なのか?でも車とか生活様式はむしろアナログ。息子エミールは肌が汚いけど妙にセクシーと言うか魅力的。
父フランソワはちょっと独断的ではあるものの愛情の濃い人。
エミールと一緒に車で妻ラナを呼びながら探すシーン、「ママーン」と叫ぶエミールに向けた笑顔が素晴らしい。
どうしてエミールは自分に襲いかかって怪我をさせた鳥人間を献身的に助けて友達になったの?
いなくなった母親を探していたのにしばらくするとエミールの高校生活とか恋とか盛り込み過ぎてちょっと支離滅裂な展開もあり。エミールの身体の変化もわかりづらい。
問題点は多いものの、圧倒的なのが森の美しさ。
ザリガニの鳴くところ、を彷彿とさせるカメラワーク。
傑作とは言わないけど今までにない視点で眠くはならなかった。
(恥ずかしいのですが最近映画館でちょっと居眠りしてしまうことが多い)
今のところ2024年一番
starstarstarstarstar - 1年前
今年1番の作品だと思います。妻や子がいる人ほど観てほしい。私は動物が好きですが、動物状の人間あるいは人間状の動物を好きになれるかわかりません。ましてコミュニケーションが取れないのであればかなり難しいのではないでしょうか?
コントロールできる… 続きを読む
今年1番の作品だと思います。妻や子がいる人ほど観てほしい。私は動物が好きですが、動物状の人間あるいは人間状の動物を好きになれるかわかりません。ましてコミュニケーションが取れないのであればかなり難しいのではないでしょうか?
コントロールできる動物だと可愛いと思えるのに不思議です。実際、例外があるかもしれませんがいくら好きでもヒグマと暮らすのは無理でしょうから。可愛がってた犬ですら人を噛むと殺処分されてしまいますよね。相手が家族の場合、例えば父親が認知症でしばしば暴れるため家族でも心の維持が難しいものですが、これと似た感覚でしょうか?
いろいろ解釈がありそうですが、愛する者がもう住む世界が違ってしまった時、自由にしてあげるのか、隔離するのか、こちらが去るのか、無理矢理でも取り込むのか、どうすれば幸せになれるのか、考えさせられます。
アニマライゼーション
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
何が人間で、何が動物か。
突然変異で新生物として動物に変化していく人類
哺乳類だけでなく、鳥類、魚類、爬虫類と種々様々な動物に分化していく。
最後の自然界へ歩み出す姿は、『おおかみこどもの雨と雪』に重なった。
新生物へと変異した妻にも変わらず接するが、行方知れずとなり、妻を見つけ出したい気持ちと会うことの怖さを持つフランソワ。息子も新生物へと変化していくことに困惑しつつも助けようと一心に駆ける。
最初こそ変異した母を死んだといい、面会も後ろ向きな態度をとるエミールだったが、自身も新生物へと徐々に変化していくことに戸惑いながら少しずつ受け入れ変わっていく様を描く。
ADHDを公言しているニナに象徴されるように"多様性"が日常となった世界では新たな多様性が求められる。
隔離し排除するのか、保護し共生するのか、
その考え方自体が彼らを人間ならざるものとして扱い、動物に"格下げ"するかどうするか思案しているように見せる。
施設に行くことで保護されるわけではなく、待っているのは人体実験。発言してから2年ではまだ何もわからないだろうし、原因も不明だろう。対症療法では埒が明かない。そもそもパンデミックとしての病気なのかも定かではない。
その中で選択を迫られるフランソワとエミール
彼らにとっては妻であり母であるラナがいることが選択の鍵を握る。視界の外に置いていたはずの母が力強い味方になる。
人間が動物になる物語は多く存在するが、それをリアルに捉えた本作は新しく見えた。
X-MENのように特殊能力を活かすまでは活かず本人たちも変異を恐れている段階で、エミールの選択は間違っていない。というより、それしか選択肢がない。
新生物の定義も曖昧で彼らの権利など検討外の状況では一生施設で実験対象になるのが関の山だ。
この映画の面白いところは、新生物を進化とも退化ともとらえられる点にあると思う。
匂いや音に敏感になったり、フィクスのように飛んだり、変異に順応していき能力を獲得することを進化と見るか、自転車が漕げなくなり言葉を失い、本能的衝動を抑えられなくなるのを退化と見るか。
いずれであってもまだ原因がわからない以上、人々は恐れるほかない。
エミールを見ても発現は突然で、個体差がかなりある。
また、恐らくラナと同じ動物に変異してる点から遺伝性もある。
喉や口も動物に変化していくことで発話が出来なくなると同時に記憶も失っていってることから脳も変化していってる。
新生物というよりは現存する動物と同種に変化していくと考えられる。
(なぜそうなるかは考えるのも野暮だが、遺伝子工学などが発達した未来でも体組織の異なる生物へ分化するのは難しいのでは。移植などの手法では拒絶反応が出るだろうし、空想の域はまだ出ないように思う。)
最近読んだ本にキリスト教は人間と動物を完全に切り分け、動物を人間より下位の存在としたとあった。
旧約聖書の創世記にもその旨の記述がある。
本作でもキリスト教にまつわる祭りが開催されているようにキリスト教世界で動物でも人間でもない新生物をどう取り扱うかはそう簡単には決まらないだろう。
人間の動物化は自然界の神格化ととるか、皮肉的な動物への回帰ととるか、それは意見が分かれるところだろう。
でも、動物のように本能に従って生きたい、
生きてもいいじゃないかとも思えた。
アニマライゼーションは失うものも多いが、
聞こえていなかった音や見えていないかった景色、
新たな感覚を手にできると思うと悪くないかも。