ヨーロッパの映画だわ
ヨーロッパは本当にユダヤ人をテーマにした話が好きだね。しかし、そして、うまい。シリアスな中にユーモアも。
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監督・脚本を手掛けたパブロ・ソラルス自身がユダヤ人で、ホロコースト体験者だった祖父の家では「ポーランド」という言葉を発することすらタブーであったことから本作の着想を得て実現した本作。主人公のアブラハムを『タンゴ』(カルロス・サウラ監督)で知られるミゲル・アンヘラ・ソラが務め、『シチリア!シチリア!』(ジュゼッペ・トルナトーレ監督)のアンヘラ・モリーナら女優陣が旅先で出逢う女性たちを演じる。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに住む 88 歳の仕立屋アブラハムは、ブエノスアイレスからマドリッド、パリを経由して故郷ポーランドに住む 70 年以上会っていない親友に、最後に仕立てたスーツを届けるための旅に出ることを決める。親友はホロコーストから逃れてきたアブラハムを助け、匿ってくれた命の恩人だった。旅の途中で出会う女性たちが、様々な困難に陥ったアブラハ ムの力になりたいと願いでる。果たしてアブラハムは親友と再会できるのか?人生最後 の旅に奇跡は訪れるのか……。
© 2016 HERNÁNDEZ y FERNÁNDEZ Producciones cinematograficas S.L., TORNASOL FILMS, S.A RESCATE PRODUCCIONES A.I.E., ZAMPA AUDIOVISUAL, S.L., HADDOCK FILMS, PATAGONIK FILM GROUP S.A
ヨーロッパは本当にユダヤ人をテーマにした話が好きだね。しかし、そして、うまい。シリアスな中にユーモアも。
ユダヤ人の老人アブラハム、アルゼンチンからポーランドへ。 かつて自分の命を救ってくれた友人に会うため、しかも70年ぶりに。 はじめの老人とiPhoneが欲しい孫との駆け引きが面白く、気持ちをくすぐる映画なのかなと思いましたが・・ 飛行機の隣席の男性、宿の女主人、喧嘩別れした娘、文化人類学者のドイツ人女性、ワルシャワの看護師、旅の途中で人々と出会い、話が進むにつれて、老人がずっと抱えてきた苦しみと悲しみが少しずつ明らかに。 歌うことが好き、踊ることが好き、楽器の演奏が好き、「星は眠らない、眠ると落ちるから」妹が作る物語、そんな罪のない家族に訪れた不幸を自身の目で見た老人。 切られてもおかしくない動かない足、でも自分の足。収容所、死の行進から森から逃げることができた足。会える、きっと帰れる、この自分の足を連れて。 中盤から目に溜まる涙をおさえつつ、最後は決壊。観終わったあと、老人と彼が出会った人々の顔が蘇りました。
自分の経験を話すことで、辛い経験を乗り越えていく姿が印象的でした。自分にとって人生最後に帰る家とは、どういう場所なのかなぁと思いを巡らせました。
語りすぎず、見せすぎない。"こちら"に想像させる隙間があって、その分自分の中に染み入るように思いましたよ。 佳い映画に出会えてうれしかった。 音楽もよかったな。英題もよい。語りすぎない劇中、ふいに心を掴まれる画がちりばめられているのがまたよかったな。
戦争の痛み苦しみ戦争のもたらす歪み分断を強く感じ、韓国と日本で起こる軋みについて話したくなりました。 家族以上の強い絆、愛、実話ではないかもしれないけれど、思いを馳せました。 残り少ない人生の時間をどのように過ごしたいか、過ごすべきなのか、考えなければならない映画です。
重いテーマをユーモアに包んで最後は感動させ泣かせる。旅に出た主人公が出会う人たちはいずれも人情にあふれて、人生を生き疲れた主人公にとってこの世もそんなに悪くないと思わせただろう。
当事者にしか分からない心の奥底に隠した傷は70年という年月が培った人々の優しさに包み込まれ身も心も安息の地へと導かれていく。彼の静かな怒りを受け止めるのは人類の母である多様な女性たち。ドイツ人文化人類学者との会話には涙が溢れたし、あの服の道がとてつもなく美しい
とても良い映画だったなぁ 第二次世界大戦から70年が経ち、忘れてはいけないことと、新しい時代に生きる私たちが考えなければいけないことを思った映画だった ポーランド生まれのユダヤ人アブラハムは、70年ぶりに、現在住んでいるアルゼンチンから、故郷のポーランドへ帰る旅に出る 何より、この映画の中で良かったのは、親切や優しさがリレーされていくところ 主人公のアブラハムは、どう見ても、偏屈な頑固じじい それでも、アルゼンチンから、ヨーロッパへやって来た彼に対して、周りの人たちはとても親切に接し、彼らの助けがあって、アブラハムの旅は目的地へと向かうことができる その旅を人生の縮図だと考えるなら、人は、常に誰かに助けられて生きているのであり、その途中で、生きるか死ぬかの思いをしても、その命を助けてくれる人が現れる だから、最後まで希望を捨てずに生き続けなければいけない ユダヤ人のアブラハムにとって、第二次世界大戦中にドイツ人から受けた仕打ちは、消し去ろうと思っても、身体に染み付いてしまっている痛ましい記憶 しかし、それから70年が経ったヨーロッパでは、その事実が風化されようとしている この映画では、その現在のヨーロッパの実情を描きながら、風化させてはいけないという思いと、ユダヤ人のアブラハムとドイツ人の交流の両面を描いている ドイツ人とユダヤ人が、互いを理解し合う気持ちも大切だし、かといって、第二次世界大戦で起きたことを風化させてもいけない ということへの強い思いが、そこにはあるのだろう それはきっと、右傾化するヨーロッパの中で、あの時、何が起きたかという記憶を失くしてしまうのはとても恐ろしいことで、そのためにも、互いに助け合う気持ちが大切だということなのだろう なぜ、アブラハムは、70年前に、生まれた家を離れ、遠く離れたアルゼンチンへ移住しなければいけなかったのか 何が親友との仲を引き裂いたのか そして、彼らのような犠牲者を出さないために、新しい時代の私たちは何をすべきかが問われている映画なのだと思った 過去に起きた出来事から学ぶことで、初めて私たちは、前に進むことができるのである
おじいちゃんの家出…家族に邪険にされ家出するというよくある話ではなく、思い出した過去の約束を果たすための家出。人は歳をとると過去を振り返る。やり残したことを思い出すかの様だ。おじいちゃんは長い旅をしてアルゼンチンにたどり着いた。そして今また大切な友達との約束の為に長い旅をして会いに行く。それは家に帰るため。途中、多くの人に助けられるけど、それもおじいちゃんの人柄から。辛い思い出の場所、でもそれでも自分の家なのだ。
主役の老人が、意地悪だったり口が悪かったり意固地だったりしますが、憎めないチャーミングな老人です。 主題は、老人の人生の終わり方だったり、ホロコーストだったりするのですが、明るく笑顔になる部分も多かったです。 良い意味で説明がなく、登場してくるキャラクターが、なぜそんなことをしたのか、どういう気持ちなのかを想像できるのは良いことだと思う。 最後は感動的でしたが、予想通り?なのでちょっと物足りないかなぁ。