数の暴力。
黒い紙に一点の白い染み、 白い紙に一点の黒い染み、 状況によって、誰しも少数派に成り得る。 独り一人は弱いのに、群生すると、、あたかも正義は我に在りと振舞いたがるヒトの性。 “人の振り見て我が振り直せ”と心の中では嘯くものの、 実際にマジョリティの中で声を上げて少数派に飛び込めるのか、、 我を通すには、私は、、あまりにも脆弱であり卑怯である。
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ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、ユニセフ賞を受賞。原作は自身もホロコーストの生き残りである、ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した代表作「ペインティッド・バード(初版邦題:異端の鳥)」。ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”を映画化するために、チェコ出身のヴァーツラフ・マルホウルが11年もの歳月をかけて制作した。東欧のどこか、ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの叔母が病死した上に火事で叔母の家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける......。
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黒い紙に一点の白い染み、 白い紙に一点の黒い染み、 状況によって、誰しも少数派に成り得る。 独り一人は弱いのに、群生すると、、あたかも正義は我に在りと振舞いたがるヒトの性。 “人の振り見て我が振り直せ”と心の中では嘯くものの、 実際にマジョリティの中で声を上げて少数派に飛び込めるのか、、 我を通すには、私は、、あまりにも脆弱であり卑怯である。
少年の周りに出てくる大人達がみんな酷過ぎる。 優しそうに見えた女の人も少年を利用した時には「お前もか!」と怒りと、虚しさすら感じた。 章のタイトルが出逢う人達の名前と気づくまで時間が掛かったが、名前と気づいてからの最終章は、とても感動した…素晴らしい。 こんな目に遭う少年が生まれないような現実世界になってほしいなぁ、と思わせてくれる映画でした。
ホラーより怖い、と言うふれ込みに誘われて鑑賞しました。2時間半以上の長い映画を見終わった後には、不思議な爽快感が。それはやられるばかりだった少年がやり返す、ということを身に付けたからです。 余りにも酷い奴には、復讐する。スッキリしてしまった自分にも少し驚きました。
噂ほどグロい映画ではない。 残酷なシーンはあるけど、時代背景や環境を考えると…まぁあるかな、人間って怖いよな、と。 史実でもノンフィクションでもない。 エドワード・ゴーリーの様な大人のおとぎばなしで、モノクロの映像である必要性に納得。 長さも気にならず最後まで集中して観た。 観てよかった。
烏少年に近づきすぎ。 前知識なしにおすすめでみました。 話が急展開すぎてどうやって助けられた?と思う場面が多かったですが想像に任せているんでしょうか。あのエンディングみたいにはなかなかならないのではと思いましたが、貴重な名画だと思います。
2020.10. at.キノシネマ天神
長いとかグロテスクな映像などの評価が目立ちますが、主人公が生き抜いていく様を見事に描いていると思います。 そこがユニセフ賞をとった理由かと。 戦争直後は日本だって浮浪児たちが生き抜いてきたわけだし、何もヨーロッパ、ユダヤ人に限った話ではなく、テーマは普遍的です。 気分が悪くなったらと思い、退席しやすい席にしましたが、案外平気でした。 単に酷いだけでなく、随所に見られる情の通い合いが胸を打ちます。
この映画を見ると、悪意・衝撃の連続を味わうことになる。 その内容的にはグロテスクなものも、官能的なものもある。 それに視聴する側が耐えられるかが肝だと思う。(個人的にはちょっと危なかった) あと、上映時間が3時間もあるのでそこで敬遠してしまう人もいるかもしれない 決してつまらないというわけではないが、自分はこの二点で人には勧めることはできないな。と判断した
映像美、演出、意図的にスラブ系人工言語を用いる点など様々な熱意を感じられる。 台詞は少ないが細やかな表現から発せられる心理描写に惹きつけられた。 フランス文学のエミールゾラの『居酒屋』を彷彿とさせる貧困層の普通の庶民の描写が現実味があるが故に観ている方がトラウマになりそうだった。
すごい映画とは思うが、面白いかと問われたら疑問。 本当に第二次世界大戦中〜直後が舞台なのか? 前々世紀までの暗黒時代ではないのか? と思うような、文化レベルの低い町の様子と、人間の残虐さが全面に露出した内容でした。 外見に少しの差異があるだけのユダヤ人の子どもが、数々の差別、目をそむけたくなるようなありとあらゆる虐待を受けていきます。 教会に祈りに来る人々すら虐待し、そういえばキリスト教徒も(イスラム教徒も)戦争と虐殺を繰り返してきたし、宗教は差別を助長しても抑制にはならないと思いました。 観終わった瞬間、「人を見たら、殺人者と思え」くらいな心境に達しました。