八田鮎子による人気コミック『オオカミ少女と黒王子』が二階堂ふみ（20）と山崎賢人（21）のダブル主演で実写映画化されることが明らかになった。二階堂は彼氏がいないのにいると女友達に嘘をついてしまった見栄っ張りな女子高生・篠原エリカ、山崎は自分の下僕になることを条件にそれを受け入れ彼氏のフリをするドS男・佐田恭也をそれぞれ演じる。2人の共演は、山崎の俳優デビュー作となった、テレビ朝日系にて2010年7月期に放送されたTVドラマ「熱海の捜査官」以来約5年ぶりとなる。
原作は、2011年より「別冊マーガレット」（集英社）で連載され、既刊13巻で累計発行部数は420万部を突破し、2014年にはテレビアニメ化もされた人気コミック。一度も交際経験もないのに彼氏との恋愛話を披露する“オオカミ少女”エリカは、ある日、友人から「嘘なのでは？」と疑いをかけられてしまう。咄嗟に街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として写真を友達に見せてその場をしのいだエリカだったが、後日、彼は同じ学校に通う恭也だった事が判明。事情を説明し、学校一のイケメン・恭也に彼氏のフリを引き受けてもらうエリカだったが、実は彼の本当の性格は、外見とは正反対の腹黒でドSな“黒王子”だった。彼氏のフリの代わりに、エリカは恭也の「犬」となり、2人は偽装カップルを装うが……。
等身大の女子高生エリカを演じる、『ヒミズ』『私の男』の若手実力派女優二階堂ふみは、「恋に恋して嘘をついた女の子を演じる事にとてもワクワクしています。原作のトキメキをスクリーンでもお届けできるよう頑張ります」と意気込みを明かした。
9月19日公開の『ヒロイン失格』を皮切りに、『orange オレンジ』（12/12公開）、『四月は君の嘘』（2016年公開）と、本作を含め4作の少女漫画原作の作品に出演することになる山﨑は、「少女マンガのキャラクターでこんなにも人を犬のように扱う男はあまりないと思うので、僕の中のドS部分を最大限に引き出し、佐田恭也を演じ切りたいと思います」と奮い立つ。さらに、二階堂との共演はTVドラマ「熱海の捜査官」以来、約5年ぶりというだけに、「デビュー作以来の二階堂ふみさんとの共演が今からとても楽しみです」と期待を寄せた。
メガホンを取るのは、『ストロボ・エッジ』『娚（おとこ）の一生』などで少女コミックを映画化してきた廣木隆一監督。「少女漫画から映画に興味を持ってもらえるような広い世代に愛される作品にしたいと思います。主演、2人のコラボレーションも楽しみです」と語り、エリカ目線で嘘の関係から本気の関係へと変化していく2人を描いていく。また、原作者の八田は、「『オオカミ少女と黒王子』を実写映画化していただけるとのことで、大変ありがたく思います。漫画とまた違った新しい魅力を私自身も楽しみたいし、楽しんでもらいたいです」とコメントした。
映画『オオカミ少女と黒王子』は、今年の12月から来年1月まで撮影が行われ、2016年5月に全国公開される予定。
（C）八田鮎子／集英社（C）2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
