2020年1月公開の映画『パラサイト 半地下の家族』を是枝裕和、阪本順治、李相日らが激賞するコメントが到着した。
第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の最新作。各国で「ネタバレ禁止運動」が起きるなど社会現象まで巻き起こしている『パラサイト 半地下の家族』。数々のヒット作を生み出してきた日本映画界を代表する監督・プロデューサー陣も、観る者の予測を遥かに超える圧倒的展開、あらゆるジャンルを完璧に融合させた唯一無二の作品力に太鼓判を押した。
昨年、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督も「とにかく見て欲しい」と激賞。阪本順治、李相日、濱口竜介、西川美和、山下敦弘ら日本を代表する映画監督、映画プロデューサーの川村元気からも、驚愕と絶賛のコメントが次々と寄せられた。
是枝裕和（映画監督）コメント
観る前の人に、この映画の内容を説明するのは野暮だ。
「見ろ！」としか言えないし、「面白い！」としか言いようがない。
だから、とにかく見て欲しい。
阪本順治（映画監督）コメント
観終わってすぐに、私のこころが呟いた言葉は「あぁ、とても同じ職業とは思えない」。
感動を越えて、ひざから落ちた。これはもう映画の範疇に収まらない。
著述であり、彫刻でもあり、絵画でもあり、建築でもある。
常にアンダーグラウンドから世界を見据えるポン・ジュノ監督は、この作品を経て、もはや、現代のミケランジェロだ。悔しいかな、彼を越えるのは、きっと、彼自身でしかないだろう。
濱口竜介（映画監督）コメント
「傑作」という言葉では足らない、現代映画の一つの到達点。
映画とはここまで面白くなくてはならないのかと、一監督として途方に暮れた。
李相日（映画監督）コメント
暗闇を目隠しで疾走するごとく巡る興奮と刺激の奥底に、
社会の不浄さ、人間の滑稽さを教訓などで
語らずして優雅に描き切るその腕力にただひれ伏す。
笑いながら観ていたはずが、気づけば背筋が凍る衝撃に慄いてしまう。
究極の変態で徹底的に残酷（最大の誉め言葉！）、
そしてほんのちょっぴり優しさが入り混じるポン監督が見つめているのは、まごうことなき“人間の尊厳”
遥か彼方に霞んで見える大きな背中を、これからも追い続けたいと私は思う。
西川美和（映画監督）コメント
ポン・ジュノ監督の持つ天才的なグロテスクさと笑いとに、最高の洗練が加わった。
これだけ社会の重い病巣を描いているのに、どうしてこんなにも面白く観られてしまうんでしょうか。
どんなに斜に構えている人でも、どんなに映画を見慣れていない人でも、
五分で目を離せなくなるように作られています。世界中に褒められて当然！
山下敦弘（映画監督）コメント
貧乏家族が金持ち家族を侵食していく、分かりやすいコメディだと安心させておいて、
とんでもないところへ観客を導く。
ポン・ジュノは映画を信じ、観客を信じて自ら映画を遊んでしまう。
なんか映画の全部が詰まってる感じ。いつか爪の垢を煎じて飲ませてください
片山慎三（映画監督）コメント
ホームグラウンドにポン・ジュノ監督が帰って来た！！
的確なフレーム、リズミカルなセリフ、驚愕のストーリーテリング！
そのひとつひとつに意味があり計算されつくされている！芸術とエンターテイメントの見事な融合！
観終わった後、あなたに寄生する大傑作です！
川村元気（映画プロデューサー・小説家）コメント
映画人として最も尊敬しているポン・ジュノ監督の最新作であり、カンヌ映画祭のパルムドール受賞作。
期待値を上げるだけ上げて観たら、底が抜けて奈落に突き落とされたような衝撃。
見上げると、巨軀の天才が満面の笑みでこちらを見ている。僕たちは、ここから這い上がらないといけない。
映画『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
