誰が一番“最高な男”か、6人の中年男がしょうもないゲームで競い合う『ストロングマン』予告

2017年2月13日

本年度アカデミー賞脚本賞ノミネート『ロブスター』脚本家による最新作『ストロングマン』が3月25日（土）より公開される。この度、場面写真、予告編が到着した。

本作は、ギリシャのエーゲ海でクルージングを楽しむ中年男性6人組が、アテネに帰港するまでの間に誰がストロングマン（最高の男）かを決めるゲームをしようという話から展開されるコメディムービー。ズボンのベルトの位置、コレステロール値から料理の知識まで一挙一動をお互いに評価し、点数を付けてあらゆる面で一番優れた男を決めるこのゲームに最初は冗談半分で楽しんでいた6人。しかし、次第にムキになり男の意地とプライドを懸けた争いへと発展してしまう。

予告編では、ギリシャ、エーゲ海の船上で男達6人がストロングマン（最高の男）を決めるゲームをしようと話すところから始まる。一挙一動を評価し合うこのゲームで、イケてる腹筋、カッコよく日光浴、釣った魚の大きさ、全身で窓拭きなど、それぞれに加点・減点ポイントが表示され、非常にどうでも良い内容で互いを採点し合う中年男たちの姿が捉えられている。

ギリシャ映画はここ数年、各映画祭でその存在感を増してきている。独創的な作品が次々に生まれる秘訣について、アティナ・ラヒル・ツァンガリ監督は「これらは常にギリシャ文学やギリシャ演劇に潜在していたことなのです。近年は自分達で全てプロデュースすることにより、自由にコントロールできるスクリプトがうまれたのです。とても古いギリシャの伝統に基づく脚本が。これらはたとえばギリシャの実験的な劇場では長い間観ることができたものです。ただ、映画館では今まで観ることができなかったのです」とコメントしている。