『サンバ』（119分） 12月26日（金）
監督：エリック・トレダノ＆オリヴィエ・ナカシュ
出演：オマール・シー／シャルロット・ゲンズブール／タハール・ラヒム／イジア・イジュラン ほか
(c) Quad - Ten Films - Gaumont - TF1 Films Productions - Korokoro
日本でもミニシアターを中心に人気を呼び、フランス映画では『アメリ』以来のヒットを記録した『最強のふたり』のエリック・トレダノ＆オリビエ・ナカシュ監督と主演のオマール・シーが再タッグを組み、移民救済活動経験を基に書かれたデルフィーヌ・クーランの小説を映画化。料理人を目指してひたむきに働いているにもかかわらず国外退去を命じられた移民の青年サンバと燃え尽き症候群となり休職中のボランティア女性という立場が真逆なふたりの交流を通して、“仕事”という社会的な成功に左右されない幸せを見出していく様がユーモアを交えて温かく描かれる。
料理人になることを目指し、アフリカからフランスへ来て10年になる青年サンバ（オマール・シー）は、ビザの更新手続きを忘れたことが原因で突如国外退去を命じられてしまう。職場を追われたサンバは、藁にもすがる思いで出向いた移民支援協会で、燃え尽き症候群で大企業を休職中のボランティア女性アリス（シャルロット・ゲンズブール）と出会う。アリスは、厳しい状況でも明るいサンバに興味を抱き、彼のために手を差し伸べる。日雇いの仕事を紹介してくれる面倒見のいい陽気なブラジルからの移民仲間など、サンバの屈託のない笑顔に惹かれ、さまざまな人が周囲に集まってくるが、ある日、サンバに思いもよらない難題が降り注ぎ……。
『海月姫』（126分） 12月27日（土）
監督：川村泰祐（『ひみつのアッコちゃん』『のだめカンタービレ 最終楽章』）
出演：能年玲奈／菅田将暉／池脇千鶴／太田莉菜／馬場園梓（アジアン）／篠原ともえ／長谷川博己 ほか
(C)2014映画「海月姫」製作委員会 (C)東村アキコ／講談社
TVアニメ化もされた東村アキコの同名人気漫画を実写映画化。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の能年玲奈が三つ編みでメガネ姿のクラゲオタクの主人公を務める。男子禁制アパートに出入りするようになる女装男子を菅田将暉が演じるほか、池脇千鶴、篠原ともえ、長谷川博己らが個性豊かなキャラクターに扮する。
クラゲをこよなく愛する倉下月海（能年玲奈）は、自らを“尼～ず”と称し「男を必要としない人生」を掲げるヲタク女子の集う男子禁制の共同アパート天水館（あまみずかん）で暮らしていた。ある日、熱帯魚ショップでトラブルに巻き込まれた月海は、おしゃれ女子にピンチを救われる。翌朝、そのおしゃれ女子が、女装をした男子・鯉淵蔵之介（菅田将暉）だと判明。月海や尼～ずを気に入った蔵之介は、男であることを隠し天水館に出入りしはじめ、月海たちとの奇妙な交流が始まった。
『真夜中の五分前』（129分） 12月27日（土）
監督：行定勲（『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』）
出演：三浦春馬／リウ・シーシー／チャン・シャオチュアン ほか
(C) 2014 “Five Minutes to Tomorrow” Film Partners
本多孝好のベストセラー同名小説を『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定勲監督が映画化した日中合作のラブ・ミステリー。主演の三浦春馬は3カ月以上にわたって中国語のレッスンを受け、劇中の会話はほぼ全編中国語に挑んでいる。『ドラゴン・コップス 微笑捜査線』などで知られる中国人女優リウ・シーシーが双子のヒロインを1人2役で演じ、双子の妹の婚約者役を『台北の朝、僕は恋をする』『GF*BF』などで日本でも人気を集める台湾人俳優チャン・シャオチュアン（ジョセフ・チャン）が演じる。異国情緒漂う上海を舞台に、日本・中国・台湾を代表する若手トップスターが共演するミステリアスなラブストーリー。
双子の妹に婚約祝いのプレゼントを贈ろうと考えたルーメイ（リウ・シーシー）は、出会ったばかりの時計修理工リョウ（三浦春馬）にプレゼント選びを手伝ってもらうことに。美しいルーメイと知り合えたことに胸を躍らせていたリョウだが、親しくなるにつれてルーメイが抱える心の闇に気付いていく。
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＜関連旧作＞
『最強のふたり』（2011年）
2011年第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ＆主演の2人に最優秀男優賞を受賞し、日本で公開されたフランス語映画の中で歴代1位となったヒット作。本国フランスで歴代観客動員数で3位を記録した、体が不自由な富豪とその介護人となった貧困層の移民の若者との交流を温かく描いたヒューマン・ドラマ。
