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今週公開の新作映画情報（2015年1月30日号）

2015年1月30日

『エクソダス：神と王』（150分）　1月30日（金）公開
監督：リドリー・スコット（『グラディエーター』『エイリアン』『ブレードランナー』『ハンニバル』）
出演：クリスチャン・ベール／ジョエル・エドガートン／ベン・キングスレー／シガニー・ウィーヴァー他

『グラディエーター』でアカデミー賞作品賞に輝くなど数々の傑作を生み出してきた巨匠リドリー・スコット監督最新作『エクソダス：神と王』は、過去最大級の予算が投じられたスペクタクル・アドベンチャー超大作。モーゼ役は『ダークナイト』3部作の主演を務め、『ザ・ファイター』でアカデミー賞助演男優賞を獲得したクリスチャン・ベール。ラムセス役は『ゼロ・ダーク・サーティ』のジョエル・エドガートン。蛙が大量発生し地を覆い、ナイル川が血に染まり、紅海が割れる──3300年に渡って語り継がれてきた、あまりにも有名な数々の巨大な奇跡を、科学的な史実であるという視点に立った今回の作品では、最新の視覚効果と3D技術を駆使して完全映像化を実現。“神に選ばれた男”英雄モーゼと“神になろうとした男”ラムセスの、運命に翻弄される二人を巡るストーリーは、人類史上最古の英雄譚であり、観る者すべての魂を揺さぶる感動と興奮の物語が繰り広げられていく。3300年の時を経て、今、我々は人類が初めて経験した<奇跡>のアドベンチャーを目撃する──。

舞台は紀元前1300年、栄華を誇る巨大帝国エジプト。その王家で養子として育てられたモーゼ（クリスチャン・ベール）はやがて、自身がヘブライ人であるという出生の秘密を知る。そして数奇な運命に導かれ、エジプト人に虐げられているヘブライの民を救うため、兄弟同然に育てられたエジプト王ラムセス（ジョエル・エドガートン）に反旗を翻す。目指すは、まだ見ぬ“約束の地”カナン。モーゼは40万のヘブライの民を率いて苦難と冒険の旅路に就く……。

『ジョーカー・ゲーム』（108分）　1月31日（土）公開
監督：入江悠（『SR サイタマノラッパー』シリーズ、『劇場版神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止まないっ』『日々ロック』）
出演：亀梨和也／深田恭子／小澤征悦／小出恵介／山本浩司／渋川清彦／田口浩正／光石研／嶋田久作／伊勢谷友介他

2009年に第30回吉川英治文学新人賞、第62回日本推理作家協会賞を受賞した、シリーズ累計発行部数100万部を突破した柳広司の同名スパイサスペンス小説をKAT-TUNの亀梨和也主演で映画化。原作の１巻「ジョーカー・ゲーム」の人気エピソードを厳選しストーリーが再構築される。インドネシア・バタム島の広大なオープンセットを用いた撮影やシンガポール市内でアジアの架空の国際都市を作り込むなど海外ロケを敢行した、“スパイアクション”に“頭脳ゲーム”の要素を融合させた“スパイゲーム・エンターテインメント”映画。監督は、昨年末に『日々ロック』が公開されたばかりの勢いに乗る入江悠。

第二次世界大戦前夜、陸軍士官学校で学ぶ青年（亀梨和也）は上官の命令に背いたことで極刑に処されるところを、刑の執行直前、秘密組織「Ｄ機関」の結城（伊勢谷友介）に救われる。数々の過酷な訓練を経て、青年は嘉藤という偽名を得て「Ｄ機関」の諜報員となる。米国大使グラハムが持つ、世界を揺るがす機密文書「ブラックノート」を奪取する極秘ミッションを与えられた嘉藤は、それを求めて国際都市「魔の都」に潜入するが、嘉藤の前にグラハムのミステリアスな愛人リン（深田恭子）が現れ……。

（C）2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会

『マエストロ！』（129分）　1月31日（土）公開
監督：小林聖太郎（『かぞくのひけつ』『毎日かあさん』）
出演：松坂桃李／miwa／古館寛治／大石吾朗／濱田マリ／河井青葉／西田敏行他

第12回文化庁メディア芸術祭で最優秀賞を受賞した、さとうあきらの同名漫画を松坂桃李と西田敏行の初共演で実写映画化。松坂はバイオリン演奏に、西田は指揮にそれぞれ初挑戦した。歌手のmiwaがフルート奏者役で女優デビュー。脚本を務めるのは『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子。指揮指導・指揮演技監修を日本映画では初参加となる、日本を代表するマエストロ（指揮者）佐渡裕が務めた。

若きヴァイオリニスト香坂（松坂桃李）のもとに舞い込んだ、解散した名門オーケストラ再結成の報。だが、練習場は廃工場、集まったのは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちとアマチュアフルート奏者のあまね（miwa）だった。そこに現れた経歴も素性も不明の指揮者、天道（西田敏行）。自分勝手な進め方に楽団員たちは猛反発するが、次第に、天道が導く音の深さに引き込まれていく。だが、香坂だけは天道の隠された過去を知り……。

『繕い裁つ人』（104分）　1月31日（土）公開
監督：三島有紀子
出演：中谷美紀／三浦貴大／片桐はいり／黒木華／杉咲花／中尾ミエ／伊武雅刀／余貴美子ほか

中谷美紀主演で、『ぶどうのなみだ』『しあわせのパン』の三島有紀子監督が池谷葵の同名人気コミックを実写映画化。

神戸の街を見渡す坂の上にある洋裁店を祖母から継いだ2代目店主・市江（中谷美紀）は、丁寧な手作り一点ものの仕立て屋として来客を日々喜ばせていた。しかし、昔ながらの職人スタイルを貫くオーダーメイドのため、量産はできない。職人気質の市江はデパートからのブランド化の依頼にも全く興味を示さず、祖母が常連のために作った服を直し、たまに祖母のデザインを流用した新しい服を作る彼女は、世界で一着だけの一生ものの服を縫うだけで幸せだったが、自分がデザインしたドレスを作りたい気持ちも芽生え始め……。

『映画深夜食堂』（119分）　1月31日（土）公開
監督：松岡錠司（『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』『バタアシ金魚』）
出演：小林薫／高岡早紀／柄本時生／多部未華子／余貴美子／筒井道隆／菊池亜希子／田中裕子ほか

安倍夜郎の同名漫画を原作にしたTVドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版。TVドラマ版も手がけた松岡錠司が監督する。

ネオンきらめく繁華街の路地裏で夜更けから開店する食堂「めしや」は、寡黙なマスター（小林薫）の料理と居心地の良さを求めて毎晩多くの人でにぎわっている。誰かが店に置き忘れた骨壺をめぐり常連たちによる様々な憶測が飛び交う一方、愛人を亡くし新しいパトロンを探している最中に店で出会った年下の青年に惹かれるたまこ（高岡早紀）、無銭飲食をきっかけに住みこみで働くことになったみちる（多部未華子）など、ワケありな客たちがマスターの出す懐かしい味に舌鼓を打ちながら心の重荷を下ろしていく。