救世主
フランス出身のドキュメンタリー映画監督でジャーナリストのアントワーヌ・ヴィトキーヌが監督した、衝撃のアート・ドキュメンタリー。 2017年、ニューヨークで行われたオークションで、稀代の天才画家レオナルド・ダ・ヴィンチ最後の傑作とされる『救… 続きを読む
フランス出身のドキュメンタリー映画監督でジャーナリストのアントワーヌ・ヴィトキーヌが監督した、衝撃のアート・ドキュメンタリー。 2017年、ニューヨークで行われたオークションで、稀代の天才画家レオナルド・ダ・ヴィンチ最後の傑作とされる『救世主(サルヴァトール・ムンディ)』が、510億円で落札された。 2005年に日本円にして約13万円で購入した美術商、学芸員、学者、研究者による真贋論争から始まり、新興財閥とその側近による生々しい金銭取引の実態、さらには映画界のレオナルド(・ディカプリオ)などを巻き込み世界中のあらゆる階層の人々の関心を集めたマーケティング、そして一枚の絵が世界の覇権争いのマクガフィンにまで発展していく。 本当にさまざまな業界の関係者たちがそれぞれの立場からインタビューをリレーしていくのが興味深く、最終的に「傭兵」が出てきた時には笑ってしまった。 本物であるにしろないにしろ、1枚の絵画が世界中を揺さぶった(揺さぶり続けている)のは紛れもない事実であり、業界の事情をここまで赤裸々に描けるのは監督のジャーナリズムがあるからだろう。 映画の感想として正しいのかは分からないが、有名な絵画をきっかけに歴史や関係者を掘り下げていく勉強法もあるな、と考えた。 習得する知識に関連性があるから理解が深まるし、記憶も定着しそう。