稲妻(1952)
あらすじ
成瀬巳喜男監督が、51年の「めし」に続いて林芙美子の原作を田中澄江脚色で映画化した名品。主演は本作以降、成瀬監督とたびたびコンビを組むことになる高峰秀子(初コンビ作は41年の「秀子の車掌さん」)。複雑な家庭環境の下に育った末娘が家を出て自立する中で成長していく姿を描く。バスガイドとして働く清子には2人の姉と一人の兄がいた。しかし、4人とも父親が違った。ある日、長姉夫婦が清子に縁談話を持ちかけるが、清子には姉夫婦の意地汚い魂胆が見え透いてしまいとても話を進める気になれない……。現代なら間違いなく“ドロドロ”の物語となるべきところを、人間の業やサガをありのままに描きながら、表現はあくまでも慎ましく、映画はそうしたすべてを温かく受け入れる包容力を見せ、観終わって清々しささえ感じてしまう成瀬監督の見事なお手並みが堪能できる逸品。
キャスト・スタッフ
- 監督
- 成瀬巳喜男
- キャスト
- 高峰秀子/三浦光子/村田知英子/植村謙二郎/香川京子/根上淳/小沢栄/浦辺粂子/中北千枝子/滝花久子/杉丘毬子/丸山修/高品格/宮島健一 ほか
- 配給
- 大映
クチコミ
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