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アダミアニ 祈りの谷 ポスター

アダミアニ 祈りの谷

5.0 120分 2023/12/1 (金) 公開
ドキュメンタリーG日本オランダ
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あらすじ

東ジョージアの山岳地帯、パンキシ渓谷。レイラはチェチェン紛争で難民となり、シリア内戦で二人の息子を失った。息子たちの死後、彼女は美しい庭を作り、娘のマリアム、両親とともにゲストハウスを始める。いとこのアボは、レイラの元を訪ねる旅行者をコーカサスの山々へと案内するガイド。戦士の一族に生まれ、戦争の重いトラウマに苛まれていた。やがて二人は、戦争で荒廃し、谷に残された負のイメージを払拭するため、ポーランドからきたバルバラと旅行会社を作ることになる。だがある日、テロ容疑でパンキシ渓谷の青年が殺害され、新たな分断が生まれてしまう……。

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
竹岡寛俊
配給
アークエンタテインメント
公式サイト
http://inorinotani.com

クチコミ

日本人監督による貴重な作品

- 2年前
この世で繰り返し起こる悲劇の根本的な問題について、その渦中で生きる人々の暮らしと心中について少しでも身近に感じたいという思いで劇場へ行った。 ポスターの美しさにも惹かれた。 平和ボケと漠然とした不安の間を都合良く生きているだけのような自分… 続きを読む

この世で繰り返し起こる悲劇の根本的な問題について、その渦中で生きる人々の暮らしと心中について少しでも身近に感じたいという思いで劇場へ行った。 ポスターの美しさにも惹かれた。 平和ボケと漠然とした不安の間を都合良く生きているだけのような自分には、感想として何かを言うことができない。 言葉が見つからない。 宗教と民族の違いという深い深い根が絡み合って人々の心をがんじがらめにしているが、そんな問題とは無関係な顔で、背後には美しい景色がのびのびと広がっていた。 残された女性たちの涙と逞しさ。 このように貴重な作品を完成させたのが日本人監督であるということにも、また深い感銘を受けた。

身内との戦いが一番きつい

- 2年前
ジョージアのパンキシというところは、ムスリムの移民が多く住んでいて、チェチェン紛争の頃はテロリストの巣窟のように言われ、そのイメージが未だ払拭出来ていない。実は自然豊かな土地。現状を変えて行こうとゲストハウスの女将が観光協会を作るという実話… 続きを読む

ジョージアのパンキシというところは、ムスリムの移民が多く住んでいて、チェチェン紛争の頃はテロリストの巣窟のように言われ、そのイメージが未だ払拭出来ていない。実は自然豊かな土地。現状を変えて行こうとゲストハウスの女将が観光協会を作るという実話。そこから5年、コロナもあって、ウクライナ侵攻もあって、今のパンキシはどうなっただろう。失業率90%とか。実際、シリアに戦士としてリクルートされる若者も多い。だから観光で、と女たちが立ち上がったのだ。子どものために女は強くならなくては、って。しかしアボがポーランド蜂起博物館で言ってたように男にも同じ思いがある。レイラは結局、パンキシ祭に反対する勢力に共感して戦いから降りた。共通、までは言い過ぎだろうか。母として、どうしても足が祭にい向かわない、ってそういうことなんだと思う。あれは残念。レイラの息子は世間から見ればテロリスト、シリアで戦死した。パンキシを変えたいなら、母としての感情に負けてはいけないと思う。分かりやすい抵抗勢力には、怒りを原動力にして戦いやすい。しかし、身内とか味方とか仲間とも戦わなければならない時があるのだ。そいう戦いが一番、きついのだと思った。戦士となって英雄になるのはある意味、楽ってレイラも言っていたのに。チェチェン人であるアボも葛藤があるが、ポーランド人のバルバラと出会い、生活が変わっていく。アボは自分は何も変わらない、と言うけれど、彼女を尊敬し、ガイドの仕事にやりがいを感じている。打算なくパンキシを愛して行動するバルバラは、確かに尊敬出来る。でも自分では何でも出来るって言っていたが、羊をしめることはできない。そういうところが彼女の限界。兵器に実は詳しいアボの方が、そういう人生を生きて来たのに、兵士にならない選択しているアボの方が深い。彼の葛藤を表情が語る。ドキュメントのすごさだ。日本の男と似て、不器用で自分の感情を語るのが苦手。そんな彼がバルバラと会社をやっているのが面白い。

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