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親愛なる同志たちへ

4.3 121分 2022年04月08日 公開
サスペンス露
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あらすじ

1962年、ソ連南部ノボチェルカッスクの機関車工場で大きなストライキが発生。危機感を覚えた政府はスト鎮圧と情報遮断のため、幹部を送り市民への銃撃を開始する。パニックの街で娘のスヴェッカを探す共産党員のリューダは、党への忠誠が揺れ始めてしまう。

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
アンドレイ・コンチャロフスキー
キャスト
ユリア・ビソツカヤ/ウラジスラフ・コマロフ/アンドレイ・グセフ/ユリヤ・ブロワ/セルゲイ・アーリッシュ
配給
アルバトロス・フィルム
公式サイト
https://shinai-doshi.com/

クチコミ

ロシアの切なさ

- 4年前
政治的抑圧が極限まで行ったスターリン以後のソ連で起きた地方の騒乱事件を描いたロシア映画だ。当時の政権側の容赦ない事件処理と、それにいち早くおもねる人達の様子などがリアルに描かれる。人間性などまったく顧みられず、事実を徹底的に隠蔽する抑圧社会… 続きを読む

政治的抑圧が極限まで行ったスターリン以後のソ連で起きた地方の騒乱事件を描いたロシア映画だ。当時の政権側の容赦ない事件処理と、それにいち早くおもねる人達の様子などがリアルに描かれる。人間性などまったく顧みられず、事実を徹底的に隠蔽する抑圧社会の描写は、中国天安門事件や現在のウクライナ侵攻まで続いている政治的プロパガンダに繋がっていて、プーチンのロシアでこの映画が作れたことに改めて驚く。 劇中、軍の将校が必ずしも本意でない命令を執行する立場で、「この国は決して外には誇れない」とつぶやく場面は、ロシアという国が背負った悲しい宿命を思わせて切ない。

国家のために個人が蹂躙される悲劇

- 4年前
雪解け時代のソ連、ノボチェルカッスクでのストを鎮圧するため、政府は非武装の市民を銃撃したうえ、事態の隠蔽を図った。長らくは歴史の闇に葬られていたのだが、コンチャロフスキーが白日の下に晒したのが本作。筋金入りの共産主義者である主人公はスト参加… 続きを読む

雪解け時代のソ連、ノボチェルカッスクでのストを鎮圧するため、政府は非武装の市民を銃撃したうえ、事態の隠蔽を図った。長らくは歴史の闇に葬られていたのだが、コンチャロフスキーが白日の下に晒したのが本作。筋金入りの共産主義者である主人公はスト参加者に厳罰を求める一方、スト参加後に消息を絶った娘の安否を探る。やがて党員と母親の二つの立場の狭間で、次第に彼女のアイデンティティは揺らいでいく。正方形に近いフレームでモノクロで描かれた映像はとても静謐で、それであるが故その凄惨さがより際立つ。60年経った今、ウクライナで起こっていることは、この惨劇と地続きにあると思う。

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