☆4.8
「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている(主演/脚本:キャリー・オサリヴァン)」 生理も避妊も中絶も産後鬱も産後の尿漏れも女性には当たり前に起こることなのに、暗黙の了解で隠されがち、… 続きを読む
「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている(主演/脚本:キャリー・オサリヴァン)」 生理も避妊も中絶も産後鬱も産後の尿漏れも女性には当たり前に起こることなのに、暗黙の了解で隠されがち、もしくは「※映像はイメージです」でふんわりキラキラモザイク掛けされることを真正面から描く。中絶後に出血が続くことも、生理用品を開けるところから血が付き捨てるところまで。女目線の女はちゃんと血を流し続ける。 一方で、典型的なセクハラ・モラハラ・差別発言をする男性を何人も出したり、「女同士だからなんでも助け合える(キラキラ)」展開にしたりしなかったところがリアルで良かった。 中絶費用を迷わず出すし病院に付き添うけどブリジットの身体の辛さまでは想像が至らないセフレに近い彼氏、出産後にシャワーもできずヘトヘトな母親を見て最初は陰で嘲笑うブリジット、ブリジットをナニーと知るや見下し顎で使う元同級生、不躾に見てくるかもしれない男ではなく外で授乳する母親を責める他の母親。 単に「同じ女はいない」だけなのに、対立すれば雑にまとめて「女の敵は女(滅ぼしたい日本語アワード 大賞)」扱いするありがちで解像度の低い描き方はせず、その上で「違い」を「分断」にしなかったフランシスが尊すぎた。これからの希望ある未来を祈る象徴の光、まさに“セイント・フランシス”。 《余談》 パンフレットのRolling Stones誌のコメント「ドナルド・トランプは絶対この作品が嫌いだろう」で笑った。でしょうね。