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阪東妻三郎版 無法松の一生 4Kデジタル修復版 ポスター

阪東妻三郎版 無法松の一生 4Kデジタル修復版

5.0 80分 1943年 公開
ドラマロマンス日本
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あらすじ

日露戦争が終わったばかりの九州・小倉。喧嘩っ早いが根は一本気な富島松五郎(阪東妻三郎)は、仲間から〈無法松〉と呼ばれる名物車夫だった。ある日、怪我をした陸軍大尉・吉岡の息子、敏雄(沢村アキオ/長門裕之)を助けた松五郎は、吉岡家に出入りするようになる。その後、大尉が急逝してからというもの、松五郎は、吉岡家の未亡人よし子(園井恵子)と敏雄に対して献身的に尽くし始める。美しい未亡人への恋心を胸の内に秘めながら―。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
稲垣浩
キャスト
阪東妻三郎/月形龍之介/永田靖/園井恵子/川村禾門/沢村晃夫/杉狂児/山口勇/葛木香一/尾上華丈/小宮一晃/香川良介/小林叶江/町田仁/荒木忍/横山文彦/戸上城太郎/水野浩/葉山富之輔/二葉かほる/浮田勝三郎/滝沢静子/春日清/大川原左雁次/志茂山剛/小池柳星/駒井耀/中根正治/阪東実/宗春太郎/杉本潤一 ほか

クチコミ

戦前と戦後を比べることで、日本映画から何か奪われたのか?分かる名作でもある

- 3年前
午前10時の映画祭で、稲垣浩監督の名作『無法松の一生』を戦前と戦後版を同時期に公開する粋な計らいがあり連続鑑賞。 1943年の戦前版は、製作会社が当時の大映になり監督と脚本は稲垣浩と伊丹万作になるが、主演はサイレントの頃からのスターでもあ… 続きを読む

午前10時の映画祭で、稲垣浩監督の名作『無法松の一生』を戦前と戦後版を同時期に公開する粋な計らいがあり連続鑑賞。 1943年の戦前版は、製作会社が当時の大映になり監督と脚本は稲垣浩と伊丹万作になるが、主演はサイレントの頃からのスターでもある坂東妻三郎の代表作の一つになっている 1958年の戦戦後版は、製作会社が東宝になり監督と脚本は、同じ稲垣浩と伊丹万作になるが、主演は東宝のスターでもある三船敏郎になり撮影もカラーシネマスコープでロケ撮影にも凝ってエキストラも何気に大量導入した大作に近い。 有名な話ではあるが、戦前版は当時の内務省の検閲によって不適合と思われる部分をカットされており更に戦後に日本を占領したGHQからも検閲を受けて完成版から約18分程削除され短くなっている。 (自由の無い恐ろしい時代の証言でもある) 今回の上映ではその経緯も、含めた短編ドキュメンタリー最初に公開されるのも嬉しい。 個人的には戦前版の撮影を担当した宮川一夫の絵図作りに魅了されたのだが、なんと言っても、松が最後にみる走馬灯の場面は、複雑な多重露光を、繊細なカット割で美しく幻想的に仕上げて絵画にも劣らない出来映えであり、その点は戦後版のカラーの色鮮やかさを活かした冒頭の彩とりどりの小物やお菓子をタイトルバックに魅せるのも良いが、走馬灯部分は、多重のほかにネガの反転処理など導入して非現実性を強調してるが、その後に多くの作品に安易な形で多用された手法でもあり、やはり戦前の方が鋭く色褪せない(モノクロだけどね) それ以外の撮影場面でも、凧を絡ませて途方に暮れているボンを見かねて仕事そっちのけで助け舟を出すと乗客が怒る一連の場面は、普通より動きが、車輪の回転なども含めゆったりとした絶妙なスロー感な動きになっており何処か夢心地な空間に誘われる描写があり目を引く。 カメラワークなども冒頭は近い動きをしているが、戦後版の撮影を担当した山田一夫のオーソドックスで安定した職人技で健闘しているが、比較するとやはり物足りない。(宮川一夫は亡くなるまで頑なに戦後版を見なかったそうです) 配役はどちらも適材適所だが、戦後版は東宝映画なので、見慣れ人ならやや定番過ぎて新鮮味は薄いかも。未亡人役も実力も人気も申し分ない高峰秀子は見事な演技だが個人に幼さもあり可愛い過ぎる印象で、戦前版の園井恵子のしっとりとした色香も含め素晴らしい。(彼女はそのあとに巡業先の広島で原爆の犠牲者になり早逝された…作品に起きた戦争による悲劇もそうだが、本当に現実の戦争は善悪を問わずろくなモノではない) 結城組の親分は、迫力ある佇まいも含め断然戦前の月形龍之介だと思う。戦後版も志村喬あたりならまた違うかもしれませんが。 見せ場でもある太鼓打ちの場面は、戦後版の方が録音などの音響面の助けもあるかもしれないが分かりやすい。 それを踏まえて作品を観ても、どちらも優劣を付け難いくらいに素晴らしく、日本映画の名作として多くの人に観てもらいたい。 とにかく戦前版の時代を超えた優美さにウットリして、検閲から解き放たれた戦後版は、わかりやすいドラマになっておりどちら共に観るをオススメしたい。

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