どうにも埋まらない孤独
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アケルマンを3本続けて見た。『アンナの出会い』『囚われの女』『私、あなた、彼、彼女』。『囚われの女』と『私、あなた、彼、彼女』の強いインパクトに引き摺られそうなのだけど、初回で見た『アンナの出会い』がすごく好きだったので忘れないようにメモ。アンナはヨーロッパの街をあちこち映画の仕事で回っている。ドイツの街並みが多くて、個人的にはそこもヒット。ホテルで頼むルームサービスのお皿にはブレートヒェンとシンケンが。隣の部屋の客が外に出した皿の残り物を摘むシーンも強烈。誰かと出会うとただひたすらに聞き役に回るアンナ。元恋人の母親とバッタリ出会って、女として子供を産むことの重要性を滔々と語られたあとで一人汽車の座席でタバコを吸う。ドイツの街並みの暗く殺伐とした感じが何とも言えない。実母と再会し、自分が同性との関係を持ったことをチラッと話すとお父さんには黙っておくわね、と言われる。フランスに戻ってきても潤った空気感はない。要人の恋人に歌を歌ってあげるシーンは救いだが、体調の悪い彼を看病するも性的には拒否され。そして最後、帰宅後に続く渇いた留守電のメッセージ。心を満たすことのない出会いの数々。どうしようもない孤独を静かに深々と描く。