心と情景が混ざり合う美しさよ
心に傷を負った兄妹に寄り添う沢井。父親のような懐の深さ、優しさで接する姿に目が潤んだ。山、海、雲、星や月、動物…生きとし生けるもの全てが神々しい。大自然の中では、心はちっぽけなのだ。 命を削ってまでも他人のために生きようとする沢井役、役所広司にあっぱれ!
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九州の田舎町で起こったバスジャック事件に遭遇し、生き残った運転手の沢井と中学生・直樹と小学生・梢の兄妹。3人は乗客が次々と射殺され、自らも殺される寸前にまでなった凄惨な現場を体験し心に深い傷を負ってしまう。2年後、事件直後、妻を置いて消息を絶っていた沢井は再びこの町に戻ってきた。同じころ、周辺では通り魔の犯行と思われる連続殺人事件が発生し、次第に疑惑の目が沢井にも向けられるようになる。兄妹が今も二人だけで学校にも行かず家に閉じこもっていることを知った沢井は、突然兄妹の家に行き、そこで奇妙な共同生活を始める。しばらくして、同じような体験をしたという兄妹の従兄・秋彦もやってくる。やがて、沢井の提案で4人は沢井の運転するバスに乗り、あて所のない旅に出るのだった……。心に深い傷を負った人々の、崩壊と癒しそして再生への旅をゆったりとした時間の流れで真摯に見据えたドラマ。 今回、当時のタイミング担当・上野芳弘氏の監修によりニュープリントとして甦った。
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心に傷を負った兄妹に寄り添う沢井。父親のような懐の深さ、優しさで接する姿に目が潤んだ。山、海、雲、星や月、動物…生きとし生けるもの全てが神々しい。大自然の中では、心はちっぽけなのだ。 命を削ってまでも他人のために生きようとする沢井役、役所広司にあっぱれ!
何かに失望したり、失ったと一時的に感じてしまった時に、また観たいと思うかもしれない。体力をすごく使った。 被害者の苦しみや葛藤は、どんなに想像力を働かせても、想像することしかできない。 コズエもナオキも、数える程しか台詞がなかったように思うけど、子供特有の、感情の表現をうまくできない所・態度でしか示せない所、すごく身に覚えがある。 沢井のどうしようも無さ、周りから何度も「自分のことしか考えていない」と言われてしまう弱さともうつるそれは、2人の子供にとっては救いとなる大人の態度だった。 逃げることは悪いことなのか、そもそも逃げるとは何からなのか、自分から?他人から? 理解できてなくても、どんなに人からみてみっともなくても、自分なりに歩み、それでも生きることをやめなかった沢井は強く見えた。 ただ、あんな状況で、コズエが最後まで問題を起こさなかったのは、あまり現実的ではないのかな(とはいっても物語のキーパーソンなのは間違いない?) 何度か観ないと理解が難しいかな。 感想が纏ったらフィルマークスに書くかしらね。
バスジャックや母の浮気、父の死去が本当にこんな子供たちの人格を造るのか、疑問に思った。 役所広司の咳嗽はあんなに必要だったんだろうか?