☆4.6
『世界初の映画監督が女性だったのを知っていますか』(絵本:「映画をつくった人 世界初の女性映画監督アリス・ギイ」紹介文より) 男性という「声の大きい人たち」に奪われた世界初の映画監督の実績を甦らせ、女性監督という映画史の半分を闇に葬った映… 続きを読む
『世界初の映画監督が女性だったのを知っていますか』(絵本:「映画をつくった人 世界初の女性映画監督アリス・ギイ」紹介文より) 男性という「声の大きい人たち」に奪われた世界初の映画監督の実績を甦らせ、女性監督という映画史の半分を闇に葬った映画界の罪を暴く執念のドキュメンタリー。 ズームアップ、カラー映画、音声と映像の同期、画面分割、特殊効果など、映像表現や演出法を発明し、20年のキャリアを積み1000本の映画を撮影、今なお仏最大の映画会社ゴーモンの映画部門発展に貢献したにもかかわらず、社史から名前を消され、作品は別人の男性監督のものとして雑誌や映画史に掲載されたアリス・ギイ。 時代と出来事、家系図や相関図を辿るコラージュ風のアニメーション演出がお洒落且つわかりやすいが、情報量が多く一回では消化できない。 繰り返し見直したいのでまじめに日本のNetflixやU-NEXT、Amazon prime、有料でも良いから配信してくれ。あと彼女や彼女の功績を「忘れられた」とか「消えた」と書かないでほしい。彼女は何度も抗議し修正を求めたのに意図的に『奪われ』『消され』、歴史は『改竄された』のだから。 「過去何百年ものあいだ男たちが独占してきた分野で女性が仕事しようとするとき、女性であることへの頑迷な差別と偏見が、いまなお彼女たちの成功への道を阻んでいる。 男性より女性のほうが恵まれている才能を存分に発揮できる芸術、より完成度の高い作品をつくることのできる芸術は、映画をおいてほかにないというのに。」 2014年、ましてや2024年の文章ではない。残念なことに自伝の中でアリスが1914年に書いた文章である。 (邦題:「私は銀幕のアリス 映画草創期の女性監督アリス・ギイの自伝」より)