神の苛立ち
starstarstarstarstar - 3年前
宮沢賢治の「注文の多い料理店」やP.グリーナウェイの「コックと泥棒…」を思いだしながら鑑賞しました。ストーリーが進行するに従い、料理の食材となる野菜や魚や牛や豚や鶏たちが味わう恐怖と悲鳴と絶望感が自分のものとなり、自分が食材になったような気… 続きを読む
宮沢賢治の「注文の多い料理店」やP.グリーナウェイの「コックと泥棒…」を思いだしながら鑑賞しました。ストーリーが進行するに従い、料理の食材となる野菜や魚や牛や豚や鶏たちが味わう恐怖と悲鳴と絶望感が自分のものとなり、自分が食材になったような気分に襲われていきました。そう、わたしたちは普段、食材となる野菜や魚や牛や豚や鶏たちが味わう恐怖も悲鳴も、そんなもの存在しないかのように料理に舌鼓を打つわけですが、その道を極めようとするシェフは調理場の神なので、彼に禁断という言葉は通用しない。禁断の究極の食材は、シェフの手にかかることで初めて、料理とは大殺戮の現場であることを理解するというわけです。
とりすました「食通」の顔も、料理の精妙さも理解しない成金の顔も、ぶん殴って蹴飛ばして叩き出したい、労働者であり神でもあるシェフの苛立ちとジレンマが伝わってくるかのような痛快な映画でもありました。
趣味の悪いサプライズ
starstarstarstarstar - 3年前
内容的にミステリアスな展開が魅了するが、不可解な謎が分かりにくい、最終的にモヤモヤ感が取れない!飽きさせない展開ではあるがスッキリは、しない作品で好き嫌いがわかれる
いやはや
starstarstarstarstar - 3年前
アガサ・クリスティーみたいに、孤島に集められた人が殺されていき(間違ってはいない)、疑心暗鬼になりながらも犯人を突き詰めていく+美味しい料理‥みたいな話かと思ったら、斜め上いった!
大概、わたしの期待は外れる。
自分は外食に何を期待しているのか?
レストランは、客に何を提供しているのか?
改めて、考えさせられました。
しばらく、スモアは食べたくないかも。
油断してた!今年1位突如現る!
starstarstarstarstar - 3年前
軽い気持ちで見た。
B級テイストで丁度良い具合かなあくらいの認識。
結果、不覚!
途中からコレ今年の1位来たかと予言しつつ最後のオチでもうやられた。はい今年の1位決定!(笑)
思えば予兆はあった。
レイフファインズアニャテイラージョイニコ… 続きを読む
軽い気持ちで見た。
B級テイストで丁度良い具合かなあくらいの認識。
結果、不覚!
途中からコレ今年の1位来たかと予言しつつ最後のオチでもうやられた。はい今年の1位決定!(笑)
思えば予兆はあった。
レイフファインズアニャテイラージョイニコラスホルト(呪文みたい笑)。この人たちの審美眼で選んだ映画。これまでも決して自分の好感度が上がるだけの役柄を選んできていない。映画全体を鑑みて汚れ役も厭わない人たち。即ち映画の本質を理解していると判断できる。そんな方々がガン首揃えて出演しているのだ。軽い映画であるはずがない(軽い映画も大好きだけれども)。ニコラスホルトに至っては軽薄さを出させると本領発揮の傾向あり。
まあわかってたところでどうやねんという話ですが。結果素晴らしければ何を差し置いても文句はない。
とにかく素晴らしかった!
この空気感。じわじわくる感じ。
終わってほしくなかった。確実に終わりがある映画なので矛盾していますが。終わってほしくなかった。
是非、みなさんに劇場で味わってほしい。
劇中でも示唆されますが、食べるのではなく味わう映画である。深い深い映画です。
あと、肌触りとしては「セブン」に近い。ちょっと救いようのあるセブンといった感じか。
どうしても興奮が抑えきれない!
まだまだ言いたい。ネタバレないように言います。
正直言ってB級バリバリのよくある題材です。そこからの上がり方たるや。今世間を席巻しているB級感を高尚まで高める映画(勝手に言ってるだけ笑)の最高潮!
キャラクターがその道のプロ。
やはり一貫した思いにかなうものはない。
善であれ悪であれ貫き通すものは魂に響くのだ。
アニャテイラージョイのインタビューであったが、私とレイフファインズさんは敵対しているが嫌ってるものは同じとあった。まさにこの通り。我が意を得たりと叫んでしまった(笑)。
ワタクシ、本当のことを言うとあまり食に興味はありません。食べれたらいいくらい。自分の中の欲ランキングで言うと「食欲」は第8位くらい。もちろん食べないと死ぬので最悪食べますが、ご飯を食べる時間と映画を見る時間のどっち削るかというと言わずもがなです。第1位をとりますね(笑)。それくらいの食興味なのですがコレは痺れました。題材と自分の興味は関係ないです。底辺に流れるテーマなのでしょう。
さらに言うと食関係の映画で感動した映画多い。「バベットの晩餐会」(コレ私のオールタイムベストに入ります)「シェフ三つ星フードトラック始めました」「南極料理人」。全て魂に響く映画でした。よくよく考えるとこの映画は「逆バベットの晩餐会」といえるかもしれません(しかし裏テーマはおんなじで)。「南極料理人」はオチの料理がおんなじだ(笑)。やはりコレらの映画にもあるのはプロの仕事ですね。仕事としてのプロ意識。そうか。自分の大切にしたいものが何か見えてきた気がする。
結果、こういうことですね。
その映画で感動したとすれば、魂が震えたとすれば、その映画のどこかに今自分が必要としているものがあるということだ。その映画が自分では見えなかった自分の本性を教えてくれるのだ。
そう、コレが映画の100ある魅力のひとつ。
「大好きな映画は見えなかった自分の大切にしたいものを教えてくれる」
この映画は見ないでください。
ただ、見ないでください。
味わってください。
Don’t eat,Taste.
starstarstarstarstar - 3年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
すごかった。
人によっては意味のわからない駄作だと思うけど
傑作だと思う。笑
ストーリーは特別なレストランに招かれた客が、シェフの私情でメニューの一部として死ぬことになる話。
計画を知りながら予定外の女性を連れてきた男
オーナーの知り合いの安っぽい成金トリオ
何度レストランに来てもろくに味わってない夫婦
自己解釈激しいお高くとまった料理評論家夫妻
見栄を張ることしか頭にない落ち目の俳優と
ローンを組むことなくブラウン大を出た女性笑
シェフの計画を、人生を、狂わせた人々が
シェフの手によってメニューの一部となる。
痛快というか、清々しい。
俗世に塗れた欲の塊が崇高な芸術によって昇華されるみたいにもみえるけど、そんなことはなくて、シェフもスタッフも自分のエゴと執着に客を巻き込んで死ぬだけ。
よくわからない食材を
よくわからない調理法で
よくわからない名前にして出す
この世の高級料理店を木っ端微塵に爆破した感じ。
それっぽい料理に見えるけどそんなことはない。
頭がおかしいのだと強烈なメッセージが発せられる。
特権階級に胡座をかいている人々が
スモアにされるのは笑いを堪えるのに必死だった。
最後はみんなで揃って"YES , CHEF!"笑
最後、メニューで口元を拭いながらチーズバーガーを頬張るシーンは見事だった。震えた。
大層な料理よりもシェフにとってもチーズバーガーが美味いんだろうなと思うラストは晴れやかな気持ちになれた。
ある人には全く刺さらない退屈な映画で
ある人にはブッ刺さりすぎて傑作になる映画で
ある人には皮肉が効きすぎて全く笑えない映画。