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ヒトラーのための虐殺会議 ポスター

ヒトラーのための虐殺会議

4.4 112分 2023/1/20(金) 公開
戦争Gドイツ
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あらすじ

すべてのドイツ占領下および同盟国から東ヨーロッパの絶滅収容所へのユダヤ人強制送還の始まりとなった「ヴァンゼー会議」。本作は、アドルフ・アイヒマンによって記録された会議の議事録に基づき、80年後の2022年に製作された。その議事録は、1部のみが残されたホロコーストに関する重要文書だ。出席者15名がまるでビジネスのようにユダヤ人問題について話し合い、大量虐殺に対して反論する者が誰一人いない異様な光景をありのままに描き出す。

場面写真

予告動画

ヒトラーのための虐殺会議の予告編を再生

キャスト・スタッフ

監督
マッティ・ゲショネック
キャスト
フィリップ・ホフマイヤー/ヨハネス・アルマイヤー/マキシミリアン・ブリュックナー ほか
配給
クロックワークス

クチコミ

☆4.2

- 3年前
特別に映える装飾も名台詞もなく、BGMすら存在せず、真剣に淡々と会議が行われる。果てしなく地味、故に重い。 “良い会議”とは、本や記事によって異なるが以下のような条件が挙げられる。  ①普段は顔を合わせる機会のない責任者が   一堂に会す… 続きを読む

特別に映える装飾も名台詞もなく、BGMすら存在せず、真剣に淡々と会議が行われる。果てしなく地味、故に重い。 “良い会議”とは、本や記事によって異なるが以下のような条件が挙げられる。  ①普段は顔を合わせる機会のない責任者が   一堂に会する  ②会議の目的・ゴールが明確  ③会議の参加者全員でアイデアを出し合う  ④資料を読むだけでは分からない重要な   内容を伝える  ⑤複数の人が関わるプロジェクトや問題を   解決するような結論が出る  ⑥ 時間通りに始まり、時間通りに終わる  ⑦会議の内容がよくわかる議事録がある 人類史上最低で最悪なこの“ユダヤ人虐殺会議”は、ビジネスとして実に有意義な“良い会議”である。 なんという皮肉だろう。 人を人とも思わない言動に、抹殺を正義だと信じて疑わない思想に、追放・殺害・死体の処理方法を真剣に話し合う姿に、「前世紀最大のおまいう案件」「嘘だろ正気か」「机上の空論であってくれ」「そもそも誰か議題を疑問に思えよ」「平和・人道的配慮・倫理的・残酷…あんたらの辞書にその言葉があったとは」と思いながら観た最後に無音で映される“良い会議”の“結果”に淡々と打ちのめされる。観客はこの結末を最初から歴史的に知っている。だからこそ淡々と打ちのめされる。 議題に反して一滴の血も流れず白い建物に緑や青が多めの風景・柱・服装・カーテン・壁紙など落ち着いた色彩が(ただし足元の絨毯だけ赤い)、会議後の血に濡れた歴史の対比のようだった。 当事国のドイツが自国の過ちをこうしたハイレベルな作品としていくつも世に出す事に社会と文化の成熟を感じたと同時に、この史上最悪な会議も議事録が残っているからこそ後世に継いで作品が作られる事を思うと、公文書や記録を破棄・改竄する事の罪深さと愚かさに遠い目をしてしまう。 《キャスト》 目を引くのが会議補佐で記録係のアイヒマン。ある出席者のように書記兼秘書の女性に舐めるような視線を送る事もなく、ある出席者のように仕事場に女は要らないとばかりの無礼な態度もとらず、休憩中や会議後も気遣う紳士的な態度。静かに縄張り争いする出席者と違い、計画進行の為に適切な情報提供と説明をする有能な姿。正気で狂った人々を表す象徴的存在だった。 《余談》 登場人物の名前と役割が初見だと把握しづらいので、公式サイトの予習・復習がおすすめ。Spotifyの解説も勉強になる。 (字幕翻訳:吉川美奈子)

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- 3年前
悪名高いヴァンゼー会議である。会議の召集者はこれまた悪名高く、その暗殺事件が古くは『死刑執行人もまた死す』から最近なら『ハイドリヒを撃て』『ナチス第三の男』まで何度も映画化されているラインハルト・ハイドリヒ。戦後、逃亡先のアルゼンチンでモサ… 続きを読む

悪名高いヴァンゼー会議である。会議の召集者はこれまた悪名高く、その暗殺事件が古くは『死刑執行人もまた死す』から最近なら『ハイドリヒを撃て』『ナチス第三の男』まで何度も映画化されているラインハルト・ハイドリヒ。戦後、逃亡先のアルゼンチンでモサドに捕らえられ、エルサレムで裁判にかけられたことで(その裁判を傍聴したアーレントの著作でも)有名なアドルフ・アイヒマンも、番外のように隅に座っている。 飛ぶ鳥落とす勢いのハイドリヒ召集の会議なのだから、結論など最初から決まっているようなもの。殺し&粛清マイスターのハイドリヒに逆らうなんてことは誰にもできない。そんな会議なのだ。 参席者たちの微妙な違いが興味深い。洗脳され具合の違い、馴れ合い具合の違い、権力への態度の違い、性格の違い…等々。一覧表作ってランク付けしてみたいくらいだ。 異なる内容で異議を口にした参席者がふたりいたことを知ることができた。ハイドリヒの権力の前では、そして洗脳されきった多数のなかでは、結局口をつぐむしかないのだが。ふたりのうち片方の法律家は、自分の縄張りを主張しただけのように見受けられるが(しかし興味深い人物)、もうひとりの、牧師の息子なのでと言い訳付きで「倫理」という言葉を口にした首相官房局長が、その後どうなったか(殺されなかったかどうか)が気がかりでしょうがない。あのような場で、細々ながらも、苦しげながらも、結局は口をつぐむしかなくなるとしても、会議の流れに繰り返し異議を申し立てずにいられなかった彼の姿に、少なくとも15人(秘書も入れれば16人)のうち1人でもそういう人間がいたことに、わたしは救われる思いがした。

エレガント

- 3年前

今でも、たとえば宗教、人種が違ったりで敵と思えば、こんなふうに平然と皆殺しを計画するのだ。計画の倫理性を懸念した発言も人間性が残っているように見えて、実はドイツ人のメンタルを人道的に心配していただけ。どれだけメンタルやられず殺せるか、血を見ずに、相手の目を見ずに。エレガント、という言葉に怒りを覚えた。

予想通り重かった

- 3年前

音楽なし、ずっとドイツ語の議論を聴く2時間だった。最後の方の議論は迫力があった。 戦争から80年経ったのにこの映画を作ったドイツ人はすごい。

タイトルが?

- 3年前

会議に出席したメンバーは本当に優秀で現在の某国の与党より信頼できそうなんだが…まぁ本当に怖いしあってはならない事です。 邦題の『ヒトラーのための〜』はいらないです。 原題のままで良かったと思います。

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