プライドを懸けて
1960年代から始まった北アイルランド紛争を契機に、英国政府によって多くのアイルランド人が政治犯としての権利を剥奪され、殺戮が行われた。 囚人たちによって毛布(ブランケット・プロテスト)や糞尿(ダーティ・プロテスト)による抗議が行われる中、… 続きを読む
1960年代から始まった北アイルランド紛争を契機に、英国政府によって多くのアイルランド人が政治犯としての権利を剥奪され、殺戮が行われた。 囚人たちによって毛布(ブランケット・プロテスト)や糞尿(ダーティ・プロテスト)による抗議が行われる中、1981年にボビー・サンズをリーダーとして、絶食の抗議(ハンガー・ストライキ)を決行。 『それでも夜は明ける』のスティーヴ・マックイーンの長編映画監督デビュー作。主演は『スティーブ・ジョブス』のマイケル・ファスベンダー。命をかけた凄まじい役作り=彼曰く「突貫工事ダイエット」は必見。 当時、刑務所で何が起こっていたか、ドキュメンタリーを見ているようにリアルに展開される。 開始から1時間あたり、神父との対話シーンで、一作分の会話劇が繰り広げられる。 それ以外のシーンで最低限のセリフしか話さないので、よりこのシーンでの対話のメッセージ性が強調される。 終盤は、胸糞が悪くなるほどの壮絶で凄惨なハンスト・シークエンスだが、目を背けてはいけない。 イギリスの華々しいイメージの裏には、このような事実があることを我々は知らなければならない。