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ザ・ホエール ポスター

ザ・ホエール

3.6 117分 2023/4/7 (金) 公開
ドラマPG12アメリカ
チケット予約

あらすじ

ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていたー。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
ダーレン・アロノフスキー
キャスト
ブレンダン・フレイザー/セイディー・シンク/ホン・チャウ/タイ・シンプキンス/サマンサ・モートン ほか
配給
キノフィルムズ
公式サイト
https://whale-movie.jp

クチコミ

どするん ネタバレ

白鯨

- 3年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

まさに白鯨のようなチャーリーと 不幸の元凶であり宿敵として敵対する船長のエリー 白鯨という物語を媒介にして2人の関係性が変化する。 別れたきりだった娘エリーと再会を果たすも エリーは自分を捨てた父親が死にかけている事実と、 死に際になって父親面することに怒りの矛先を向ける。 償いの一つとしてチャーリーにエッセイを書かせるが、チャーリーは4年前に妻からもらった娘のエッセイを渡す。白鯨に対して冷笑的な思いを正直に書き連ねる娘の言葉が一番いいエッセイだとチャーリーは思っていた。 エッセイの書き方を生徒に丁寧に教える一方で、本当はそんな形式的なことより真っ直ぐな想いを綴ることが一番だとチャーリーは信じていた。 本当は失われた家族の時間を取り戻したい 娘と妻の悲痛な叫びがチャーリーに炸裂する。 エリーは素行も悪く母親は娘のことを邪悪だと思っているし、自分がダメな母親だと悲観している。 方やチャーリーは全てを肯定的に捉え、 エリーは素晴らしい最高傑作だと伝える。 チャーリーにとっては正直であることが大切だった。 愛に溺れてしまったように、食欲に素直なように、 自分を偽らず正直であることが何より大切だった。 結果的にそれが人を傷つけることにもなったが、 最終的には娘と向き合うことができた。 リズが献身的にチャーリーを支えるのと同時に、チャーリーの望みに応じて食事を与えてしまうイネーブラーとして映し出されることも、ある意味正直な世界だった。 皮肉的な妻も暴力的な娘も偽善的な宣教師も チャーリーを救おうとする行為は彼を傷つけ、チャーリーを傷つける行為はチャーリーにとって救いになった。 歩行器なしに立って歩くことを求めたエリーに 最後は応える一幕がそれを体現していた。 下で待ってるといったリズの元へは行けずに チャーリーは上へと浮かび上がり幕を閉じる。 人はそんなに強くなれないし、 人を傷つけないと痛みを感じれないし、 逃げて偽って攻撃しないと自分を保てない時もある。 ただ、それは決して悪いことではなく、 学校の成績や他人の評価よりも正直に生きることが 救いになるとチャーリーはこの世に残したかったのかな。 ちょっと難しかった どう捉えたらいいのか、どう向き合ったらいいのか、 もやもやがまだ残ってる。少しだけ。 チャーリーが最後の1週間で人と関わり、 過ちの多かった人生の中でも正しいことを残そうと 娘のために何かをしてあげようとする姿は胸が詰まる思いだった。

TwoD ネタバレ

正直に

- 3年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

まともに歩けないために部屋から出ないチャーリーと、その部屋に入れ替わり立ち替わりで来訪する人達との会話劇。 舞台劇の映画化作品だけに脚本のクオリティは申し分ないことに加え、登場人物の演技も素晴らしく、それだけで鑑賞した甲斐があることは言うまでもないように感じます。 ファットスーツと特殊メイクで体重600ポンド(約270kg)のチャーリーを巧妙に体現したブレンダン・フレイザーが、ほぼ全編にわたってソファに座りながらも、その表情と表現、重苦しい身体の動きで見事にオスカー受賞を果たしたのは納得としか言いようがありません。 そして彼のバックボーンを知る人であれば誰しもが、チャーリーにフレイザーを重ねることでよりその演技に引き込まれることは間違い無いでしょう。 また、本作で監督を務めたダーレン・アロノフスキーが『レスラー』(2008)でミッキー・ロークを復活させたことも記憶に新しい映画ファンとしては、手法として新鮮ではないにしても感慨深いものがありますよね〜 ずっと室内の描写が続き、雨も後押しする閉塞感に溢れる本作は、一言で言うなら”陰鬱”であり、なかなかに色濃いキャラクターたちも多いにもかかわらず、ストーリーの進行に従って徐々に共感できる部分もあったりと没入感は増していきます。 そして、最高潮で終わりを迎える潔さ。 アッパレです。 もちろん大きく感情移入できる人生は送ってきてはいないですが、過去の過ちと葛藤に悩みながらも文面の美しいエッセイを教えつつ何度も劇中で言う”Honestly”を大事に生きるチャーリーや、看護士という職業柄か友情からか献身に介助するリズ。 世の中の不条理に直面している娘や、宣教師を自称する何かを成し遂げたい青年など、それぞれのキャラクターが活きていて好きにならずも嫌いになることはできないように感じました。 生きるのって大変なんだな… 正直なところ、勝手に巨体を”クジラ”に見立てたひどいタイトルかと思っていましたが、有名小説”白鯨”を引用するエッセイから始まり、本編にも過去や他人の引用することでクジラとなかなか戦わない白鯨感があります。 もうだいぶ昔に読んだのでうろ覚えですがw 派手な演出や明るい描写はもちろんないですが、脚本に演出、演技、配役と抜群で、映画好きには間違いなくオススメしたい作品です。 ”Honestly” 刺さりますね〜 エンドロールが波の音とクジラの声ってのはホントにシュールで、センスが凄いなぁ〜と思いました。

登場人物全てに共感できず

- 3年前
4/9 シネプレックス平塚  『ストレンジャー・シングス』フリークの私としてはセイディー・シンクの長編作の演技を観たかったので今回鑑賞しました。 それと同時に今年度のアカデミー主演男優賞のブレンダン・フレイザーの演技にも注目していました… 続きを読む

 4/9 シネプレックス平塚  『ストレンジャー・シングス』フリークの私としてはセイディー・シンクの長編作の演技を観たかったので今回鑑賞しました。 それと同時に今年度のアカデミー主演男優賞のブレンダン・フレイザーの演技にも注目していました。  率直な感想を言うと、登場人物全てに共感が持てなかったと言うね…。 身勝手に家族を捨てておいて、新しく出来たパートナーの死で心を病み、挙句過食症になって死期を悟ったタイミングで娘と絆を深めたいって、、 こんな主人公に共感できるほど人間出来てないと自己分析もできる作品でした。 そして病院に行けばいいのにそれも拒む、、 保険入ってないから多額の治療費がかかるって? お金は娘に残したいと…。 それなら賢明に治療して、1日でも長く生きて働いて天命尽きるまで娘に懺悔する方が私はいいと思いました。 こんな人あそこまで尽くすリズも意味不明。 そんな義理あなたにあるの…? とにかく甘ったれんなとずっと心で叫びながら鑑賞する事に。 作品賞では『エヴエヴ』が獲得し、アカデミーの選考に変化の兆しが来たのではと思いましたが、私生活も本作と似たような境遇であったと言われるブレンダン・フレイザーが男優賞を獲得したところを見るとさりとて昔と変わらないんかなと残念な気持ちにもなりました。 個人的にはビル・ナイに男優賞を!

☆3.6

- 3年前
人は誰しも未知なものに対して知らず知らずのうちに肯定的・理想的に想定したり、事態が好転したりすることを期待したりせざるを得ないのだと思う。(近年のマスク補正とかもそう) 勝手且つ一方的に想定していたのに、その期待が裏切られれば勝手且つ一方的… 続きを読む

人は誰しも未知なものに対して知らず知らずのうちに肯定的・理想的に想定したり、事態が好転したりすることを期待したりせざるを得ないのだと思う。(近年のマスク補正とかもそう) 勝手且つ一方的に想定していたのに、その期待が裏切られれば勝手且つ一方的に傷つき嫌悪すら見せる。ピザ屋のダンも生徒たちも、未だ見ぬ常連客と講師がどんな人物か薄らと期待をしていたし、観客である自分も登場人物たちの関係や事態が好転したり人生の意味を見出したりする“救い”を無意識に期待していたのだろう。 妻子を捨てた身勝手な男が急に娘に良いことをしようとする、自暴自棄になって暴飲暴食して身を滅ぼし、唯一の頼り先ともいえるリズには迷惑をかけ嘘を吐き続けたチャーリーはやはり身勝手で、自分は一度も彼を好意的に見ることはできなかった。 しかし典型的なハッピーエンドにならないからこそ、「家族愛ポルノ」にならないからこそ、胸に残る残酷なまでのやりきれなさは正にリアルだった。 人間関係も仕事も健康も人生を幸福で豊かなものにするが、それらが上手くいかない日々は徐々に蝕む病のようにあまりにも苦しい。その苦しみの前ではハイカロリーな食べ物もポッド(大麻)も宗教的な祈りも、気を紛らわすだけで根本的な特効薬にはならない。恐らく皆多かれ少なかれそんな“麻酔”で“問題を先送りにしながら”騙し騙し”生きている。チャーリーにとってはエリーのエッセイがそうであったように。 《余談》 部屋の窮屈さやチャーリーの圧迫感を強調するテレビモニターのようなサイズ感の画面のチョイス、主演ブレンダン・ブレイザーの危機迫る圧巻の演技とメイク、スタイリングも相まって、アパートの一部屋が迫力ある画面になっていた。 ある意味チャーリーにとって唯一他者にできるエッセイの良さや文章を教えるシーンが少なかったことが残念。また、チャーリー以外の登場人物たちの背景が固有名詞や思い出、インターネットへの投稿が単発であるのみで心理が読み取りづらかった。 きっと「白鯨」やキリスト教のことがわかればもっと楽しいんだろうと思うと歯痒い。 (字幕翻訳:松浦美奈)

ブレンダンのまじめさに大拍手

- 7ヶ月前
なのだが、この映画の出演者の誰にも共感出来ない。この主人公の終末をみて喜ぶ人達とは(自分はここまででなくて良かった症候群)の人だろう。悪く言うと「俺はまだマシと安心したい人達」 昨日遅ればせながら「レンタルファミリー」でブレンダンをみて、… 続きを読む

なのだが、この映画の出演者の誰にも共感出来ない。この主人公の終末をみて喜ぶ人達とは(自分はここまででなくて良かった症候群)の人だろう。悪く言うと「俺はまだマシと安心したい人達」 昨日遅ればせながら「レンタルファミリー」でブレンダンをみて、アカデミー主演男優賞取ったけど、さまざまな理由で見なくて良いかなBOXに入っていた本作も見る気になった。 2作品の共通点は、過去に別れてしまった娘との再会と関係の再生の物語。2作のラストには、西欧と日本人の価値観の違いが鮮明で面白い。「レンタルファミリー」の評論家筋のお点が低いのは「前作に似てしまった役のポジショニング」のせいなのかもしれない。 ブレンダンの出世作「ハムナプトラ」は、当初贋物のインディジョーンズかとポスターの配色さえそっくりなので、パクリっぽく思われていた。ブレンダンはヒロインで相棒のレイチェル・ワイズと共にこの映画で大受けして、スピンオフ含めて続編は5作程つくられた。 「ハムナプトラ」ブルーレイ発売の時の宣伝コピーは『3000年の呪いが、3,800円でよみがえる』 映画の作品でなく、商品の特性を言い当てていた。

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