うっかり応援しそうになるから気をつけろ!
starstarstarstarstar - 3年前
いやー面白かった。
元ポルノスターでホームレスのポン引きのヒモ。
それを主観で撮る。
これが何でこんなにも面白くなるのか。
普段は映画でも脇役の1人にはいそうな雰囲気なだけでこんなにも時間を割いて考えることはない。
ポン引きにもそれなりのロ… 続きを読む
いやー面白かった。
元ポルノスターでホームレスのポン引きのヒモ。
それを主観で撮る。
これが何でこんなにも面白くなるのか。
普段は映画でも脇役の1人にはいそうな雰囲気なだけでこんなにも時間を割いて考えることはない。
ポン引きにもそれなりのロジックがある。
それとマイキーのキャラクターと相まって、油断するとうっかり応援しそうになる。
危ない危ない(笑)
冷静に見ると自分のことだけを考えている最低のクズ人間だ。周りの人たちにどれだけ迷惑をかけているか。
たぶん何も言わず無関心を装っている人たちが普通の人の反応だと思う。ロニーの親父とかドーナツ屋の女オーナーとか。
特に隣人のロニーのことを考えるといたたまれなくなる。いじめられてるのを助けないしさらに追い込む始末。いろいろあってマイキーが喜んでいる姿をロニーの親父に見られるがその理由は伝わってないことにしてほしい。というかそういうことにした脳内補正で。そのようにどっちでもとれるような演出にしてたと思われる。
何で面白いかひとつ言えること。
もう何年も年間200本ほど映画を見ているオレはどうしても内容がこすってくる。どこかで見たようなが多い。
そこにきてのこの映画。先が予測できなかった。どこに向かっているのかわからなかった。まさかちんちんぶらぶらダッシュとは(笑)。後味は決して良くない方向に向かうがやはり救いはストロベリー。ラスト全部持っていった。ただこの子の行く末が大変心配である。
この後ハリウッドで作られるであろうストロベリー第1回主演作品のタイトルが「レッドロケット」ではないかと思いました。赤毛に言及したシーンがあったしロケットのような新星が現れたと。
ストイックさに痺れる
starstarstarstarstar - 3年前
これほどまでに最低で最悪な主人公が、かつていただろうか?笑
人気ポルノ男優という経歴も、どれだけすごいのか怪しいうえに、特化したスキルや技術が必要な職業とはいえ、女優ありきの添え物感が拭えない。
とにかく口八丁手八丁で周りの人を利用してい… 続きを読む
これほどまでに最低で最悪な主人公が、かつていただろうか?笑
人気ポルノ男優という経歴も、どれだけすごいのか怪しいうえに、特化したスキルや技術が必要な職業とはいえ、女優ありきの添え物感が拭えない。
とにかく口八丁手八丁で周りの人を利用していく最低男ですが
ユーモラスな演出が見事で、チャーミングで憎めない部分にほだされてしまう説得力があります。
喜びが満ち溢れるシーンでは、不覚にも可愛いと感じてしまった。
なんだろう、このモヤモヤは。
人が純粋に喜ぶ姿は素晴らしい。けど喜びの理由が最低で最悪なんよね。
では、最低で最悪な彼の「低」とは何か?
そして「悪」とは何か?
どん底の主人公が最後に向かった町は、高い煙突から炎と煙が立ちのぼる工業地帯。
住人たちも、やたらタバコに火をつけ煙を吐く。
自分が生きることに精一杯で周りが見えていないから、その煙が大気を汚染し、副流煙が側にいる人に害を及ぼすことに気づける余裕が無い。
利用するか利用されるか?ギリギリの状態で生きているのだ。
主人公もその1人で、再起をかけて出直したくても新たなチャンスは与えられず、結局は過去と同じことの繰り返し。負のスパイラルから抜け出せないでいる。
観客はこれまでのドラマのセオリーに何度も裏切られます。
悪は成敗されるはず
悪は報いを受けるはず
悪は改心するはず
もし悪を正当化するにしてもポリシーが必要ですが、それすら与えられません。
だって、そもそも悪ではないから。
人間の生き方に「悪」は無い
たとえ手段を間違うことがあったとしても
生きようとすること自体は決して悪ではない
誤解を恐れずメッセージを伝え切る監督のストイックさに痺れました。
彼にセオリーを当てはめたとたん、彼のこれまでの生き方を否定することになってしまうから、彼は最後まで最低で最悪の男のままなのです。
これまでもショーン・ベイカー監督は偏見や貧困の中で生きる人々の喜びや悲しみを絶妙なバランスで描いてきました。
ユーモアには生きる為の力強さを ファンタジーには生きる為の希望を感じはしますが、それらが逆に悲しくもある。
でも、決して寄り添って勇気づけたり美談にして憐れんだりはしない。
むしろ、懸命に生きる人に向かってそんな感情は失礼だと言わんがばかりに。
かといって俯瞰で捉えた人間賛歌ほど遠ざかっていないのは、彼らが苦しむ原因が明らかで、彼らの未来を閉ざしている憎むべき悪は、私たちの中にある偏見に他ならないからだと感じました。
この企画を支持できるなんて、やっぱりA24ってすごいな。
とにかく一筋縄ではいかない登場人物たちがいちいち魅力的。
なかでも、元締めマザーの娘が気になりました。
めちゃくちゃ主人公にキツくあたるけど、意識している裏返しに見えて、勝手にキュンキュンしちゃいました。
「見る人を選ぶ映画」と呼ばないで。
思い切ってダイブしてほしい。
憎めないクズ男
starstarstarstarstar - 2年前
故郷のテキサスに戻り元妻レクシーの家に転がり込んだ元ポルノスターのマイキーは、そのキャリアから働き口もなく、マリファナの売人を始める。
マイキーは、レクシーとヨリを戻しながら、17歳の「ドーナツの穴」に落っこちる。
監督は、ショーン・ベイカー。
出演は、サイモン・レックス、ブリー・エルロッド、スザンナ・サンら。
思っていたのとちょっと違うのが楽しいのでオススメ。
皆んな
starstarstarstarstar - 3年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
登場人物がほぼクズw
だけど主人公の憎めない感じ好き
ストロベリー役の女優さんもコレから売れそう
アメリカンニューシネマの現代版?みたいな展開
アメリカの退廃的な風景も最高です。
前作よりも魔法にかかりました。
starstarstarstarstar - 3年前
5/22 あつぎのえいがかんkiki
監督の前作『フロリダ・プロジェクト』のキャッチフレーズは“観た人みんな魔法にかかる”。
私は前作以上に魔法にかかった気がしました。
主人公は始終クズのまんま。周りもダメな人間ばかりですが、な… 続きを読む
5/22 あつぎのえいがかんkiki
監督の前作『フロリダ・プロジェクト』のキャッチフレーズは“観た人みんな魔法にかかる”。
私は前作以上に魔法にかかった気がしました。
主人公は始終クズのまんま。周りもダメな人間ばかりですが、なんで鑑賞後にこんな清々しい気分になるんでしょう。
初期の北野作品によく観られた定点カメラの前に登場人物を横切らせるカットや、前作同様無駄にいい天気等、こういった独自の作家性が観る人にジャブを打っていって魔法にかかるのかと。
それにプラスして、主人公がポルノスターという事で、昔のピンク映画で多様されたあのチープなズームインもいい味出てました。