森田芳光さいごの作品は
鉄ちゃん映画だった。思い起こせば、デビュー前の「水蒸気紀行」の時から、森田は電車の中でカメラを回していた(おそらく無許可で)。今では考えにくいがあの頃は電車の中でカメラを回す若者にも寛容な時代だった。BFモノ?とみまがう程に、彼女やお見合い… 続きを読む
鉄ちゃん映画だった。思い起こせば、デビュー前の「水蒸気紀行」の時から、森田は電車の中でカメラを回していた(おそらく無許可で)。今では考えにくいがあの頃は電車の中でカメラを回す若者にも寛容な時代だった。BFモノ?とみまがう程に、彼女やお見合い相手より、仲の良い2人が微笑ましい。鉄道ファン同士で主要な人物と意気を通じて、さながら「鉄ばか日誌」でわらしべ長者のよう。伊東ゆかりの出演や、笹野高史が、この頃から元気過ぎるおじいちゃんで驚く。こうした意外なキャスティングや、伊武雅人に演じさせた、妙な芝居も森田らしい。 森田芳光最後の作品が国立映画アーカイブのこの秋 最後の上映にもなった。長く記憶に刻まれるのだろう 自主映画世代の最後の旗手として。 ご縁がありました。