無垢
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
めちゃくちゃ怖かった 起こらないでと思うことがもれなく起こる ベンそれはやめて、それだけは頼むからって思っても ベンは自分の力を試すように能力を行使する 子ども特有の悪意なき言動がリアルな怖さを煽る 純真さゆえの狂気 サイキックサイコボーイのベンは善悪の価値観が欠如してて猫の頭を躊躇いなく踏み潰し、遊んでる子の足をへし折り、母にも熱湯をぶち撒け、意地悪してきた男の子は遠隔で殴り殺す。 サイコパスなんだろうけど、好奇心の暴走というか過剰防衛みたいな側面もあって、次第に力を拡張して攻撃性が増大していくのは恐ろしかった。 自閉症のアナもサイコキネシスが使えるけど、上手く発現させるのには手助けが必要でアイシャやベンと一緒にいることで力が顕現する。 アイシャは人の考えを読んだり感覚を共有したりする力があって、アナと意思疎通できる力があった。発音に慣れていなかったアナはアイシャを媒介にして言葉を取り戻していく。 超能力キッズだらけな中、主人公のイーダは何の能力もない。(脚治ったのが力なのかな?)でもイーダはとても現実的に確かな実行力をもってベンを誘い出し突き落とす。イーダはイーダのやり方で戦う。 ベンはもう何をしでかすかわからない狂気に沈みイーダ達に危害を加えようとするが最後はイーダと強く手を握ったアナが力を発揮してベンの息の根を止め静かに幕引き。 ベンの危うさが徐々に高まっていき、 未必の故意でもない、無邪気な暴力性が牙を剥く。 それに気づいたイーダやアナがそれに立ち向かう。 大人にはわからない子どもだけの世界があって、 親の知らぬところで楽しみや恐怖を感じてる。 幼児期健忘のように子どもの頃の記憶は徐々に失われていくが、子どもしか手にできない感覚や思考はたぶんある。 アイシャは人より共感能力みたいな感覚共有能力が強かったことでアナやベンの母親の感覚を投射する力があったんだと思うが、思い込みで火傷をしたりするように人間の脳にはまだ見ぬ力があるだろうし、恐らくそれを一番知覚できてるのは子どもだと思う自分にとって本作はSFでありながらどこかリアリティがあって怖かった。 子どもや動物など本能的な何か 大人になると忘れてしまう感覚のような何か 得体の知れない恐怖と好奇が入り混じった面白さだった 結構ショッキングな映像も鮮明でみずみずしく ある意味で作品全体がゾッとする綺麗さだった。