全てが綺麗
金はないけど帽子いっぱいの夢を持って有名なチョコレート店のある街に来た若き日のウィリー・ウォンカを描くサクセスストーリーは、夢と希望に溢れる子供に見せたい作品である一方で、仕事に疲れ辻褄やら因果関係やらとロジカルに映画を分析したがる凝り固ま… 続きを読む
金はないけど帽子いっぱいの夢を持って有名なチョコレート店のある街に来た若き日のウィリー・ウォンカを描くサクセスストーリーは、夢と希望に溢れる子供に見せたい作品である一方で、仕事に疲れ辻褄やら因果関係やらとロジカルに映画を分析したがる凝り固まった頭の大人(自分含め笑)に映画とは斯くも美しいものか見せつけている気がします。 序盤からファンタジー全開の世界観と耳触りの良いミュージカルに引き込まれ、思わずポップコーンをせめてキャラメル味にしていれば…とやや悔やむほどに甘いものが欲しくなるチョコレートづくめな演出は、オシャレ感溢れる映える画角と相まって素敵です。 おじさんには綺麗で美しすぎて沁みる… 「君の名前で僕を呼んで」(2018)「DUNE デューン 砂の惑星」(2021) のティモシー・シャラメ演じるウィリー・ウォンカは、抜群のピュアさとルックスでハマっているとともに初めて聴く魅力的な歌声を披露。 キャラー・レイン演じるヌードルの綺麗で心に染みる見事な歌唱力で綴る2人のデュエットはしばらく残ってしまうなぁ…って感じがします。 オレンジ色に縮小されたヒュー・グラントをはじめ、サリー・ホーキンス、オリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンらイギリス出身の実力派がこぞって名を連ねしっかりと脇を支えるキャスティングも見事で、シンプルに笑かしに来てるのも個人的には好きでした。 ハイライトはキリンのくだりと店のオープンですね〜 一生観てられるw ティム・バートン×ジョニー・デップの「チャーリーとチョコレート工場」(2005)とは、記憶が正しければ話の整合性は合わない気もしますが、二作の関係性なんてどうでも良くて(←結局言ってる笑)、美しさと比喩するに値するストーリーと演出に名曲で綴るミュージカル映画(口遊んで帰れる曲はないが)としてのクオリティの高さと夢・希望・愛。 加えてコミカルさも併せて子供から大人まで幅広い層に刺さる良作であると感じます。