正解が見つからない
starstarstarstarstar - 3週間前
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どうすればよかったか?
もっと早く病院に連れて行けば良かったと思う。
と大半の人は考えると思うがこの濃厚なドキュメンタリーには、その言葉は通用しないのである。
戦前生まれの根性でなんとかなる。努力するのが当たり前と教育された時代の両親に精神疾患を理解するのは到底難しい話だとは思った。
親の愛が全くなかったのかと言えば、VTRを見た限りそんな感じもしなかった。
私も家で家族を介護していた時は毎日イライラして、家からぶち出したいと思っていた。
しかし、この両親は「もう嫌だから閉鎖病棟いれる!」とはならず暴れたり大声を出す娘を家に置いておくのがこの両親なりの歪んだ愛情だったのか、とは思った。
(擁護するワケではない)
もし外に行って問題を起こせば、警察のお世話になる。
それが、傷害系の問題であれば他者に危険が及ぶ。
鍵をかけるのは分からなくもない。
みんな老いていく恐怖。
これはハッピーエンドの脚本あり映画ではない。
父は脳梗塞を起こし、母は認知症になり亡くなる。
姉はやっと精神病院に行き治療を受ける。が肺がんになる。
絶望。救いようのない結末しかない。
ただお姉さんが精神病院で合う薬があり、3ヶ月入院したら見間違えるぐらい良くなったのは驚いた。
会話も出来、料理をし人混みの中を歩き、お買い物や花火を見たり写真を撮ったり、楽しそうにしていたのは見ていて救われた。
だったら早く病院に連れて行けばよかっただろ、とは思うが1980年代の精神病院に連れて行って同じように状態が良くなるのかは疑問に思う。
まだ長期入院患者がいくらでもいる時代なので、閉じ込められる場所は家から病院に移っただけの結果になったのかもしれない。
なんともやりきれないドキュメンタリー。
他の方のコメントで「虐待だ」と書いてあるのを見かけますが、それだけでは片付けられない背景と時代があったのは事実だと思う。
実際にニュースになった重度の知的障害の息子を25年以上監禁した事件や統合失調症の息子を手錠やロープで縛った事件が日本にあったので、このドキュメンタリーは氷山の一角ではないかと思った。
自分がもしも同じ立場になったらこの両親を糾弾できるのかと言えば、出来ないだろう。
もう取り返しのつかない、落ちるところまで落ちた現実。
どうすればよかったか?
正解が見つからない。
ただ最後、お姉さんが笑顔で手を振った姿は涙が止まらなかった。
大変勉強になり、このドキュメンタリー映画を作っていただいた監督には感謝です。
こうするしかなかった
starstarstarstarstar - 1年前
統合失調症になってしまった姉の処遇を巡って、悩み続ける家族の生々しい映像が胸に刺さる。本当にどうすればよかったか、正解は誰にも解らないだろう。監督の両親へのインタビューで、こうなった原因を互いのせいにする父と母。子供のためを思って選択したことだから、間違ってないという伯母。色々後悔の残る結果だったかもしれないが、一人悩んでカメラを回し続けた監督は、凄いと思う。
すごい
starstarstarstarstar - 1年前
これは極端な例ではあるが、自分や他の家族にも少なからず家族の関係にはこういったものがある。
☆4.5
starstarstarstarstar - 1年前
物が氾濫していく家、老いていく家族、新たな病気の発症、家族の日常が一つひとつ、現状を認めないことで確実に崩壊していく様は恐ろしい。
親しい人と会話し、好きなところへ出掛け、好きなものを買い、写真を撮り、花火を見て、日向ぼっこをするおだやかな… 続きを読む
物が氾濫していく家、老いていく家族、新たな病気の発症、家族の日常が一つひとつ、現状を認めないことで確実に崩壊していく様は恐ろしい。
親しい人と会話し、好きなところへ出掛け、好きなものを買い、写真を撮り、花火を見て、日向ぼっこをするおだやかな日常。そんな日常を失う発症の原因、病を認めず誤った判断を25年以上続けた過失が両親に、特に己の責任と過ちを一切認められなかった父親にあることは間違いないだろう。
「どうすればよかったか?」
と聞かれれば、「もっと早く病院に連れて行けば」「隠さないで周囲に相談できていれば」「無理にでも家の外に連れ出していれば」「そもそもお姉ちゃんにプレッシャーと期待をかけ続けていなければ」「両親のエリート意識とプライドの高さがなければ」
所詮他人事だから、傲慢にも、たった101分の映像を見ただけの結果論でいくらでも言える。
ただ、これが自分の身近で起きた時、同じことが言えただろうか。言ったところで解決しただろうか、とも思う。
映像の中に映されなかったどこかで両親は誰かに相談して傷ついたのかもしれない。(監督自身、パンフレットで教師に「姉さんが精神障がいなら、お前もか?」と言われて以来、他人に相談するのをためらうようになったと述べている)
姉のことではなくとも、精神障がい者に対する差別的な言葉を聞いたのかもしれない。(というか「閉じ込めとけ」「施設に入れとけ」なんて平気で聞くし、この社会全体に、そして少なからず自分にもその差別意識がある)
言ったらその前には戻れない。
両親はより傷つくことが恐ろしかったのかもしれない、ある意味自分たちで「責任」を取ろうとしたのかもしれない。精神疾患を甘く見ていただけなのかもしれない。だとしても、彼らが言わないと判断したのは、彼らだけの原因とは思えない。
娘を自死で亡くし、周囲の誰にもそのことを語れないまま、心療内科に相談したものの見当違いなことを言われてキレて帰ってきた我が父のことが頭を過ぎった。
勇気を出して長年の友人に打ち明けた結果、要らぬ慰めとアドバイスを善意100%の顔で渡され、「裏切られた気分になった」と憤りながらも、使うことも捨てることもできない慰めのメッセージカードが付いたホットアイマスクを置いて(押し付けて)いった我が母を思い出した。
そんな姿を公開したら「そもそもあなたたちに原因があったのでは」「そんな人たちに相談しなければよかった」と他人は言うのだろうか。
家族で何とかしろと言う一方で都合よく口を挟み、一方的に査定してくる社会に、誰が言った責任を取れるというのか。
本当に、誰が一体どうすればよかったというのか。
愛が漂っていた
starstarstarstarstar - 1年前
作品のメインテーマ「どうすればよかったか?」を常に心に留めて観たのだが、そのテーマが薄れるほどに、この家族一人ひとりの忍耐力に圧倒された。
プライド、世間体、混乱、発作、戸惑い、説得、あきらめ、僅かな希望、老化、死、そして長期間の撮影。
… 続きを読む
作品のメインテーマ「どうすればよかったか?」を常に心に留めて観たのだが、そのテーマが薄れるほどに、この家族一人ひとりの忍耐力に圧倒された。
プライド、世間体、混乱、発作、戸惑い、説得、あきらめ、僅かな希望、老化、死、そして長期間の撮影。
歪んだかたちにせよ、家族愛を感じた。
パパとマコちゃんが、道端で花火を眺めるシーンが好きだ。
どうすればよかったか?
早期に投薬していたらマコちゃんの人生は違ったのかもしれないけれど、本当はもっと前に遡って、無理して医学の道に進まなければ、発症していなかったかもしれない。でも、あの両親のもとで、その選択肢はなかったんだろうな、きっと。
生々しい
starstarstarstarstar - 1年前
考えさせられます。全国にこういった家族がどれだけあるのか? 親とは何なのか?
20数年間撮り続けるのもまた凄い!
みなさん是非見てみてください。
どうしてこうなったのか
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
重くて、苦しい。
ひとりぼっちでいることも孤独だが、一緒に暮らす家族に助けを求めても気づかれず、本質的な部分を精一杯無視され続けるのもとても孤独なことだ。娘の明白な挙動のおかしさを目にしても統合失調症だと認めず、「医師は健康だといった」と言い張りながら、25年もその"健康"な娘を監禁した。ようやく精神病院に行けた!とおもったら、娘はたったの3か月で退院した。その短かな期間があっけらかんと画面に映し出されるのを見て、失われた時間への悔しさを感じずにはいられなかった。
肺がんになった娘よりも長生きした父親は、「間違ったことをしたとは思っていない」「ある意味で、彼女は充実した人生を生きた」と自身の娘との向き合い方を振り返った。「悪かった」。残念なことに、そのような類の言葉はなかった。ふたりの間に作られた壁は高く、その壁はもうあまりにも頑丈で、取り壊しようのないもののようにも思えた。
そもそも雅子さんは、謝罪を求めただろうか。彼女にとって、報いとはなにを意味しただろうか。もうそんな言葉とのあいだにも、大きな壁ができてしまっていただろうか。薬を服用し、無口なところから会話するようになった彼女が、何年も自分を家に閉じ込めた父と近所の打ち上げ花火を見るシーンがあった。そこではなんてことないように写ルンですで父の写真をパシャパシャ撮り、弟のカメラにはピースする姿を見せていた。彼女から怒りなどは見えず、もはやそれが不思議でしかたなかった。
家族があまりにも社会から断絶されていたから、だれにも口を挟ませなかったから、違う向き合い方の隙を自分たちに与えなかったから……こうなってしまった理由にそんなことを想像したりもした。だとすれば、他者を自分の事情に入り込ませなければ、こういうことは今後も起こり得るのではないのか。「自分だったらそうはしない」「家に南京錠をかけるなんて…」と他人事のように一見とらえるひとも少なくないかもしれないが、自分のこととなったら同じように思えただろうか。結果をたやすく口にはできない。実際にパンフレットには、母親が自分に責任があると感じていたことが、仄めかされていた。ある意味で自分たちは娘を「まもっていた」と認識していたとしたら、彼らを真っ向から責められるだろうか。
分断が起きやすい世の中になっているからこそ、自分と似た人だけでなく、自分と違う方向性の人とのつながりを絶やさないことにも、きっと意味があるだろうとあらためて感じた。
とても考えさせられる
starstarstarstarstar - 1年前
ふとこの映画が上映されている事を知り、無性に見たくなり、上映期間終了間近だったので急いで見に行った。
映画でよく居眠りをする私だか、私は最初から最後までしっかりと見ることができた。
リアルな家族の形。お姉さんをどうにか助けてあげたいけれども… 続きを読む
ふとこの映画が上映されている事を知り、無性に見たくなり、上映期間終了間近だったので急いで見に行った。
映画でよく居眠りをする私だか、私は最初から最後までしっかりと見ることができた。
リアルな家族の形。お姉さんをどうにか助けてあげたいけれども両親の気持ちが強く、思う通りにいかない監督の気持ち。
お姉さんの状況をみて、第三者的にはすべき事は治療と大多数の人は思うだろうけれど、家族だからこそ前に進めない状況。
私は近い時代を懸命に過ごしていたご家族の姿を思い、こういう映画という形でどうすべきだったかと考える機会を持たせて頂けたことを感謝したい。
監督ありがとうございました
starstarstarstarstar - 1年前
ご家族にカメラを向けるのは本当に苦しかったと思います。
お姉さんは本当は何をしたかったのか?あるいはしたくなかったのか?一つ屋根の下に暮らす家族って何なのか?
対等に本音で話ができるそんな家族ばかりではない。そして問題があっても表面上は何事も無いように皆振る舞っている。
どの家族でも起こりうるとても考えさせられる映画でした。
我慢 勇気 責任
starstarstarstarstar - 1年前
親の責任というものを考えされられた作品だった。
監督が長くはない一生の中で25年を費やしたこの作品、監督にも、ましてや本人にもどうしようもできなかったのが苦しかった。
最後の答えがあれでは、監督、家族という形は報われないのではと思ってしまった。
でもこの作品について私たちが考えることで浮かばれることがあると思う。
家族の歪みと遺伝的因子が否定できない作品
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
映画館に行ったら満席でまさかの座椅子で鑑賞。
統合失調症患者をかくも長きに追った作品はないのではないか。ドキュメンタリーとして秀逸な作品。
家族の歪みもさることながら、お母さんの認知症状に陽性症状がうかがえた。選択した対応は同一だが、父は娘が精神疾患ではないとい思いから、母は娘の症状を理解した上で自分の罹患の可能性を受け入れたくないという思いからではなかったのだろうか。
ラストのお姉さんの笑顔に胸がつまった。
当たり前の家族像
starstarstarstarstar - 1年前
は言い過ぎかも知れないが、どんな家族もよそ様に見せづらい何かを隠してるものだと思う。
そういう意味で多くの人に共感できるのだろうと感じた。
どうしたかったのか?
starstarstarstarstar - 1年前
どうすればよかったのか?私も障害分野の支援をやっているが、常にこの思いには駆られる。支援していて、理不尽な目にあうことも多いし、とてつもなく無力を感じるときもある。最後のピースサインのシーン。よかったと思いたいという傲慢さ。監督が、当事者ら… 続きを読む
どうすればよかったのか?私も障害分野の支援をやっているが、常にこの思いには駆られる。支援していて、理不尽な目にあうことも多いし、とてつもなく無力を感じるときもある。最後のピースサインのシーン。よかったと思いたいという傲慢さ。監督が、当事者らが亡くなってもなお、父に、家族問題をぶつけて、どうにかこの問題を自分の中で終わらせたいというやるせない思い、ぶつけられた父の間違ったと思っていないと強く言いながら、この問題をまともに捉えられていない場面、逃げたい表情。確かに正解はないと傍観はできるが、人間というものは、そんな事を言ってのけてしまうほど、結局はどうしようもない生き物だなと自分にも返すばかり。
どうすればよかったかではなく、どうしたかったのか、納得したいだけなのか、人間の一生とはなんなのか、ずっと矛盾を抱えて生き続ける。
心の叫び
starstarstarstarstar - 1年前
もしもっと早く…していれば…
退院後、別人のように回復されたお姉さんにとても驚いた。
普通に会話が成立する幸せ。
穏やかなお姉さんが戻ってきた嬉しさ。
おどけたピースサインが忘れられない。
お姉さんは自由になれたのだろうか。
お姉さんの… 続きを読む
もしもっと早く…していれば…
退院後、別人のように回復されたお姉さんにとても驚いた。
普通に会話が成立する幸せ。
穏やかなお姉さんが戻ってきた嬉しさ。
おどけたピースサインが忘れられない。
お姉さんは自由になれたのだろうか。
お姉さんの心を本当の意味でがんじがらめにしていたものは何なのか。
もう心の叫びを発することのない、
生真面目な横顔。
誰にとっても人生は一度きり。
家族であるからこそ
それぞれそのままの姿を
それぞれの生き方、自由を尊重しなければと思う。
弟さんに幸あれ
starstarstarstarstar - 1年前
どう思えばよいのか、わからない。
とにかく、弟さんに幸あれ、と思いました。