ワンチームワンカントリー
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2019年ラグビーW杯で3度目の優勝を果たした南アフリカナショナルチーム通称「スプリング・ボクス」が、人種隔離政策アパルトヘイトという暗い過去を乗り越え劇的な初優勝を勝ち取った伝説の戦いを、『アメリカン・スナイパー』などの巨匠クリント・イーストウッド監督が描く。 大統領マンデラと主将フランソワの交流を通じ、「ワンチームワンカントリー」を掲げたスプリング・ボクスが快進撃を見せる。 南アフリカチームのキャプテン・フランソワを『ボーン・アイデンティティ』シリーズのマット・デイモン、同国初の黒人大統領ネルソン・マンデラを『ショーシャンクの空に』のモーガン・フリーマンが熱演。 低迷するチームをラグビー好きのトップが後押しする流れなど、池井戸潤原作でドラマ化もされた『ノーサイド・ゲーム』は、この作品にかなり影響を受けていると思われる。 反体制活動家として27年間収監されていたマンデラのストーリーに焦点を当てるなど南アフリカ共和国についての政治的ないし歴史的メッセージの発信がメインで、ラグビーはサブテーマとなっているに過ぎないとはいえ、決勝直前になって相手チームの研究を始めたりなど他国のチームについて知らなすぎると感じた。ただ、当時の国民からのラグビー人気を考えるとリアルなのかもしれない。 とは言えイーストウッド作品の割には、フランソワのキャプテンとしての苦悩など人物を描き切れてない。試合シーンを含めたドラマは『ノーサイド・ゲーム』の方が上手だったように思う。