エンタメ的には微妙
題材的に派手な演出を期待されて観に行かれる方は注意です。 『呪術廻戦』や昨今のバトルアクション物を期待して、「呪術物だからド派手なアクションがあるエンタメ要素バリバリな作品だろう」と思って観に行かれると少々肩透かしを喰らうかと思います。 … 続きを読む
題材的に派手な演出を期待されて観に行かれる方は注意です。 『呪術廻戦』や昨今のバトルアクション物を期待して、「呪術物だからド派手なアクションがあるエンタメ要素バリバリな作品だろう」と思って観に行かれると少々肩透かしを喰らうかと思います。 確かに呪術の演出自体は見応えあるモノになってはいます(最近では『ゴジラ−1.0』で株が急上昇の「白組」がVFX(CG等)を担当してます)が、あくまでそれらの見た目の華麗さや豪華さであって、アメコミ映画や特撮ヒーロー物、バトルアニメ等の様な派手な術の効果や応酬は少なく、其処にはあまり力を入れていない様です。 と言うのも、今作は「陰陽師とは?」「呪術とは?」という事を何やら魔術的な怪しいモノ(超能力的と言ってもよいモノ)と解釈するのではなく、どちらかと言うと現代的というか科学的、心理的な要素の現れとして捉えてあるので、あまり荒唐無稽な演出はされていません。 なので、現実的な呪術の解釈を求められる方にはこれはこれである程度納得のいく話で、ミステリーや史実物(と言っては大袈裟過ぎますがw)が好きな方には面白いと思われるかなと思う一方、そんなのはどうでも良くて「もっとド派手な呪術バトルが観たい」と思われる方には少々物足りなく感じてしまわれるかなと思いました。 また、そういった構想の作りもあってか、ラブストーリーの比重も多目になっています。 此処も賛否分かれる所だと思います。 私的にはそれ自体はあっても良いとは思いますが、歴史物として見た場合、この時代にはああいった考え方(恋愛や価値観等)自体がそもそもほぼ皆無で(全く無いとは言い切れませんが)、かなり現代人に寄せた感情の現し方かなと思いました。 そういった事もあって、何か、どっち付かずの中途半端な出来栄えに収まっている様に感じました。 歴史物としても違和感があり、エンタメ物としても迫力に欠ける様に見えます。 もう少しどちらか(どこか)に特化した作りであればもっと化けた(呪術だけにw)かも知れませんが。