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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー ポスター

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー

3.4 121分 2024/3/22 (金) 公開
ドラマPG12アメリカ
チケット予約

あらすじ

この物語は、中絶が違法とされる時代に医師のほとんどが手術を拒む中、12,000人以上の女性たちの命 を救うために奔走した感動の実話。1968年、アメリカのシカゴ。裕福な家の主婦として生きるジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2人目の子供の妊娠によって心臓の病気が悪化してしまう。唯一の治療は、妊娠をやめることだと担当医に言われ中絶を申し出るが、中絶が法律的に許されていない時代、地元の病院の責任者である男性全員から「中絶は反対だ」と、あっさり拒否されてしまう。そんな中、街で偶然「妊娠?助けが必要?ジェーンに電話を」という張り紙を見つけ、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。その後、ジョイは「ジェーン」の一員となり、自分と同じ立場で中絶が必要な女性たちを救うために立ち上がる。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
フィリス・ナジー
キャスト
エリザベス・バンクス/シガニー・ウィーバー ほか
配給
プレシディオ
公式サイト
https://www.call-jane.jp

クチコミ

カボチャの種

- 2年前
1960年代とは言え、アメリカで女性の中絶の自由がなかったとは驚き。 母親より子供の方が大事? 何を言っても女性の言うことは聞く耳を持たれない。 本人のいる場所で大勢の男性医師に体のことを決められる。 ジェーン達の働きでやっと勝ち取った権利… 続きを読む

1960年代とは言え、アメリカで女性の中絶の自由がなかったとは驚き。 母親より子供の方が大事? 何を言っても女性の言うことは聞く耳を持たれない。 本人のいる場所で大勢の男性医師に体のことを決められる。 ジェーン達の働きでやっと勝ち取った権利も、最近はまた60年代に逆戻りしている風潮が怖い。 しかし必要悪だったとは言え、許される事だったのだろうか。 やり方教われば誰でも出来るのかな。謎だ。 60年代のヘアスタイルやファッションがとても素敵だった。 そして娘が15歳に見えなかった。

医者が応じてくれないのだから…

- 2年前
内容を吟味せぬまま、つい気楽に新作初日鑑賞したら、度肝を抜かれる驚くべき実話だった。 1968年のアメリカ。弁護士の妻であるジョイは、2度目の妊娠で心筋症が悪化していることを医者から告げられ、このまま妊娠を続けると50%の確率で命を失うと… 続きを読む

内容を吟味せぬまま、つい気楽に新作初日鑑賞したら、度肝を抜かれる驚くべき実話だった。 1968年のアメリカ。弁護士の妻であるジョイは、2度目の妊娠で心筋症が悪化していることを医者から告げられ、このまま妊娠を続けると50%の確率で命を失うと宣告される。当時妊娠中絶は法律で禁じられており、ジョイのように母体の安全を脅かす場合でも、中絶の許可がおりないのだった。追い詰められたジョイは、とある貼り紙に眼が留まり、「ジェーンに電話をしてください」と書かれていたジェーンに電話をかける。それは非合法の中絶手術を請け負ってくれる連絡先だった…。 このあとジョイが辿る学びと成長と連帯への道のりは、時代の空気も手伝っているのだろうが、そして仲間たちの存在も力となっただろうが、瞠目すべきものであり、驚嘆に値する。 そもそもジョイは、社会活動家でもフェミニストでもない、ただの(?)主婦だった。が、自身が中絶手術を必要とすることで、「ジェーン」グループとの付き合いができる。そして、手術に支払うお金がない女性でも、中絶を可能にするにはどうしたらいいのか?というグループ内の課題解決の要請と、ジョイ個人の元々意図していたわけではない、成り行き任せの興味と学びが次第にシンクロしてゆくのだ。 結果的に、女性たちが置かれている窮状を金儲けの手段としか考えていない男性施術者から、女性の体を女性の手に取り戻し、望まぬ妊娠という呪縛から女性の体を解放することに大いに寄与するジョイだが、最初からそれが目指されていたわけではないというところが、この映画の興味深いところだ。 退屈な日常から全く未知の領域に足を踏み入れるワクワク感、自分同様に困っているひとたちを助けてあげたい気持ち、好感の持てる頼もしい「ジェーン」グループからの刺激、それらがうまく協力しあい、ジョイを導いていったのだろう。大きな変革の時代であった、当時の時代の空気と流れが、ジョイの背中を大きく後押ししただろうことも見逃せない。 昔、非合法の中絶を個人で行なっていた女性を描いたイザベル・ユペール主演のフランス映画があったが、この作品が素晴らしいのは、何も知らなかったジョイが少しずつ好奇心をかきたてられ、学び成長していくプロセスが丁寧に描かれていることと、優れたリーダー(ヴァージニア)を冠し、女性たちの無私の連帯が描かれていることだ。 これまで映画化されてなかったのが不思議なくらいの、フェミニズムの歴史に残る偉業(「命を落とした者は1人もいない!」)と言って良いだろう。(ただし安易に真似することは厳禁、ジョイは実地で男性「医師」から学び、独学で分厚い医学書も読んで勉強している)。女性客必見映画だと思う。 【追記】この映画は、1973年にアメリカの最高裁が中絶合法化の判決を出したことで、「ジェーン」グループの役目は終わったとグループ解散するところで終わる。 ところが近年保守化著しいアメリカでは、1973年の中絶合法化の判決を最高裁自らが覆すという異例の事態が2年前に起き、最近再び、中絶禁止の州が続々と増えているそうである。50年前の状態に戻りつつあるとは何という国。この映画が今作られた意味もそこにあるのだと思われる。 【追記2】問題があるとするなら、医師免許の有無ではなく、母体の命あるいは人生を守るために、宿した命を処理してしまうことだと思う。天を仰いで深く謝罪するしかないのだろう…。

☆3.7

- 2年前
性別や生まれた環境によって、人としての権利に違いが生じる異常さは今もなお続いているが、今ある権利は別に「偉い男の人たち」が配慮してくださるようになったからあるわけではない。 産むか産まないか、自分の身体のこと、ましてや命に関わることでさえ他… 続きを読む

性別や生まれた環境によって、人としての権利に違いが生じる異常さは今もなお続いているが、今ある権利は別に「偉い男の人たち」が配慮してくださるようになったからあるわけではない。 産むか産まないか、自分の身体のこと、ましてや命に関わることでさえ他人に口出しされ、法的に禁止され、実質「母体:産む機械(※自民党の柳沢伯夫・元厚労大臣、忘れないぜ)」扱いされることに、自分で決められないことにおかしいと声を上げ、行動し続けてきた人たちの勇気と連帯と抵抗のおかげに他ならないと嚙みしめる作品だった。 《余談》 ①ラストシーンへの収束が駆け足に感じられて残念だった。 結局「ジェーン」はどのように摘発されたのか、当時のマスメディアや世論の反応はどうだったのか、裁判の内容も結果だけではなく実際の判決文や「ジェーン」たちの言い分を描いてほしかった。 彼女たちを糾弾する警察や保守的な声に、望まぬ妊娠によって女性がどれだけ追い詰めれられるのか、その果てにどれだけの不幸を及ぼすのか、中絶しようにもどれだけのハードル(クリニック不足、説明やケアなど心理的に寄り添ってれる存在の少なさ、安全性、費用、世論、宗教、パートナーの不同意)が立ちはだかっているのか、女性がやむに已まれず行ったことだと法廷やメディアで示して世論の反応や変化を描いてほしかった。 医療行為の件数という数値結果以上に、女性の自己決定権や尊厳、命を軽んじる「法が間違っていたら、私たちが行動するしかない」と伝えるシーンを詳細に描かないと、「でも結局、無免許で手術をやったのはなあ…」「医療行為を結果オーライと言うのはなあ…」「死傷者はいなくても不妊になった人はいたのでは?」と、そこに至るまでの女性たちの経緯や社会情勢への批判より無免許の医療行為自体をいかがなものかと言う意見の入り込む隙を与えてしまうのでは。 (手塚治虫の『ブラックジャック』だって無免許医の物語だが、「でも無免許の医療行為はなあ」と読者に思わせないように工夫して描いているだろうに。) ②セルフ・パンプキンタルト・パーティーのシーンは、生生しい手術の練習をまるで主婦がキッチンでベイクセールのために張り切っているような軽快な場面になっていて温度差でツボってしまった。 でも、これからは中絶もこれくらいカジュアルな表現で良いのかもしれない。(勿論どんどんやれと言っているわけではない。) 過失があろうがなかろうが、誰もが認められるべき自分の身体の決定を、さも言うことが憚られる恥や罪にしてしまうことこそ、「ジェーン」たちが必要だった背景にあったのではないだろうか。

実話の映画化

- 2年前

女性を守るために女性自身が作った団体。もしこの活動が無ければ、もっと劣悪な手術や自己処理を強いられていただろう。 法を守って女性の命を危険にさらすのか、法を犯して女性の命を守るのか、どちらを選ぶのか? 産むのも産まぬのも女は命懸けなのだ。 女性たちのこんな闘いがあったとは知らなかった。

女性の為の闘いと主婦の成長

- 2年前
スタイリッシュな音楽と衣装で颯爽と歩く女性の写しで始まり、おしゃれな映画かと思った。 つい半世紀ほど前、人口妊娠中絶が法律により禁止され、母体の健康よりも胎児の命が優先される時代のお話。主人公は妊娠継続で命の危険に晒されているのに、通って… 続きを読む

スタイリッシュな音楽と衣装で颯爽と歩く女性の写しで始まり、おしゃれな映画かと思った。 つい半世紀ほど前、人口妊娠中絶が法律により禁止され、母体の健康よりも胎児の命が優先される時代のお話。主人公は妊娠継続で命の危険に晒されているのに、通っている病院で中絶を申し出ると、法律最優先で中絶はできないという決定が下される。本人も会議に参加しているのに、目の前の妊婦の命や健康についてはほぼ無関心で話し合う男性お偉方に絶望する。 今ある大切な家族との生活を変えたくない主人公はどうにかして妊娠をやめたい。アドバイスを受け自宅の階段を踏み外して転落しようとしたりもするが怖くて踏み切れない。そんな中偶然目にしたチラシに電話する事で事態が急展開する。この電話はジェーンという非合法的に中絶手術をする団体の窓口で、無事に中絶手術となる。 この後、主人公はこの団体に賛同しメンバーとなる。それまでは家では良き母であり、夫が出席する社交の場では夫を立てる感じのいい妻という平凡な生活から抜け出し、かつての自分と同じ悩みを抱える女性達に手を差し伸べ支えることにやりがいを見出していく。 手術室へ妊婦を送り届ける運転手に始まり、次第に活動の中心メンバーになり、運営に関する決定にも関わるようになり、医師免許もないのに中絶手術するまでに至るのは理解し難いけれど、それも助けを必要とされているという純粋な気持ちがそうさせるのか。 この映画に登場する女性達の連帯感や友情は爽やかで、素敵な関係。ハッピーエンドで見た後スッキリ、前向きな気分になれた。ただ現在でも人工妊娠中絶を反対する意見は世界的に見ても根強くあるのは確かで、それは政治利用されたりしてその度に女性が振り回されることになるのはいかがなものかと。

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