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成功したオタク ポスター

成功したオタク

3.5 85分 2024/3/30 (土) 公開
ドキュメンタリー韓国
チケット予約

あらすじ

韓国芸能界を震撼させた性加害事件をきっかけに制作されたドキュメンタリー映画。あるK-POPスターの熱狂的ファンだったオ・セヨンは、「推し」に認知されテレビ共演もした「成功したオタク」だった。ある日、推しが性加害で逮捕されるまでは。突然「犯罪者のファン」になってしまった彼女はひどく混乱した。受け入れ難いその現実に苦悩し、様々な感情が入り乱れ葛藤した。そして、同じような経験をした友人たちのことを思った。信頼し、応援していたからこそ許せないという人もいれば、最後まで寄り添うべきだと言う人もいる。ファンであり続けることができるのか。いや、ファンを辞めるべきか。彼を推していた私も加害者なのではないか。かつて、彼を思って過ごした幸せな時間まで否定しなくてはならないのか。「推し活」が人生の全てだったオ・セヨン監督が過去を振り返り傷を直視すると同時に、様々な立場にあるファンの声を直接聞き、その社会的意味を記録する。「成功したオタク」とは果たして何なのか?その意味を新たに定義する、連帯と癒しのドキュメンタリー。

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
オ・セヨン
配給
ALFAZBET
公式サイト
https://alfazbetmovie.com/otaku/

クチコミ

☆3.9

- 2年前
本作は罪を犯したアイドルの推し活をしていた監督と、その友人や家族といった狭い内輪の会話が主である。社会学的な分析やジャーナリズム性はなく、諸問題に対する鋭い意見や解決策が提示されるわけでもない。そういった内容を期待していた人は肩透かしを食ら… 続きを読む

本作は罪を犯したアイドルの推し活をしていた監督と、その友人や家族といった狭い内輪の会話が主である。社会学的な分析やジャーナリズム性はなく、諸問題に対する鋭い意見や解決策が提示されるわけでもない。そういった内容を期待していた人は肩透かしを食らったかもしれない。 (パンフレットに寄稿されている河昇彬氏の韓国の男尊社会の問題点とフェミニズム運動の拡大、「バーニング・サン事件」「江南駅通り魔殺人事件」などの情報を入れれば、より広範な支持を得られたのではと思う。) しかし本作の釜山国際映画祭での上映後、SNSで監督たちと同じような経験をしたアイドルファンたちから熱い反応が寄せられ、この度日本で公開されることになったのも、この狭い内輪に「自分がいる」と共感した人が少なくなかったからではないだろうか。 自分の一部を確実に構成していた「推し」が罪を犯したときのショック、もはや黒歴史となってしまった思い出、信じたくない気持ちにどう向き合うのか、自分は被害者なのか加害者なのか悩みつつ、落胆と喪失感からどうやって立ち直るのか。 そんなファンの姿を撮るとき、監督のインタビュアーとしての関係性が伺える。「罪を犯したアイドルとその“ファンダム”について研究・取材しています」という男性社会学者やジャーナリストがインタビューしても、彼女たちファンは“個人”としてここまで赤裸々な本音を語ってはくれなかっただろう。 「あなたの近くにいる女が権力のある男に傷つけられてあなたは見逃すの?」 「イケメンが何?」 「早く消えてほしい」 「彼は自らの人生だけでなくファンの人生も踏みにじり、彼の罪はファンの思い出も汚した」 「電子足輪を付けてほしい。半ズボンで」 インタビューを受けるファンはファンを裏切り、性加害をした元推しを擁護しない。昨今の日本の有名人の性加害の報道のたびに告発者・被害者への二次加害コメントで溢れるSNSを思うと、これらの批判的なコメントを敢えて取り上げた制作陣の性加害を断固として許さない姿勢が分かる。 (パンフレットの監督インタビューによると、事件後もアイドルを支持・擁護する人への聞き取りは当初の目標だった。でもそれは「オッパはそんな人じゃない」と思った時期がある自分が今は違うことを免罪符に、擁護する人たちを揶揄したいだけではと考え、思い留まったとのこと) ちなみに、全体を通して「女子会」のような作品だと漠然と感じていた。 それは「私が聞いて何か劇的に解決するわけじゃないけど、聞くことであなたが気持ちを整理して、分かってもらえたと、一人じゃないと思えて、少しでも楽になるなら聞くよ」という「オチもない女の無駄話w」と一部に揶揄される、愚痴と駄弁りと癒しと確認の場である。 (こういう会こそ弱音吐けない僕たちつらいよしよししてくれる女がいない自分は弱者ぴえんな輩同士でやりやがれ) そして専ら二次元が対象で、ファン同士の交流を押し並べて嫌い、SNSでの推し発信がほぼゼロの自分でさえ、コラムニストのカレー沢薫氏の言うところの 「描かれていない意図の幻覚を見たり、発信されてないメッセージを受信しやすく」 「(推しに何かあった時)突然正気を失った人が高速反復横跳びをして去っていったかのようになる」 オタクと言う生命体の端くれ故に、この空間の心地よさがなんとなく「理解って」しまうのだった。 《パンフレット(購入推奨)》 ①『推しが性犯罪をおかしたら、あなたはどうする?』を寄稿するのは小説家の柚木麻子氏。もう彼女が寄稿文を書くと決まった時点でこのパンフレットの勝利が確定している。 ある俳優の筋金入りのファンであった一方、彼の性加害に一切の擁護なく明確にNOを突きつけた彼女のTwitterでの発信をリアルタイムで見ていた自分にとって、彼女以上に本作日本語版パンフレットの寄稿文にふさわしい人物は恐らく今世紀中、いや前前前世や来来来世にも存在しないだろう。 ※そしてぜひ本寄稿文とともに当時の彼女のエッセイも読んでほしい。 「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」#18支配者 https://nhkbook-hiraku.com/n/n2e8e11f7d8fd ②『議論を深めていくためのブックガイド』 ファンダムを分析した本や、本作のもう一つのテーマ「自分と向き合う」ことに着目した自身の感情を整理する本、本作の背景となった事件に関する2冊については「目を背けず知っておきましょう」と紹介している。 超個人的な活動である推し活でも、どんなに推しに心酔していても、推しが起こした事件は社会的なことであり、ファンである前に社会の一員の個人としての判断基準と意見を持っている制作陣の姿がとても頼もしい。 (字幕翻訳:本田恵子)

推し事とは

- 2年前

ある日突然推しが犯罪者になったら? 推し続けるのは罪なのか?好きだった事は恥なのか?熱中していた時間は無駄だったのか?大きなドラマや明確な否定や肯定等結論みたいなものは出ないもののアイドルだけでなく何かに熱中した事あるのなら何となく共感できる要素がいくつも詰まっている それにしても監督が若い頃から行動力がある上に強メンタル過ぎる

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