福祉とは?支援とはなにか?
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長いこと福祉に携わり、支援とはなにかという疑問に対する答えはいまだにわからないままです。 この作品のなかでの保護の描き方は今までのように行政を悪人にすることなく、CWの姿をきちんと描いていただいているのが印象的でした。それでも細かい部分の疑問は多少残り、少々CWが真面目過ぎて辛くなる部分も感じましたが、多くのCWたちはこのように毎日懸命に取り組んでいることが分かってもらえるのではないかと思いました。 丁寧に説明し、対応していても申請から保護決定に至るまでの14日程では本当のニーズを掴むのは難しい。ましてや直子のように真面目で相手に対しての思いやりもある人間ならなおさらだろう。その内側で彼女は不安と惨めさを抱えていたことに気づくことは難しい。そして周りも全く関わりがなかったわけではなく、父の会社の社長、隣人、姉もそれなりにこの家族を気にかけていた。それでも孤独だったこの家族。何をすべきだったのか、何が足りなかったのか?その中での不幸な決断に支援者の苦悩を感じる。でもずっと笑えなかっと直子も最後には少しだけ笑みを見せてくれた。スノードロップは希望と生き直しの象徴。そのラストシーンに希望を感じることができた。そして、更生保護施設で生きる希望を見出して欲しい。保護では救えなくても、他の手で希望が見出せればいいと心から思う。 制度は必要だが、すべての人にはまるものなどはない。そしてその隙間を埋めるのはやはり人。支援者も対象者も全て人なのだからお互い幸せになれるといい。福祉は幸せなのだから。 福祉に携わる人間として心の奥に置いていきたい作品だと思います。