グラデーションの世界の中で
予告から気になっていたこの作品… 富田望生さんの初主演& 神戸の街が舞台という事で、 1月は何となく神戸に浸ってみようと 塚口に観に行ってきました! 震災で多くの家屋が消失した神戸市長田区… この物語は、 かつてそこで暮らしていた 在日… 続きを読む
予告から気になっていたこの作品… 富田望生さんの初主演& 神戸の街が舞台という事で、 1月は何となく神戸に浸ってみようと 塚口に観に行ってきました! 震災で多くの家屋が消失した神戸市長田区… この物語は、 かつてそこで暮らしていた 在日韓国人家族の家に生まれた 在日3世の金子灯(富田望生)が主人公のお話です。 感受性が強い彼女はうつ病を発症しますが、 様々な人と出会い少しずつ回復していくなかで 生きる希望を見いだしていきます… "震災後の人々" "在日外国人" "双極性障害" "家族と私" 重いテーマが並びます… 震災の記憶もなく 在日の自覚もない 主人公の灯は、 父や祖母が経験してきた苦労など 全く知らない世代… 父とは事あるごとに衝突し 帰化の話をきっかけに家族も分裂、 ついにはうつ病を発症してしまいます… それでも、灯は 家族の中で一番父の事を気にかけ 何度も勇気を出して対話を試みます… 「私達はグラデーションの中で生きている」 夕焼けの写真ひとつをとっても、 青色と認識する部分は人それぞれ… 今日の多様な社会では それは自然な事… だから、 "暮らしやすさ" "生きやすさ" も人それぞれ… 長田の市場で出会った人達は、 表面上は明るく生きてはいるが 様々な過去や問題を抱えていた… そんな彼らに父達の過去の姿を重ねて、 少しずつ何かを理解していく灯… いつかまた 父とも顔を向き合わせて 笑って話せる日が来るように 少しずつ少しずつ 前へと進んでいく… まず、この作品 主演の富田望生さんが凄いです✨ 伝えたいけど、 伝わらない… 分かり合いたいけど、 分かり合えない… 言葉にならない感情を 見事に体現されてました👏🏻 父役の甲本雅裕さんも 頭ごなしに否定する毒親な所を前面に出しつつ、 何気ない対応がやっぱり娘の事を心配している… そんな不器用な父親の姿が良かったです✨✨ そして帰化の話… 集める書類の量も 審査の内容も ずっと日本に住んでいるのに なぜ改めて必要なのかと言う内容… ここ最近、 日本への移民に対する政府の対応が 大きな問題になっていますが、 こんな古くから日本にいる人達こそ 煩わしいルールを緩和して 不利益や不自由がないような 社会にしてもらいたいですね… また、舞台となった神戸の長田は、 私が働き出した年に1か月だけ 協力会社のお手伝いで通っていた場所です! 1999年当時は、 震災からまだ4年。 それなりに復興はしてましたが、 まだまだプレハブや空き地が多く どんよりした雰囲気… 失礼な話ですが そんな空気から逃げるように 仕事が終わっても、 どこにも寄る事なく すぐに電車で帰ってました… この作品には、 それからさらに20年くらいたった 長田の姿が映し出されています。 灯が仕事で通った丸五市場は、 シャッターが閉まっているところも多いけど、 今は様々な国籍や文化の人達が集まって、 新たなお店ができているようです✨ その中には、 自分の食べログの行きたいお店に 登録していたところもあったので、 近い内にまた行ってみたいと思います…