2025/01/14鑑賞
感情が繊細に描かれている
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ナチスから669人の子供たちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描く。938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民がプラハで悲惨な生活を送っている姿を見たニコラス・ウィントンは子供たちをイギリスに避難させようと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、次々と子供たちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから49年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった。
© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
感情が繊細に描かれている
669人のチェコユダヤ系の子ども達を救い、6,000人を 超える人々の命を繋いだんだよ、という過去の焼き直しの美談である。 しかしながら、同じ頃、イギリスは現代のパレスチナとイスラエルを同じ半島の檻に閉じ込めて、その残火としてこの2年で40,000を越える、一般市民が虐殺され、7割以上は女性と子ども達だという。 大事なのは現在であり、今も、明日以降に殺されていく 「現在の子ども(非戦闘員)の命」であるはずだ。 イスラエル🇮🇱がガザで、掃討しようとしている市民の生活とナチスのホロコーストに、何の違いがあるのか この映画観て、日本の映画館で涙してる人たちって、 泣ける対象を探しに来ているのか? 8月9日に 長崎市長に圧力かけてる国々の目的は?何か?市長の判断を押さえ込もうとした、国の役人の目的は何か? この映画に罪は無いし、映画は免罪符でもない。 アンソニーホプキンスの健在は嬉しい。 しかし、こんにち日本人の平和ボケは認知症に近い。 元もとは潤沢にあった介護保険費用が足りない程に。
何度観ても、心のとても深いところから繰り返し涙がこみ上げてきます。 1987年の英国。書斎がファイルや書類だらけのニッキーは、旅行に行く妻に部屋の大量の書類を「手放す」よう言われる。長らく関わってきたさまざまなボランティア活動の書類なのだ。そしてそのなかには、特別なスクラップブックを納めた鞄があった…。 できそうだから、やるのではなく、見て見ぬふりはできないから、ともかくやる、という自分の心に従う姿勢が素晴らしい。たとえ難題だらけでも、やるしかないから手を尽くしてひとつずつクリアしていく行動力も素晴らしい。それも、英国にいて、仕事を休んで難民溢れるプラハに赴く決断から始まるのである。その後の仲間たちとのネットワーク作り、面倒な各種手続き、必要な資金集め、等々を、ニッキーは友や有能な母親バベットの助力を仰ぎながら、こなしていく。刻々と悪化していく猶予のない政治状況のなか、国からの支援もサポートもなく。 そして遂に恐れていた事態となる。難民の子供たちを乗せたプラハから英国に行く九便目の国際列車が、プラハにまで侵攻したナチスによって抑えられ、子供たちは親元に戻されてしまう。(結局収容所行きになるということだ。) 淡々とした丁寧な語り口がいい。キャスティングもいい。主人公のニッキーの若い頃を演じるジョニー・フリンとニッキーの母親を演じるヘレナ・ボナム=カーターの顔立ちが本当の親子に見えるし、スキーと水泳が好きな子供のヴェラと大人になったヴェラも同じひとに見える。キャスティングも神経細やかにされていることがわかる。 最後の事後説明の字幕で固有名詞で説明されないハナ。九便目の列車で子供たちとロンドンに向かうはずだったハナは、列車から引きずり降ろされナチスに連行された。ラストの字幕の最後で「多くのボランティアが…」と説明されたなかに含まれるということだろう。 ニッキーが決して英雄気取りにならないのは、元々の人柄もあるだろうけれど、助けられなかった子供たちや親たち、プラハで救援活動を支えてくれ結局収容所送りになったボランティア・スタッフたちへの思いがあるからだ。 ナチスのポーランド侵攻による開戦、(恐れていた)ナチスのプラハ侵攻により、それまでで最大数の259人の子供たちを英国に運ぶ九便目の列車が、発車寸前でナチスに抑えられてしまったこと、ハナをはじめ現地のボランティアスタッフたちもナチスに捕まってしまったことは、恐らくニッキーやトレヴァーやドリーンたちにとって、一生忘れられないトラウマティックな苦い出来事だったに違いない。英国側に人数分の里親さんたちまで待機させ、子供たちを待ち受けていたニッキーにとっては尚更だ。 加えて、英国に連れてきた子供たちのその後も(無事幸せに生きているか?)気がかりでなかったはずがない。(「正気を失わずに生きて行くために、考えないようにしている…。」) 助けられた子供たちのことを描きながら、助けられず命を失った人々の記憶、それらの人々への深い思いが、ニッキーの記憶と心を通して、この作品には幾重にも満ち満ちている。この作品が類似の作品と一線を画して優れて深いのは、そ子なのだろうと思う。 英国に子供を送ることができた親たちの殆どは、その後収容所送りとなり、殆どは命を失ったはずだが、子供たちが英国で無事であることは、最後まで彼らの救いと慰めとなったことだろう。 ニッキーは669人の子供を救い、それが孫の代で6000人に繋がっただけではない。彼は、収容所の死を目前にした絶望的状況のなかの親の心をも、絶望から救ったのだと思う。 ひとつの命を救うものは世界を救う。なんと奥深い深淵な言葉か。 『関心領域』の登場人物(りんご少女以外の)たちの対極にいた、ニッキーとその活動を支えた母親と仲間たち。 彼らの存在と行動を60数年後に知り、わたしたちの世界もまた(映画鑑賞中は大いに、映画館出たあとも)幾分かは変容し、救われたのだと思う。あの頃と同様の戦争の終わらない世界であっても。
最初は淡々と進んでいく感じが、途中から主人公や母親を含め多くの人の子供を救う想いが溢れ出ていく。できる限りのことをしていくことで、多くの生命を救い、繋いでいくことができている。主人公はそれを誇り、自慢をしているわけではない。それをアンソニーホプキンスが自然に演じているのが大変素晴らしい。 最後には自然と涙が頬を伝っていました。
Juliana Moska演じるHana Hejdukovaは、主要登場人物の割には説明が見当たらないので、気になって調べてみました。 映画の中でハナは、チェコのイギリス難民委員会でチェコ難民の連絡官として、ニコラス・ウィントンが到着する以前から、ドリーン・ワリナーやトレヴァー・チャドウィックと働いています。 実際、ニコラスの計画を多くのチェコ人ボランティアが昼夜を問わぬ献身的な働きで支えたと言われ、本作のハナは、勇敢だったとされるチェコの女性として、名もなき英雄たちを象徴する存在として描かれているようです。