ドキュメンタリーとして失敗⁈(酷評ごめんなさい)
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
私としてはとても残念なドキュメンタリーでした。ピアノのファンとしても非常に残念でなりませんでした。 ピアノのコンクールのドキュメンタリーなのに、他のコンテスタントの演奏で別の人の演奏シーンを被せる。その演奏が誰の演奏かテロップも入っていない。会話もオシャレなところの切り抜きを単に羅列しているだけで極めて表層的。会話のカットバックも印象的に見せたいから使っているのかもしれないけれど、これはドキュメンタリー映画で、実在のアーティストのリアルやコンクールのリアルを知りたいのに、これでは気持ちが入らず⁈の連続。 コンクールってこんなに軽々しくて浅い?世界一のピアノコンクールなのに、こんな軽くていいのか?コンクール落選したコンテスタントが途中でこれは演技?って言うシーンも…(ピアノの上で寛ぐ飼い猫を強音で驚かせて意地悪そうな笑いを浮かべるコンテスタント。そのコンテスタントは二次予選で体調が悪いと棄権してしまう、その後、ホテルの一室で彼女とベタベタしているシーンを隠し撮り→これは日夜努力し続けたコンテスタントに失礼極まりない行為でこれをわざわざ、選んだ監督のセンスを疑いました。そうかと思えば、落選してトイレで泣きながら国際電話をしている女の子の声だけを、トイレのドアだけ写して声を流す。これは盗聴ですか?音声がはっきり聞こえてますけど…演技?それとも盗聴マイクを仕掛けた?女の子の了解を得ているのなら、その女の子の泣き声は演技ですし、黙って録音しているなら、それは盗聴。本人の了承を得ているのでしょうか?またファイナルに進出した女性のリハ後、彼女のピアノの先生と指揮者の会話を横で聴く本人。厳しいコメントを聞いている女性の表情を映しながら、勝手に酷い効果音を挿入。まるでメロドラマです。結果発表を待つ時間からかなり長い間挿入されたカンカンという効果音、耳障りで仕方なかったし、一位発表でピタって止まるのもドキュメンタリーではなく、実験映画みたいでした。) 音楽も最初はロックで始まり、最後はオペラっぽい音楽でぐちゃぐちゃになっており… 一体、何を描きたかったのでしょう?またもやプロパガンダ映画ですか?ここ数年のプロパガンダ映画は見事に陳腐なものが多くて、いい加減辟易。そろそろ終わりにして欲しいものです。 結果として、ドキュメンタリーはどこまで「演出」が許されるのか?と言う根本的なテーマについて考え直さざるを得ませんでした。 とは言え、顔馴染みのある多くのコンテスタントの普段の生活が見られたり、昔のショパコンの著名なピアニストの映像がみられたり、レッスンの切り取りが見れたところは良かったです。