すごい気合いの入ったチラシ
starstarstarstarstar - 8ヶ月前
にずっと惹かれていて、ようやく鑑賞。デリケートな内容ではあるが、反面「そんなに気にする事?」と思わせる程の過剰反応である。オヤジの友人とて、普段から言動、行動、見てればもはやどんな人間かわかる年頃。
おじさん達の事わかってなくて傷つきまし… 続きを読む
にずっと惹かれていて、ようやく鑑賞。デリケートな内容ではあるが、反面「そんなに気にする事?」と思わせる程の過剰反応である。オヤジの友人とて、普段から言動、行動、見てればもはやどんな人間かわかる年頃。
おじさん達の事わかってなくて傷つきました。という事なのだろうか??
その対比こそ、カンヌで認められたのかもしれないが…離婚した家庭の子ども達はそうでない子よりデリケートなのかもしれない?と。それらを克服して尚強くなっていく子も多いと。これも偏見に近いのか。
気のきかない父親だとしても、ただ一方的に、鈍感な遺物扱いするのは反対です。親は親なりに一所懸命に誘っているだろうし、不器用でもいつも子どもの事心配している。
意識高めの皆さんも、親をやれば判るよ。
巣立ちのマイルストーン
starstarstarstarstar - 9ヶ月前
オープニングから大自然に生きる生命が映し出されます。
川のせせらぎ
鳥のさえずり
虫の羽音…
まるで大自然に包み込まれているような音の立体感が、日常から離れた俯瞰の視点をサムと共有できる繊細な仕掛け。
これは劇場で体感しないとわからないで… 続きを読む
オープニングから大自然に生きる生命が映し出されます。
川のせせらぎ
鳥のさえずり
虫の羽音…
まるで大自然に包み込まれているような音の立体感が、日常から離れた俯瞰の視点をサムと共有できる繊細な仕掛け。
これは劇場で体感しないとわからないです。
もちろんアクション大作は劇場で見るべきなのですが、繊細な演出の映画も劇場で見るべきなんですよね。、、
山歩きの基本は上級者の足跡を辿ること。
でも、自分の人生は自分の足でサバイブしていくしかない
巣立ちのマイルストーンを見届けました。
あんまり説明らしい台詞がなくサラッと始まるので、誰?何?どういう関係?と戸惑いますが、距離感やちょっとした会話や仕草で徐々にわかってきます。
「本当はこう思っているんだろうな。」とか
「さてはこれは父親のことを言ってるんだな。」とかまでわかるようになるからすごい。
さすがカメラドールノミネート監督。
わがままなオヤヂと情けないオヤヂとの間をしっかり者のサムが取り持つ感じで旅が始まりますが、“キャンパーあるある”もクスリと笑えます。
うちは車なしで家からリュックのガチ勢だったので、荷造りも大好き。
最低限のものを最小限に詰め込むパズル。
なるべく背中側はまっすぐに。硬いものの周りは衣類やタオルを詰めて。
完璧に詰め込めた達成感。笑
父親のクリスが上級者だとすると、サムが中級者でマットはほぼ初心者。
途中で出会う若者たちは、タープ(日や雨風避けのシート)を張っていない時点であまりキャンプ慣れしていないことがわかります。。。
マウントを取らないと気が済まない人っていますよね。
この辺りのやりとりも笑えますが
自然界では力の誇示も必要なので、それも一つの生きる術なんだなぁ。
父親の嫌なところも、自然界に身を置くことで見方が変化していきます。
そして、自分自身についても。
映画の中で描かれる、親の離婚を経験した子どもは、グレるか早く大人になるかのどちらかだと感じます。
サムは後者で、その場の空気を読んで、相手の立場を汲んで気遣いの出来るしっかり者。
でも…それって実は親に愛してもらいたくて、嫌われたくなくて、良い子を演じている“子ども”だったことに気づく。
体は女性として成長しているのに、父親は配慮もデリカシーも無いばかりか、ジェンダーバイアスは強い。
自分の非を認めないし、触れてほしくない部分にはズカズカ踏み込んでくる(サムの「は?私のことを少しでも知ってたらそんな事聞けないよね?」って心の声が聞こえるようなシーンが素晴らしい)
そればかりか問題を避けて、共感してくれるわけでも、守ってくれるわけでもない。
自分自身もどこかで、いざという時は守ってもらえると期待していた子どもだったことに気づきます。
大自然の中では自分自身でサバイブしていくしかない。
けもの道や河原を歩く時は、上級者が先頭になり、その足跡を同じように踏んでいきます。
上級者は滑る石やぐらつく石を避けて安全なルートを確保して進んでくれるので、その通りに足を置けば良いのです。
でも、人生は1人で歩かなければならない。
いつまでも親の足跡に合わせて歩くのではなく、足の置き場を自分で選択していかなければならない。
少し体重をかけてみて、滑らないか?ぐらつかないか?確認しながら、一歩一歩進んでいく。
生い茂った木々越しに映し出されるサムの姿に感動します。
そして、自分の足で辿り着くからこそ達成感が得られる。
ニューヨークに“賽の河原”があるなんて!笑
「ひとつ積んでは父のため。ふたつ積んでは母のため。」
誰かが詰んだ河原の石に蝶々が止まって…
日本文化圏で生まれ育った私は死者の気配を感じとってしまいますが、監督は絶対に意図してないでしょうね。笑
絶妙なバランスで積まれた石アートとは違って、普通に積まれた石に見えます。
ここに来た記念なのか、遊びなのか、何かの祈りを込めて積む習慣があるのか?
登山でも山頂や山道の目印に積み石(ケルン)がありますが、山歩きの無事を祈って積まれることもあるそうです。
本作では巣立ちのマイルストーンだと感じました。
ロケーションで見せる自然の包容力と、女の子の心の機微
starstarstarstarstar - 5ヶ月前
17歳の女の子サムは、父親とその友人との3人で山歩きのキャンプにいく。
父親が山好きらしく、サムもそこそこ山歩きはわきまえている。
山歩きと言ってもそこらのハイキングコースの散策ではない。3日間キャンプしながら深い森や岩場を歩くのだ。
サ… 続きを読む
17歳の女の子サムは、父親とその友人との3人で山歩きのキャンプにいく。
父親が山好きらしく、サムもそこそこ山歩きはわきまえている。
山歩きと言ってもそこらのハイキングコースの散策ではない。3日間キャンプしながら深い森や岩場を歩くのだ。
サムは父親を嫌いなわけではなさそうだが、喜んでついてきた訳でもなさそうにも見えた。
父親のクリスは、時に友人のマットに対して高圧的だ。
二人は若い頃からの付き合いで、キャンプ仲間でもあったようだが、マットは然程アウトドア慣れしていない。そんなマットをクリスはどこか見下したところがある。
それをサムは感じ取る。
森での最初の夜、たまたま若いキャパーたちと一緒になるが、二人は彼らをそっち退けで自分たちにしか通じない昔ばなしを延々続けたりする。
そこで、キャンプにマットが連れてきた女が一人で帰ってしまったという思い出話になる。二人はその彼女が変わり者だったと言いい、一人でどこに行ったのかその後の行方も知らないと言う。山深いキャンプ地だったとすれば、その女性は無事に帰れたのか心配ではないかと思うのだが、それこそその彼女は二人に辟易として逃げ出したとも思えなくもない。
一見ヤンチャそうで実は聡明なサムは、このときすでに父親たちの思慮の浅さに気づき始めていた。
主人公のサムを演じるリリー・コリアスは本作が初主演とのこと。
監督・脚本のインディア・ドナルドソンは、『カクテル』(’88)や『スピーシーズ』(’95)などの監督ロジャー・ドナルドソンの娘さんで、本作が長編デビュー作とのことだ。
サムが思うこと・感じることは、言葉では語られない。
唯一、父親にあることが「気持ち悪かった」と感情を吐露する場面が終盤にある。それに対する父親の反応が決定打となり、サムはある行動に出て、物語は結末に進む。
あの父親たちの若い日にキャンプから姿を消した女性が、この結末の布石だったのかもしれない。
ハイティーンという年ごろは多感な時期だし、色々と思慮の幅も広がってくる。大人の小ささも見え始める頃だ。
それは、男より女の子のほうが顕著だろうと、男の私は思う。男女の精神年齢の差が大きく開く時期でもある。
50代半ばのクリスとマットは、典型的な“子供ジジイ”だ。女の子の気持ちなどに理解は及ばない。
結局、サムの最後の行動も彼らには理解できないのだ。かく言う私にも。
この映画はこれといって起承転結がある訳ではないのだが、森林や岩場、渓流や湖など山の深くを俳優たちが歩く姿をロケーションで見せていくところに惹きつけられる。
オープニングで見せられた河原に積まれた石が、終盤に登場する。そこは三人が辿り着いた岩場の渓流の河原だった。点々といくつも置かれた積石は、誰によるものなのか…。
キャンプの一夜目でサムがインスタントラーメンを作り、三人は美味しいと言って食べるシーンがあるが、すすらずに食べるラーメンはどうも美味しそうに見えないのだが…(笑)
男の子は頭の中に大宇宙が広がっているが、女の子は心の中が深い無限の大宇宙なのだなぁ…と、この映画で感じた。
いい子
starstarstarstarstar - 9ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
サムはあの年頃にしては感情を露わにしない。マットの息子が父親にぶつける場面で思った。なんなら娘と父親がキャンプに一緒に行く方が難しい。キャンプは嫌いじゃない私でも、男親と一緒、まして、生理中なのに私なら無理。父親もその友達もデリカシーなし。私なら同じ年頃の子が来ないことになった時点で、車を降りる。大自然は素晴らしい。しかし、キャンプ飯、ネギを刻む娘を見てるだけのおじさん、寝袋忘れるおじさん、自分の飲み水が足りなくなり、女の子にもらういい年のおじさん、たまたま、知り合った人とキャンプの武勇伝でマウンティング始めるおじさん、その話に乗ってあげるサム、セクハラ発言にも、その場では不快感をを告げない。実はキモかったのを父親に告げるのに、楽しい時間を壊したくない父親が、気にするなと言うので、ブチ切れ。と言っても黙って石を親父たちのザックに詰めるイジワルをして、黙って姿を消しただけ。先に車に戻っただけなんだが、父親は心配させた娘を叱る。ラストに黙って石を娘に見せる。通じているんだ、この親子。
成長譚としてだけでなく
starstarstarstarstar - 9ヶ月前
とても、とても良かったです
繊細な音
繊細な表情
緩やかな緊張感
聡明な17-18歳の女性
その父親
父親の親友
不安定な関係
バランス
最高なシーンで
最低なひとこと
ロクでもない男たちをやり過ごす術を覚えることを成長と呼ぶのだとしたらそれはあまりにも酷