ヒュー・グラントの淀みない話術
starstarstarstarstar - 1年前
異端者の家、原題のHERETICも異端の意。ヒュー・グラントがインテリ系お喋り高齢者を演じていて、礼儀正しさと博識で魅了したかと思うと、偏った持論を展開、の緩急織り交ぜ淀みない話術とスマイルで、若い二人の女子を翻弄する。不気味さと可笑しさは… 続きを読む
異端者の家、原題のHERETICも異端の意。ヒュー・グラントがインテリ系お喋り高齢者を演じていて、礼儀正しさと博識で魅了したかと思うと、偏った持論を展開、の緩急織り交ぜ淀みない話術とスマイルで、若い二人の女子を翻弄する。不気味さと可笑しさは確かにA24っぽいホラーで満喫しました。エンディングに流れるボブ・ディランのノッキングオン・ザ・ヘヴンズドアは、異端者の家をノックしたことから始まるこの作品にピッタリでした。
恐怖安心スペクトラム
starstarstarstarstar - 1年前
変態おやじがヤング(死語)な美女を監禁してナニする密室型サスペンススリラーと思いきや、家の仕組みや物語と同様に奥深く広がっていく人間の根源にも届くほどの闇深き映画だった。
ヒューグラントは必要だった。
絶対に必要だ。
単純明快なただのキチ… 続きを読む
変態おやじがヤング(死語)な美女を監禁してナニする密室型サスペンススリラーと思いきや、家の仕組みや物語と同様に奥深く広がっていく人間の根源にも届くほどの闇深き映画だった。
ヒューグラントは必要だった。
絶対に必要だ。
単純明快なただのキチガイ(死語というか放送禁止用語)ではなく確かな知性の上で成り立っているという説得力が大いに感じられた。これ大事。だいぶ大事。
本当に説得されてしまいそうなほどの説得感。いちいち理のかなったブレない芯の強さがある。強い。これがいわゆる「論破」(この言葉嫌い)というヤツか。しかし何か高尚な雰囲気も感じられる。きっとここに至るまでにこの人に振りかった凄まじい悲劇的な過去もあるんだろうなあとふと想像を巡らせるような……やばいやばい。この人の宗教に入信してしまいそうになる(笑)。
なるほど。自分で宗教を作ろうとしてるのかこの人は。新興宗教のシステムそのままですね。
頭のいい人は例えが上手いとよく聞きます。フランチャイズの例えは秀逸。実にわかりやすく我々に説いてくれます。ありがとう(いや、ありがとうちゃうねん笑)。
この手の映画はどうしても正体を明かす瞬間を期待してしまいます。明かさなくても決定的な何かがわかる時を。それを何となく待ちながらもういつのまにか終わってた。種明かしのグラデーションが見事で意識のないまま。
これは決定的かと思わせといていや大丈夫かと安心させる。というか安心したい気持ちがそうさせる。自分から「安心」に当てはめていく。早く安心したいという思いが真実を歪ませるのですね。恐怖と安心のスペクトラム(連続体)。そして知らん間に危機がやってきている。これは本当にいつの間にか入信してたという信仰宗教の被害者そのものですね。俺がノータリン?(死語)笑。
中村文則の小説「教団X」に近いテイストを感じた。宗教についての知識を散々語り明かして一周まわってからの出来事。ガバッとのめり込んでしまいます。確かに教養が詰め込まれているベースあり。
宗教云々の話だけではなくなぜ宗教が必要なのかという人間の心理を巧みに利用した映画。
ホラー映画的な動きでわからせようとするのではなく、会話劇でそこを追究していったところがまたたまらなく好きです。
賢くなった気になります(あくまで「気」だけですけどね笑)。
この映画、大好き。
直接的恐怖は少ないです。注意⚠️
starstarstarstarstar - 1年前
中々難しい作品です。
予告編を観た限りではもっと単純な脱出劇や謎解き的な作品ではないかと感じましたが、本編はゴリゴリの「会話劇」で、ホラー・サスペンスの要素はありますが、それらは味付け程度な物で、中身はほぼ宗教に関する「問い掛け」に終始し… 続きを読む
中々難しい作品です。
予告編を観た限りではもっと単純な脱出劇や謎解き的な作品ではないかと感じましたが、本編はゴリゴリの「会話劇」で、ホラー・サスペンスの要素はありますが、それらは味付け程度な物で、中身はほぼ宗教に関する「問い掛け」に終始します。
私はキリスト教(特にモルモン教)には疎いので、あまり登場人物達の会話を理解出来てなかったとは思いますが、コーヒーのくだりや一夫多妻制の話、彼女らの過去や経験、他の宗教との比較(ハンバーガーチェーン店の例えは面白い)等々から、シスター2人に「本当に君達の信じるモルモン教は唯一無二の神と言えるのか?」と問い掛けます。
また、それらを強弁に説得するのではなく、あくまでも彼女ら自身に「選択」させる事によって、主人の思惑に(「恐怖」という「支配」はありながらも)徐々に誘導していく。
(此処が面白い所でもあり怖い所でもあるのですが)
本編は会話がメインなので、表情や演技力が物を言う芝居でしたが、ミスター・リード役を演じるヒュー・グラントは言うに及ばず、シスター2人もそれぞれ良い味を出していました。
特にバーンズ役のソフィー・サッチャーの目の演技は素晴らしく、怯えていながらも常に何かを感じ取ろうとする姿は、より場面の緊張感を引き立たせてくれました。
笑顔って中々怖いもので、本当にそう思ってないとちょっとした筋肉の動き等で本心が透けて見えたりするのですが、この作品はその辺が絶妙でした。
ただ、先にも述べた様に直接的な恐怖表現や謎解きの要素はかなり少なめなので、予告編の印象との乖離は結構あって、純粋に直接的恐怖を楽しむホラー作品を求めて観られた方は肩透かしを食らうかと思います。
現に、私の横で観られていた方は、上映が始まる前から靴を脱いで(しかも裸足!で)足組みをし、飲食されながら観られていたのですが(あくまで私の推測です。如何にもワァーキャー映画を楽しむぞというスタンスに見えました)、多分こんなに難解な作品だとは思ってなかったらしく、中盤辺りから眠られ、クライマックス前にムクッと立ち上がると、そのまま出て行かれ、帰って来られませんでした。
思っていた物と違っていたのでしょう。
なので、その様な作品と思って観に行かれると期待外れに思われるかも知れません。
私も正直、予告に騙された感はありました。
こんな内容の話ならわざわざ観に行ってなかったと思います。
中には全く予想外で「面白かった!」となる作品も有るには有りますが、中々それは稀で、大概はガッカリする事が多いです。
その分、掘り出し物を見つけた時は嬉しいですが。
最近、この「予告に騙された!」ってのが多い様な気がします。
予告はもっとストレートで良いと思うんですがね…
鑑賞料金も上がって来ている昨今、なるべくリスクは避けたいと思うのですが、それだけ制作者側も必死という事でしょうか?(本編と予告が違っていても、なんとかして観に来て欲しいと)
映画産業の将来を考えるとあまり良い事ではないと思うのですが…
話が若干逸れましたが、この作品自体はそれと分かって観る分にはそれはそれで観る価値はあると思いますが、如何せん先入観とのギャップがあるので損をしている気がします。
評価は二分するのではないでしょうか。
宗教は詳しくないけど
starstarstarstarstar - 1年前
なんとも重々しく暗く、でもなんか知的な恐怖と狂気の会話劇
ココでの評価悪くないので
starstarstarstarstar - 1年前
観に行きましたが、善人顔のヒュー・グラントが、ポスターアートどおりの悪イヤツで、その顔どおりのクドイ論理の子ども騙し。だけが見どころの映画でした。
↓以下は観た人だけで↓
しかしながら、この映画の前半部分の屁理屈と、後半のクライマックス… 続きを読む
観に行きましたが、善人顔のヒュー・グラントが、ポスターアートどおりの悪イヤツで、その顔どおりのクドイ論理の子ども騙し。だけが見どころの映画でした。
↓以下は観た人だけで↓
しかしながら、この映画の前半部分の屁理屈と、後半のクライマックスは繋がりはほぼ無くて、スリラーとしても、サスペンスとしても、お話しは成立しておらず、ラストの衝撃も反則みたいな死体からのサポート状態でして…
悪いグラント見たい人におすすめします。映画作品としてはニコールキッドマンに引き続きA24の、あり得んなコレ、客集めの為とはいえ辻褄合いませんけど作品。でした。