歴史物として興味深し
ヘンリー8世の評価はともかく重厚感のある展開は見もの
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舞台は16世紀の英国、テューダー朝。5人の前妻は斬首、追放、出産死亡......絶対権威のためには容赦なく王妃を切り捨てる暴君ヘンリー8世と望まぬ結婚をした6番目にして最後の妻キャサリン・パー。イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、キャサリンはプロテスタントの信念に基づき血塗られた国を光ある未来に導きたいと願っていた。国王と対立する立場であることを告発されてしまったキャサリンは、あらゆる政治的陰謀が絡み合う宮廷で”異端の証拠探し”に巻き込まれる。キャサリンは前妻たちのように国王に首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた国王が先に死ぬか。息を呑む生存をかけた戦いが始まる。
©︎ Brouhaha Entertainment Limited 2023
ヘンリー8世の評価はともかく重厚感のある展開は見もの
観た映画 ファイアー・ブランド ヘンリー8世最後の妻 20250301 5人の妻を追放したり処刑したりしたヘンリー8世の6人目の妻が、プロテスタントに肩入れしていることを王に隠し、理想を実現しようとするが王に罪を追及される緊迫のお話。 とにかく王妃や王女の衣装と顔、表情がフェメールの絵から抜け出してきたような時代的リアルさで、画面が美しくて見惚れましたね。ラストはそういう解決のしかたなのってびっくりしましたが、こういうのこそ映画館で観たいって思わせるような映画でした。ジュード・ロウもいいですよ。シェイクスピア読んでみようかな。 #ファイアーブランド
キャサリンは今この国に何が必要なのかを見通し、自分に与えられた使命をもわきまえていたかの様...。 ヘンリーはキャサリンに一目置きながらも、王としてではなく個人として、自分がこの妻の目に叶っているのかが気になってゆく。 キャサリンに疑念が湧いても、もはや今までのようにはいかない、本人の考えを聴かなければ...それは妻に対する想いからだったのかもしれないけれど...。 宮廷はさまざまな人の野望渦巻く伏魔殿のようなところ、そこで信仰に基づく使命を全うしようと思えば、キャサリンはここで死ぬわけにはいかない。そもそも国王の求婚を受けたのも、信仰のあるべき姿を取り戻すためだったのだから...。 ちょっと勇気を出して観に行きましたが、怖い映画ではありませんでした。時代考証もしっかりしていて、当時の風俗を知る作品としても、見応えがあると思います。
イギリス🇬🇧人の昏さが、 よく描かれた密室劇だと思う。 撮影にロングカットがまったく無くて ケチくさい、映画だヨナと
待ってました!ヘンリー8世もの、10数年前に観たアン・ブーリン版の(3人飛ばし)続編と(勝手に決め込み)、楽しみにしていました。 主演のアリシア・ヴィキャンデルの顔立ちが16世紀ものコスチュームプレイにぴったりで、まず大満足。ジュード・ロウもさすがの達者な化けっぷり、お見事!エリザベスもメアリーもそれらしいキャスティングで安堵。(6、7年前のM.R.のエリザベスは違和感甚大だったが…。) 陰謀や密告絶えない宮廷で、処刑追放病死に追い込まれた5人の先妻たちに続く6番目の妻という有り難くない立場ながら、知性も教養も備え、先妻たちの子供を愛情持って育てるほど懐深いキャサリン・パーが、存在そのものが疫病と化しているかのような暴君ヘンリー8世とどう付き合っていくのか? 【以下ネタバレあり】 自ら英国国教会を創設し、その首長として神の代理人を自称するヘンリーに対し、神と人の間に仲介は不要と考えるキャサリン。ヘンリーはキャサリンの聡明さを良く理解し信頼しているようなのだが、悪化し続ける脚の痛みと猜疑心とスペアの世継ぎを王妃の流産で失い、心乱れているところを主教につけこまれ、主教の画策に乗せられキャサリンに異端の疑いをかける…。必死に防衛するキャサリンだったが、同様に追い詰められる味方だったシーモア卿とその弟で旧友のトマス・シーモアの裏切りで、侍女達もろとも牢に収監され、処刑を待つばかりの身に…。 ラストの「お互いに地獄行き」の場面は、たぶん史実というより、ひとつの想像か解釈なのではないかと思われるものの、過去の他の王妃たちや幼馴染のアン・アスキューの思いも背負い、状況判断的にもなかなかグッドなピリオド。(ヘンリー自身、本望だったのではないか?) この物語の語り手だったエリザベスのエピローグの語りと笑顔も、それを物語っているように思われた。 エリザベスにとってキャサリン・パーは、愛情深さと知性において実母以上の代母であっただけでなく、寛容さと決断力についての思想的先達でもあったのだろう。