王と王妃の思想的対立
starstarstarstarstar - 1年前
待ってました!ヘンリー8世もの、10数年前に観たアン・ブーリン版の(3人飛ばし)続編と(勝手に決め込み)、楽しみにしていました。
主演のアリシア・ヴィキャンデルの顔立ちが16世紀ものコスチュームプレイにぴったりで、まず大満足。ジュード・… 続きを読む
待ってました!ヘンリー8世もの、10数年前に観たアン・ブーリン版の(3人飛ばし)続編と(勝手に決め込み)、楽しみにしていました。
主演のアリシア・ヴィキャンデルの顔立ちが16世紀ものコスチュームプレイにぴったりで、まず大満足。ジュード・ロウもさすがの達者な化けっぷり、お見事!エリザベスもメアリーもそれらしいキャスティングで安堵。(6、7年前のM.R.のエリザベスは違和感甚大だったが…。)
陰謀や密告絶えない宮廷で、処刑追放病死に追い込まれた5人の先妻たちに続く6番目の妻という有り難くない立場ながら、知性も教養も備え、先妻たちの子供を愛情持って育てるほど懐深いキャサリン・パーが、存在そのものが疫病と化しているかのような暴君ヘンリー8世とどう付き合っていくのか?
【以下ネタバレあり】
自ら英国国教会を創設し、その首長として神の代理人を自称するヘンリーに対し、神と人の間に仲介は不要と考えるキャサリン。ヘンリーはキャサリンの聡明さを良く理解し信頼しているようなのだが、悪化し続ける脚の痛みと猜疑心とスペアの世継ぎを王妃の流産で失い、心乱れているところを主教につけこまれ、主教の画策に乗せられキャサリンに異端の疑いをかける…。必死に防衛するキャサリンだったが、同様に追い詰められる味方だったシーモア卿とその弟で旧友のトマス・シーモアの裏切りで、侍女達もろとも牢に収監され、処刑を待つばかりの身に…。
ラストの「お互いに地獄行き」の場面は、たぶん史実というより、ひとつの想像か解釈なのではないかと思われるものの、過去の他の王妃たちや幼馴染のアン・アスキューの思いも背負い、状況判断的にもなかなかグッドなピリオド。(ヘンリー自身、本望だったのではないか?)
この物語の語り手だったエリザベスのエピローグの語りと笑顔も、それを物語っているように思われた。
エリザベスにとってキャサリン・パーは、愛情深さと知性において実母以上の代母であっただけでなく、寛容さと決断力についての思想的先達でもあったのだろう。
ジュード・ロウすごい
starstarstarstarstar - 1年前
最後の王妃キャサリン・パーがどのように生き延びたのか。
とてもスリリングでドキドキしました。
ヘンリー8世、アン・ブーリン、エリザベス1世、ジェーン・グレイ‥テューダー朝の人物達はとてもキャラが強くドラマチックで結構好きなのですが、キャ… 続きを読む
最後の王妃キャサリン・パーがどのように生き延びたのか。
とてもスリリングでドキドキしました。
ヘンリー8世、アン・ブーリン、エリザベス1世、ジェーン・グレイ‥テューダー朝の人物達はとてもキャラが強くドラマチックで結構好きなのですが、キャサリン・パーについては新鮮でした。
終わり方も少し驚きで、面白かったです。
そしてジュード・ロウがもう、
ひりつく空気を醸し出してすごい熱演でした。
それにホルバインの描いたヘンリー8世の肖像画にそっくり!
‥あのお尻は特殊メイクがすごいのか別人なのか…そんなことが気になってますw
暗黒の時代の
starstarstarstarstar - 1年前
イギリス🇬🇧人の昏さが、
よく描かれた密室劇だと思う。
撮影にロングカットがまったく無くて
ケチくさい、映画だヨナと
絵画の再現度
starstarstarstarstar - 1年前
衣装とか、室内とか、こんなんだったんだって思えて、画面を止めて見てみたいと思った。
この映画ではヘンリー8世からすれば、妃に裏切られ続けた自分、神よ、なぜだ、と悲劇の主人公なんだね。最後まで欲しかったのがキャサリンからの愛している、の言葉。
R15指定が示す意味とは
starstarstarstarstar - 1年前
最初の1時間くらいはこちらもまだ多少のゆとりがあった。
空気が一気に変わったのは、キャサリンが思わず発してしまった皮肉の刹那、ヘンリーの本性が顕になるあの場面。
そこからはもうキリキリと張り詰めたモノが作り笑いと禍々しさと騒々しさと共にどん… 続きを読む
最初の1時間くらいはこちらもまだ多少のゆとりがあった。
空気が一気に変わったのは、キャサリンが思わず発してしまった皮肉の刹那、ヘンリーの本性が顕になるあの場面。
そこからはもうキリキリと張り詰めたモノが作り笑いと禍々しさと騒々しさと共にどんどんクライマックスまで加速していく。
「わたしたち二人とも地獄行き」
いや、もうすでにここは地獄です。
エリザベスは慎重深くすべて一つ残らずつぶさに成り行きを見守っている。
流石です。
だからこの地獄を生き残れた。
メアリーはこの頃からもうすでに壊れているみたいだ。
確かに『子供』に観せる作品ではありません。
「R15」指定は正しい判断です。
ジュードロウとは思えない
starstarstarstarstar - 1年前
ファイアーブランド、松明、火ついた木片、転じて、過激派の意。ジュードロウ見たさで鑑賞。足が壊死して大変な悪臭だったというエピソードに合わせ、わざわざ臭い匂いを再現した香水?をつけて撮影に望んだ、とあるが、画面からは伝わることはなく、当たり前… 続きを読む
ファイアーブランド、松明、火ついた木片、転じて、過激派の意。ジュードロウ見たさで鑑賞。足が壊死して大変な悪臭だったというエピソードに合わせ、わざわざ臭い匂いを再現した香水?をつけて撮影に望んだ、とあるが、画面からは伝わることはなく、当たり前ですが、「邪悪なるもの」の腐敗者の迫力を見た後だと印象はそれほどでも。「女王陛下のお気に入り」のようなハラハラ感はなく、おとなしめな演出です。とにかくイケメン俳優のジュードロウがこれ程役になりきるとは。
フェメールの絵のよう
starstarstarstarstar - 1年前
観た映画 ファイアー・ブランド ヘンリー8世最後の妻 20250301
5人の妻を追放したり処刑したりしたヘンリー8世の6人目の妻が、プロテスタントに肩入れしていることを王に隠し、理想を実現しようとするが王に罪を追及される緊迫のお話。
… 続きを読む
観た映画 ファイアー・ブランド ヘンリー8世最後の妻 20250301
5人の妻を追放したり処刑したりしたヘンリー8世の6人目の妻が、プロテスタントに肩入れしていることを王に隠し、理想を実現しようとするが王に罪を追及される緊迫のお話。
とにかく王妃や王女の衣装と顔、表情がフェメールの絵から抜け出してきたような時代的リアルさで、画面が美しくて見惚れましたね。ラストはそういう解決のしかたなのってびっくりしましたが、こういうのこそ映画館で観たいって思わせるような映画でした。ジュード・ロウもいいですよ。シェイクスピア読んでみようかな。
#ファイアーブランド
歴史物として興味深し
starstarstarstarstar - 1年前
ヘンリー8世の評価はともかく重厚感のある展開は見もの
聡明で理知的な妻、彼女の目にヘンリーはどう映っていたのか...
starstarstarstarstar - 1年前
キャサリンは今この国に何が必要なのかを見通し、自分に与えられた使命をもわきまえていたかの様...。
ヘンリーはキャサリンに一目置きながらも、王としてではなく個人として、自分がこの妻の目に叶っているのかが気になってゆく。
キャサリンに疑念が湧… 続きを読む
キャサリンは今この国に何が必要なのかを見通し、自分に与えられた使命をもわきまえていたかの様...。
ヘンリーはキャサリンに一目置きながらも、王としてではなく個人として、自分がこの妻の目に叶っているのかが気になってゆく。
キャサリンに疑念が湧いても、もはや今までのようにはいかない、本人の考えを聴かなければ...それは妻に対する想いからだったのかもしれないけれど...。
宮廷はさまざまな人の野望渦巻く伏魔殿のようなところ、そこで信仰に基づく使命を全うしようと思えば、キャサリンはここで死ぬわけにはいかない。そもそも国王の求婚を受けたのも、信仰のあるべき姿を取り戻すためだったのだから...。
ちょっと勇気を出して観に行きましたが、怖い映画ではありませんでした。時代考証もしっかりしていて、当時の風俗を知る作品としても、見応えがあると思います。