ドキュメンタリーと言われたら信じる
でもフェイクドキュメンタリー。実際のコロナ禍のときの映像の入れ方とドラマの編集が上手すぎてあの頃の混乱に放り投げられた 参りました監督
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2019年、物語は10年間電源が入っていなかったコンピューターが起動される場面から始まる。そこには放置された未完の映画が入っており、その映画の監督は主演俳優を呼び出し、制作の再始動を提案する。様々な理由で躊躇していたものの、2020年1月の春節を目前に撮影準備が始まると、主演俳優はクルーに合流している。彼らはすぐに制作に取りかかるが、程なくしてコロナ禍対策のためのロックダウンのニュースが広まり始め、何人かのキャストは荷物をまとめて去っていく。そしてすぐにホテル全体が強制的に封鎖され、主演俳優とクルーは各部屋に閉じ込められてしまう……。本作は、未完に終わったクィア映画を完成させるために再集結した映画制作チームを描いたドキュフィクション作品。映画制作の過程とパンデミックを生き抜く過程が、感染拡大で制作が中断し、全員がホテルで隔離されるという場面で結び付けられる。カンヌ映画祭にて特別上映作品として上映された。
©︎ Essential Films & YingFilms Pte. Ltd.
でもフェイクドキュメンタリー。実際のコロナ禍のときの映像の入れ方とドラマの編集が上手すぎてあの頃の混乱に放り投げられた 参りました監督
予備知識ゼロで見に行ったので、政治的に規制された未完成作品の断片とかメイキングに関する映画だろうと思いながら観た。記録本位のドキュメンタリーと思い込んでいて、途中でそれはありえないことに気づいたものの、最後まで緊張感とリアリズムの中でストーリーに没入した。まったく違うタイプだが、『カメラを止めるな!』を初めて観たときの虚実の遊離感、浮遊感と似たものがあった。中国の映画芸術の先端を見せてもらった思い。中国そのものを見る視点が純粋かつまっすぐで(たぶん)、強権的な実力部隊のむしろ人間的な側面も感じられ、中国に対する偏見の一部が消えていく感じもあり、新鮮だった。監督の名前は知らなかったが、過去作を少し漁ってみようと思っている。
UPLINK吉祥寺スクリーン3