観る側の感性が問われる
starstarstarstarstar - 1年前
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大人が舵を握る日常の世界。
子どもはその舟に乗って生きている。
何がわからないかもわかっていないが故に、好奇心のままに心と体が動く。
その小さな冒険には危うさが伴うが、幸いにも子どもとして扱われることで現実を突きつけられることはなく、子どもの世界が続いていく。
感性豊かだが感情を表に出さないフキの鋭い直感力が際立ち、作品のスパイスになっている。
病院ロビーの小さな展示販売でルノワールの絵に心を奪われたフキが、「イレーヌっていう名前なの?」と熱量高く質問するシーン。
温かく幸せそうでふんわりした雰囲気のルノワール作品は子どもにもわかりやすい。
絵の中の少女に名前があるのを知り、その子が実在する(した)ことにわくわくしたのかもしれない。
その様子を離れて見ていた父親が、そのレプリカを買ってあげたのだろう。絵は病室に飾られ、父親の死後はフキの部屋に飾られる。
フキと同じ時代に少女だった私にとって、子どもの頃の感性を瑞々しく蘇らせてくれる秀作だ。ネットやスマホがない時代だからこそ、自由で豊かな感性が育まれたのだと、つくづく。
スマホを手にした年齢から、情報を集め始める現代の子どもたち。そうして大人になった若者には、この作品の素晴らしさは伝わらないのでは…残念ながら。
かなりふわっとした映画
starstarstarstarstar - 1年前
登場人物があまり好きになれず
まるで新聞のように事実だけ
starstarstarstarstar - 1年前
ポスターやチラシの写真を見て感情豊かな少女の青春的な作品かな?と思っていましたが、どちらかというと感情の少ない主人公がタンタンと日々をおくる作品でした。
正直父親が死んでも特に感情を出すことも無く、それを聞いた年上の女性の頭をなでるシーンは違和感しかなく入りこめませんでした。
子供の目線で大人の世界を冷静に見ているのは現実的ではないと思います。
素晴らしい瑞々しさと完成度
starstarstarstarstar - 1年前
•国宝を観て主演二人の演技に感動したが、本作の鈴木唯には驚いた。天性の才能。長編2作目とは思えない、秀逸な脚本にカメラに録音まで素晴らしい。
•決して楽しくはない、チョッとぶっ飛んだストーリーながら、なぜか笑えてしまう仕掛けが随所にあり。何… 続きを読む
•国宝を観て主演二人の演技に感動したが、本作の鈴木唯には驚いた。天性の才能。長編2作目とは思えない、秀逸な脚本にカメラに録音まで素晴らしい。
•決して楽しくはない、チョッとぶっ飛んだストーリーながら、なぜか笑えてしまう仕掛けが随所にあり。何気ない全てのカット、全てのシーンに釘付けになる。本年度ベストというか、今後の日本映画の再注目の監督と主演。ナミビアの~とは、映画の密度が違う。河合優美は相変わらず良いけど。
☆3.8
starstarstarstarstar - 1年前
大人からすれば「聞いちゃいけない」「見ちゃいけない」「行っちゃいけない」と制されることに、興味のまま突き進んでしまう抑えの効かなさ。
一方で、仕草や言動にはどこか背伸びして大人の真似をする様子もある。
「どうなるかなあ」と好奇心は旺盛だが… 続きを読む
大人からすれば「聞いちゃいけない」「見ちゃいけない」「行っちゃいけない」と制されることに、興味のまま突き進んでしまう抑えの効かなさ。
一方で、仕草や言動にはどこか背伸びして大人の真似をする様子もある。
「どうなるかなあ」と好奇心は旺盛だが、先を読む力や責任感はまだ未熟。
もしかすると「子どもだから免責されるだろう」と心のどこかで計算しているのかもしれない。
他人の感情を察することはできても、その裏に潜む真意や欲望までは見抜けない。感情を爆発させることはなくても、取り繕う技術はまだ拙い。
そんなきっちり子どもでありながら大人になりかけた少女の姿は、大人の目から見ると危なっかしくも眩しい。
感情は溢れているのに、それを言葉にできない子どもの「目」が語ることの多さ。
それを自然に表現しきった演技力は圧巻。なんという11歳。
フキの姿を見て、自分が11歳だった頃の夏に思いを馳せるのも一興だ。
友人と「多摩川の行ったことないとこまで行ってみようぜ」と自転車を走らせ、結局迷子になって警察の世話になった、あのシンプルにアホな夏の日。そんな日を思い出すかもしれない。
《余談》
①同じマンションの女性の語りがうま過ぎた、というか無駄がなく言語化でき過ぎていたように感じた。もっとつっかえたり考えが渦巻いて黙り込んだり、同じことを言ったり一見矛盾した考えを言ったりするのでは。(もしかしたら誰かに言うことを考えて事前に言語化していたのかもしれない、と思う)
②作中やパンフレットに光と余白の美しさを感じたが、2024年公開の映画『僕のお日さま』と比べてしまうと両方の面で演出が弱く感じられた。
また、美術面でも背景や服装・髪型が小道具と噛み合わず、当時の情緒が薄まっていた。高度経済成長期の舞台であれば、もっと雑然とした生活感や、競馬場での煙草、街並みの汚れなど「時代の空気」を増やすことで没入感が高まったと思う。
6/19(金)のTBSラジオ『武田砂鉄のプレ金ナイト』で監督が「伝言ダイヤルを使いたかった」と語っていたが、ある意味伝言ダイヤルというギミック軸で時代設定が引っ張られてしまったように感じられた。
きれい
starstarstarstarstar - 1年前
みんな人間くさくて良かった。
綺麗事がないからきれいだった。
坂東龍太が気持ち悪くて良かった。
子役に共感できない
starstarstarstarstar - 1年前
人のうちを漁ったり、あまりに無礼で無神経。
共感できなかった。
あと、確かにどの役も上手い人が演じた方がいいけど、もったいない気がする。
ふわっと中途半端。
ヨーロッパ受けを意識したのかなー。
心の色彩に触れた日
starstarstarstarstar - 1年前
独特な世界観でした。普段こういう作品を観ることは少ないが、映画館で流れていた広告に惹かれ、なんとなく気になって観た。観終わった今、その“なんとなく”が心に残る必然だったのかもしれないと思えるほど、深く胸に響く作品でした。
とくに印象に残っ… 続きを読む
独特な世界観でした。普段こういう作品を観ることは少ないが、映画館で流れていた広告に惹かれ、なんとなく気になって観た。観終わった今、その“なんとなく”が心に残る必然だったのかもしれないと思えるほど、深く胸に響く作品でした。
とくに印象に残ったのは、11歳の少女・フキを演じた鈴木唯さんの存在感。年齢を超えて役に自然と溶け込んでいて、繊細でまっすぐな眼差しには何度もハッとさせられました。子どもらしい純粋さと、時折見せる大人びた感情の揺らぎがとてもリアルで、物語の軸としてしっかりと支えていたように思います。
映画全体を通して、「心で感じたものを信じて、大切にして生きていく」というメッセージがじんわりと伝わってきました。色彩や音、登場人物たちの表情までもが“心”を映し出すキャンバスのようで、観ているうちにこちらの心の奥深くにも優しく触れてくるような感覚に。
ルノワールの絵のように、日常の中にある美しさや温もりを改めて感じさせてくれる素敵な映画でした。
既視感?
starstarstarstarstar - 1年前
主演の鈴木唯さんの存在感も相まって、『お引っ越し』見た時の感覚が甦って来ました。そう思うとあれは超えられてはいないのかな?早川監督連チャンの河合優美さん、良かったですけど、逆にあのプロットこの作品に必要だったのか疑問が¿¿¿¿
甘美な
starstarstarstarstar - 1年前
同時代に同年代であった自分にとっては、デジャヴ感だらけ。
超能力が身につけられると信じていたし、性の知識があるようでわかってないところ、準備期間があったからこそ死へのドライな感覚、ちょっとした底意地の悪さ。。
懐かしくて恥ずかしいような、そ… 続きを読む
同時代に同年代であった自分にとっては、デジャヴ感だらけ。
超能力が身につけられると信じていたし、性の知識があるようでわかってないところ、準備期間があったからこそ死へのドライな感覚、ちょっとした底意地の悪さ。。
懐かしくて恥ずかしいような、それでいて鑑賞後に気持ちが良くなった、不思議な感覚でした。
若い人には何がなんだか、、と思われます。
また、フランス映画だと思って、どこでエンドロールが流れ出しても驚かない心の準備が必要です。
シーンの積み重ね
starstarstarstarstar - 1年前
とてもよかった。ひたすらに「シーン」を積み重ねるような作り、説明の節約が心地よかった。
映像もシンボルで、つまり象徴で、言語だ、ということをあらためて思った。『ルノワール(2025)』はあらゆるシーンが象徴でありメタファーであるような映画で、一層その言語性を感じた。
『ルノワール』鑑賞
starstarstarstarstar - 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
『ルノワール』鑑賞。
頂きモノのディスカウントチケットが使える映画館のタイムテーブルから、”カンヌコンペ作品”と”PLAN 75”のキーワードでチョイス。
夢と、妄想と、現実。その境目が非常に危うい作品。現実と思っていることが実は現実ではない可能性大。そして、俳優陣に支えられている作品感を非常に。
時代背景が昭和ゆえ懐かしい世界観。主人公の小学生女子フキがライディーンで踊るシーンで震える。私も小学生時代の運動会でライディーンで踊ったのであるが、あの時代、全国的に小学生をライディーンで踊らせるのが流行ったのかもしれない。
カンヌコンペは観たい作品が目白押し。とは言え、当たりはずれが大きいのがカンヌ作品。
素敵な俳優さん
starstarstarstarstar - 1年前
出演されてる方、みなさん素晴らしいです。
鈴木唯さんの演技に引き込まれました。
ただ、作品の内容は予想していたものとは違い、好みが分かれるのかなと思いました。
日本人特有の慎み深さ
starstarstarstarstar - 2ヶ月前
ひとつひとつのエピソードが面白い。
そのシーン中の小さなひとつがどこかでリンクしてて次に出てくる。
いろんな泣いてる子を集めたビデオテープを女の子が見ている。わけわからんけど何か意味があるんだろう(笑)。きちんと病院で挨拶をする子と描写があ… 続きを読む
ひとつひとつのエピソードが面白い。
そのシーン中の小さなひとつがどこかでリンクしてて次に出てくる。
いろんな泣いてる子を集めたビデオテープを女の子が見ている。わけわからんけど何か意味があるんだろう(笑)。きちんと病院で挨拶をする子と描写があって近所の未亡人と知り合えてテレビで催眠術に興味があったからその練習でビデオテープの持ち主を知る。ここで繋がるの(笑)。
こういうのがいっぱい。
面白いなあと見ているとふと気づいた。
これが普通の人の日常だ。
ひとつのエピソードが単独であるわけではない。それぞれが連続して繋がっている。
今、目の前にあるエピソードはその連続の積み重ねでできている。ひとつだって無駄なものはない。モーツァルトも自分の作った曲に短くしろといちゃもんをつけた皇帝に対してひとつとして無駄な音符はないと言い切っていた。それと同じだ。全ては連続してるもの。そう考えるとたったひとつの後悔をうじうじ考え続けることは自分の人生全てを否定することになるなあというところに辿り着いた。
これが100ある映画の魅力のひとつ。
「いい映画はいい思考をくれる」
途中のある売り込みの言葉が心に残った。
「日本人特有の勤勉さ、慎み深さを配慮して考えられています」
だからこそ、そこを突かれてしまうのだ。
見てよかった
starstarstarstarstar - 1年前
この映画は社会に全く洗脳されてない子供の日常をとても上手く描いてると思う
自分は常々自分が受けた洗脳を解いて無垢な脳になりたいと試行錯誤して生活してるので、とても参考になった