二兎を追って二兎だけ捕まえた物語
starstarstarstarstar - 5ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
プ、プペルの続編?!?!などと舐めていたけど、ぶっちゃけ面白かった。
全体トーンはジブリとディズニーを混ぜてプペルにしたような感じ。
「これジブリ/ディズニーで見たやつだ!」という場面が散りばめられていて・・・臆面もないと思うか遊び心と思うかは見た人次第。
追加キャラクターはみんな好き。
特にモフ。ムスっとした表情が可愛い。
ルビッチが鳥人間コンテストをする場面の「うーわ、落ちた」という表情がとても良い。
あとはこの作品の柱ガスとナギ。二人の100年にわたるロマンスは間違いなく本作のメインストーリー。
この作品は「ルビッチとモフ」「ガスとナギ」2本のストーリーラインが同時進行して、終盤で物語の全体像が明確になる。その映像叙述トリック的な展開にはけっこう驚いた。
ただ、物語が有機的な交差をしないので、驚いたけど・・・それで?といった感じなのは残念。奇跡的にどちらのラインも面白いので「1+1=2」くらいの映画にはなっていると思う。
終盤、ガスとの再会を躊躇するナギに、思い出の耳飾りを「ガスから預かってきたよ」とルビッチが渡すシーンは、とても良い。
単独で走っていたラインが融合したほぼ唯一のシーンだと思う。こういう事だよ!と思わず膝を打ちそうになった。
全体的に好きなシーンが多い作品だったけど、原作者の思想が滲み出してプペってくる悪い癖は以前健在。
「傷ついた人にはまず寄り添わなきゃ」などと、急に説教臭いことを言い出すモフ。前作の評判が色々あったのだろうか。でも黙れ。
ナギの前でルビッチがひたすら自分語りする場面も同様である。
ガスの境遇とルビッチが共鳴する場面なのは分かる。ただ、ルビッチとガスの物語が特に交差しないので、その語りに必然を感じない。
ナギ目線だと「なんの話してるの?」感が強いし、そもそもオメー誰だよという話である。
総じて、二兎を追って二兎は捕まえたが、この平野の先には百兎くらいの可能性が待っていたかもしれない。そんな惜しさが目立つ作品だった。
それはそれとして、プペルとルビッチが再開する幕の閉じ方はとても爽やかな感動があって、見終わった後の満足感は思いのほか高かった。
前作を見てないと、このラストの爽やかさを味わえないのが一番のハードルかもしれない。
アヌシー国際アニメーション映画祭2026おめでとう!
starstarstarstarstar - 6ヶ月前
アヌシー国際アニメーション映画祭2026の特別上映おめでとうございます!
プペル1に続いてプペル2も選出とはお見事です!
評価低いけど、日本人には刺さらないのかな?
一緒に行った10歳の娘は感動の涙を流してました。
私はプペル1ほど感動は少なかったですが。
日本の作品が世界に認められて嬉しいです。
たくさん笑いました。
starstarstarstarstar - 6ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
一作目がシリアス路線(主観)だったのに対し、こちらは冒険物語で笑い箇所が多く、心がしんどくなる場面が少なめ。
ストーリー的に気持ちの良い爽快感で映画館を出ることが出来ました。
エンディングで主人公が走る映画大好き。ドキドキしました。え?!えー!!!って思いながら、やっぱり感動でした。
なんでモフが合流した?というポストクレジットシーンは三作目に繋がるのかな?楽しみ♪
一作目で個人的にツボだったおじいちゃん(お医者さん?)が少し出てきて、嬉しかったです。
ルビッチにネタにされてけど♡笑
4/26
「前半が退屈」と言われた映画で、なぜ私は泣いたのか
starstarstarstarstar - 6ヶ月前
この作品を一言で表すなら、「再会が約束された物語を、“待ち続ける側の時間”から描いた作品」です。
観る前の期待値が7だとしたら、観終わった後の満足度は10。
前半で静かに積み上げられたものが、後半で一気に意味を持ち、感情が大きく揺さぶら… 続きを読む
この作品を一言で表すなら、「再会が約束された物語を、“待ち続ける側の時間”から描いた作品」です。
観る前の期待値が7だとしたら、観終わった後の満足度は10。
前半で静かに積み上げられたものが、後半で一気に意味を持ち、感情が大きく揺さぶられました。
事前に「前半が退屈」というレビューを目にしていましたが、それはある意味で正解でした。
実際に、前半は徹底的に“溜める構造”になっています。
監督が語っていた「弓を引き続けて、引き続けて、最後に一気に放つ」という言葉の通りです。
そしてこの構造は、スマートフォンなどに邪魔されない「映画館」という環境だからこそ成立する、とても贅沢な時間だと感じました。
では、その時間が本当に退屈だったかというと、結論としては全く退屈ではありませんでした。
むしろ、あの時間は絶対に必要です。
なぜならそれは、「失われることが分かっているもの」を愛おしく見つめる時間だからです。
後半の大きな感情の波を成立させるための、“喪失を前提とした積み上げ”の作業。私はむしろ、その儚さをひしひしと感じながらスクリーンに見入っていました。なんならすでにウルウルしてましたw
積み上げ効果は絶大で、後半は切なさ大爆発で何度も涙しました。
一緒に観に行った子どもたち(小学4年生(男)、小学3年生(男))の反応も印象的でした。正直なところ、途中で少し飽きている様子も見受けられましたが、それは物語への退屈というより、映画館という不慣れな環境で長時間座り続けることへの疲れだった可能性も含みます。
しかし、見終わった直後の彼らの第一声は
「めっちゃ良かった」
「面白かった」
「また観たい」
という熱を帯びたものでした。
帰宅してからも興奮冷めやらぬ様子で、「まさか、あれがこうだったとはね!」と嬉しそうに語り合っていました。
(ネタバレ含むので具体例を割愛)
物語に散りばめられた点と点がつながる瞬間を、自分の言葉で懸命に語る姿に、私は映画以上に感動してしまったほどです。
この映画は、子ども向けでも大人向けでもなく、「理解が後から追いつく体験」を楽しめるすべての人のための作品です。
子どもは純粋な驚きとして楽しみ、大人には人生の経験と重なってより深く刺さる。
そんな見事な設計になっています。
特に観てほしいのは、苦労を重ねてきた大人の方々です。
地道に積み上げることの苦労や意味を知っている人ほど、深い共感を覚えるはずです。
「待つ」ということは、決して美しいだけでなく、苛立ちや焦りを飲み込みながら耐える泥臭い行為です。
この映画が描いているのは、単なる時間経過としての待つことではなく、そうした自分の弱さや醜さも引き受けた上での
「信じて待つ覚悟」
そのものでした。
「信じて待つ覚悟」
そのものでした。
「退屈」と評されがちな前半にしっかりと向き合った人だけが、後半で“回収される圧倒的な感情”を体験できる。
子どもから大人まで、それぞれの心に違う形で、でも確実に届く。
そんな素晴らしい映画体験でした。
泣かせようとしすぎ
starstarstarstarstar - 6ヶ月前
泣かせようと必死なかんじ