それ、この映画で解決してるから
ぴあフィルムフェスティバル2021入選の野辺ハヤト監督がオススメされていたので12/1に鑑賞。 たまに、その映画を観る前と観た後で、全く映画の見方が変わるような作品に出会いますが、 『みんな、おしゃべり!』も、ちょっとそれに近いものがあり… 続きを読む
ぴあフィルムフェスティバル2021入選の野辺ハヤト監督がオススメされていたので12/1に鑑賞。 たまに、その映画を観る前と観た後で、全く映画の見方が変わるような作品に出会いますが、 『みんな、おしゃべり!』も、ちょっとそれに近いものがありました。 この映画を観た後は、どの映画を観ても 「その問題『みんな、おしゃべり!』で解決してるから。」と思ってしまう。笑 もはや、世の中のあらゆる問題を全て包括している映画と言っても過言ではない。 “障がい”や“人種”でカテゴライズされる人たちと、その仲介者となる子供たち。 アカデミー受賞作『コーダ』や『エール!』をご覧になった方も多いと思いますが、『みんな、おしゃべり!』は更に上の次元を描いた映画でした。 笑えるし、ブッ飛んだ展開に驚かされるし。 おっさん3人で台車を押す後ろ姿が、あまりにも愛しすぎて泣けました。 見終わった後、劇場の階段を降りながら、頭の中に広がる感想が日本語ではない自分に驚きました。 ぜひこの感覚を体感してほしい! 私たちは体の全てを使って伝えることができる。 矢野顕子 を彷彿とさせる音楽も「なるほど。だからか!」と納得。 小野花梨ちゃんも、考えさせられる役どころで出演されていました。 手話は言語だと言われていますし、国や地域に独自の手話があることは知っていましたが、“上手い手話”や“美しい手話”があることに気づかされました! 日本語だって方言もあれば、スラングや美しい言い回しもあるのと同じ。 手話はとても豊かな言語なのだと実感しました。 もう一つ心に刺さったのは、バイアスを取っ払って直接対話することの大切さ。 間に通訳が入ることの危うさも描かれていました。 今は便利なアプリもあるし、手話を含めた言語の壁はいくらでも低くできる。 たとえ間違いや誤解が生じたとしても、「伝えたい気持ち」と「知りたい心」でコミニュケーションを取り続けることが何より大切なのだと感じました。 ここまで盛りだくさんの内容を1本の映画に纏めた河合健 監督、すごいです。 良い意味でこの映画に捉われ続けています。