本当に怖いのは?
人間なのかも?という宣伝コンセプトなんだろうけど『戦慄する「悪魔の書」の話だと思って見た人』は間違い無く落胆する映画。なのだが、一周まわって別の事を考えさせられてしまう映画だった。 ↓以下はネタバレ含みますで見た人のみで↓ 70年代から8… 続きを読む
人間なのかも?という宣伝コンセプトなんだろうけど『戦慄する「悪魔の書」の話だと思って見た人』は間違い無く落胆する映画。なのだが、一周まわって別の事を考えさせられてしまう映画だった。 ↓以下はネタバレ含みますで見た人のみで↓ 70年代から80年代確かにあったオカルトブーム。ミッシェルと彼女の主治医である精神科医のセラピーによる作り話だとするこのカナダ映画。そしてこの精神科医には、神に仕える協会からも謝礼が渡っていたと。悪魔やサタンの存在は、キリスト教や宗教が存続していく為の脅しであると。仏教でも地獄の存在で信徒を怖がらせて、信心深くあるように、お布施を納めるように。という仕組みだと唱える人はいる。 しかし、本当に悪魔や地獄は、この世に存在しないのであろうか?現時点でのガザにおいて食料を求める人々の姿は地獄の亡者であり、家族の飢えを凌ぐ為に集まったパレスチナ人にとって発砲してくるイスラエル兵士は悪魔にしか見えないだろう。つまり、現実世界に悪魔や地獄は存在するのだ。 話をこの映画の主人公の1人ミッシェルに戻す。3人姉妹の長女で父は酒とギャンブルに溺れ、妻に暴力で従わせる男。娘にも酷い暴力をふるっていないとは誰も言い切れないだろう。ミッシェルは子どもの頃に閉じ込めた恐怖を地獄と悪魔に言い換えて告白したのに過ぎないのではないだろうか?