雪水消融的季節/After the Snowmelt
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
2017年4月にネパールで遭難死した台湾人クライマーの親友であった監督が辿る友の生き様。新聞報道では「台湾人カップルが遭難、女性が死亡」と伝えられた裏には、亡くなった女性ー宸君の性自認が男性であったこと、共に登山した聖岳(男性)と監督の3人の間には特別な絆があったことなどが当事者である監督が明らかにする。監督が宸君に抱く気持ちはもちろん愛もあるのだろうけど、社会的規範からはみ出し、思いのままに自然の中で生きた友に共鳴し、個人的な出来事であってもその叫びを伝えたいという意志があって撮っていったのだというのを感じる。3人の好きな映画が『グラン・ブルー』だったというのも、自然と一体になって生きたい願いとその難しさを象徴しているようだった。