初恋の行先
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共感して初々しい恋心を思い出す主人公の赤裸々な手記を中心にして、一緒に恋が消化されていくような作品。 恋は盲目なように、特定の人物以外は目に入らない冒頭から、徐々に冷静さを取り戻し周りに視線が向けられていくような構成は、まさに恋心のよう。 過去の相手に関わるものを思い切って手放すのが、吹っ切れる一番の手段なのかもしれない
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恋に恋する少女の綴った手記が、思わぬ方向に一人歩きしていく。女性教師のヨハンナに初めての恋をした17歳のヨハンネは、この恋焦がれる想いや高揚を忘れないように自らの体験を手記にする。そしてこの気持ちを誰かに打ち明けようと詩人の祖母に手記を見せたことから、物語は思いもよらない展開へと進み始める。ヨハンネが経験するのは、誰もが一度は経験したことのある相手の一挙手一投足に対する期待や不安、過度な妄想、理不尽な嫉妬などあまりにも無垢な初恋。そしてその気持ちを秘密にしておきたい、でも誰かに共有したいという矛盾した思いが祖母や母を巻き込み、ヨハンネの手から離れた手記の行方が、モノローグで綴られる。娘の手記を見て、祖母は自らの女性としての戦いの歴史を思い出し、母は“同性愛の目覚めを記したフェミニズム小説”と称し、現代的な価値観にあてはめようとする。3世代で異なる価値観を持つ3人が初恋の手記を通して辿る運命は。
©︎ Motlys
共感して初々しい恋心を思い出す主人公の赤裸々な手記を中心にして、一緒に恋が消化されていくような作品。 恋は盲目なように、特定の人物以外は目に入らない冒頭から、徐々に冷静さを取り戻し周りに視線が向けられていくような構成は、まさに恋心のよう。 過去の相手に関わるものを思い切って手放すのが、吹っ切れる一番の手段なのかもしれない
DREAMS 2025、ダーグ ヨハン ハウゲルード作品、ベルリン国際映画祭で金熊賞。少女が恋したのがたまたま年上女性だったこと、学校の担任教師だったこと、そんなことで彼女の憧れは止まらない。大物作家が晩年出す私小説ではなく、デビュー作で私小説を出すことの世間からの厳しいストレスについて、リアルに描かれている。子を守ろうとするお母さんの優しさが染みました。主人公ヨハンネのあどけない感じが初々しい。なぜかいつもグリーンの服なのもかわいかった。