中国にも本物の映画作家はいる
その証明となる本作。20ヶ所以上の修正を入れたのだが当局により中国では上映禁止となった映画。最近の虚栄を張った中華圏の作品群に対して、一線を期す映画がこの度日本でも初めて公開になった。 かつて中国の本質映画はチャン・イーモウが引き受けてい… 続きを読む
その証明となる本作。20ヶ所以上の修正を入れたのだが当局により中国では上映禁止となった映画。最近の虚栄を張った中華圏の作品群に対して、一線を期す映画がこの度日本でも初めて公開になった。 かつて中国の本質映画はチャン・イーモウが引き受けていた。「赤いコーリャン」「菊豆」などは都市から追放されて農村で暮らした監督は毛沢東政策の暗部を的確に描いてしまい、中国公安の監視下にあった。しかしこの映画が作られた2007年頃にはチャン・イーモウは逆に体制側の先鋒としての北京五輪の開幕式の演出を引き受ける。そしてオリンピック史に残る驚愕の1発勝負である開会式の演出(鳥の巣スタジアム)を成功させる。一夜の演出に55億円を使ったと言われる式典であったが、中国がもはや発展途上国ではない事を世界に見せつける効果があった。 「盲山」はチャン・イーモウが年齢をごまかして潜り込んだ国立北京電影学院の後輩達の作品である。1990年頃の1人っ子政策の時代「子どもより豚を育てて豊かになろう」そんなスローガンが本当にあった国だったのだ。